KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀現状維持を受けて高値更新!

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日経平均は本日続伸。前日のNYは上院でつなぎ予算が成立し、政府閉鎖の解除を受けて堅調。3指数共に最高値更新となりました。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。為替の円安や、昼に発表される日銀金融政策決定会合で現状維持が期待されることから次第に買われる展開になりました。昼に現状維持が伝わると、短期筋の円売りポジション買い戻しを背景に円高に振れたものの、次第に円安方向に戻ってくると株価も一段高。18日の高値を上回る場面もありました。14時現在、売買高は10億株台となっています。


投資判断は「やや買い」。先般アメリカの長期金利が昨年なかなか上がらなかったという話を書きました。何故か、ということに関しては、昨年6月頃のブログでも「その理由は色々あると思いますが、一番大きいのは、結局FRBがなんだかんだで膨らんだ国債保有高のうち、償還のきたものを順次新しい長期債券に借り換えているからでしょう」と書きました。

昨年10月からFRBのバランスシートの縮小が始まり月間100億ドル分の債券保有額が減少するように再投資を抑えているのに、まだ金利が下がり続けたというのは奇妙かも知れません。それに関しては恐らくFRBの総保有額4.5兆ドルに対して月間100億ドルペースくらいの減少ペースでは、大勢に影響の無い非常に微々たる数字だからなのでしょう。

一応、今年からそのバランスシート縮小のペースは高まります。FRBは3ヶ月毎に更に100億ドルずつ減らすペースを強めるとしているので、今月からワンランク上がって月間200億ドルペースで縮小となっています。つまり、その分償還された債券が再投資されにくくなってくるので、金利上昇圧力が強まります。ただそれでも相手は4.5兆ドル規模の債券、まだ1%くらいしか減らないことになります。

しかも、18年は17年の倍くらいの償還が見込まれています。しかし結局3月まではまだ月額200億ドルペースでしか減らさないわけですから、結局結構な額をまた再投資せざるを得ません。詳しくは下記の野村證券のレポートの図2を参照していただければと思いますが、となるとまた長期債を結構買うわけですから、大して長期金利は上がらないということになります。
https://www.nomura-am.co.jp/market/report/invest/pdf/233.pdf

一方、アメリカの次に大きなマーケットであるユーロ圏は、今年から量的緩和の額が月間4兆円に減額されますけれど、まだ量的緩和自体は続いています。日本は出口論すら公式的には口にされていません。

となると、18年もまたアメリカの長期金利が上がらない→ゴルディロックス(適温)相場が続いていく、という見立ては可能かも知れません。一方、年3回の政策金利引き上げが見込まれているわけですから、長短金利差は更に縮小していくことになります。

ITバブル崩壊リーマンショックを予見したとされる長短金利差の逆転は、このペースでいけば今年3回目の利上げが実現したら実現する、ということになるかも知れません。ただ、17年も別に長期金利が終始横ばいで推移したわけではなく、トランプ大統領に対する様々な不安や懸念を背景に9月に一時2.05%まで低下したこともありますから、トランプリスクという政治的な要因次第で突然逆転を迎えるかも知れません。

今のところ突発的な問題が起こらない限り、とりあえずしばらくは大丈夫そうでもあります。2月にFRB議長がパウエル氏に交代した後に債券市場が動揺するかも知れないので、その辺りでまた改めて警戒する必要はあるかも知れません。




新興市場も「やや買い」。本日は各指数共に堅調。アメリカで製薬会社に相次ぐM&Aを受けて、先般急落したそーせいG(4565)などにも買い戻しが入りました。ただ全般的に大型株よりは弱い感じで、本日のところは資金が東証1部銘柄に取られている形。

それでもここから国内も決算シーズンに入っていくことで、決算の早い大型の個別株は買い辛くなる中、小型株への買いが入りやすい環境にあると思います。為替耐性の強い銘柄が多いことも買いやすさに繋がるでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
売りポートフォリオJPX(8697)は大幅高で高値更新。株式市場が盛り上がっている中でも比較的上値の重い展開が続いていましたが、本日の日銀金融政策決定会合で吹っ切れたのか昨年10月、11月の高値水準を上抜いてきました。こうなってくると売り長の銘柄ですから、売り方にはちょっと嫌な流れになってしまいます。なので傷が浅いうちに本日引けで損切りとします。


さて、本日は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはカナディアン・ソーラーインフラ投資法人(9284)です。珍しく個別株以外を取り上げてみます。

現在、国内に上場しているインフラファンドは4銘柄あり、海外のインフラファンドとは異なり、現状それぞれ太陽光発電の売電収入のみになっています。そのインフラファンドの上昇が何故か続いています。

正直、本来これだけ金利上昇局面なのに高利回り商品であるインフラファンドが買われる理由はないように思われます。特に足元の全国的な大雪は発電量の減少を呼びかねません。

ただ一つ思うのが、地銀がREITを買い辛くなったので(金融庁からの指導や昨年のREIT下落トレンドなど)、代わりに安全性と利回りの高い商品を求めてインフラファンドに食指を伸ばし始めているのか、と。

この辺りは推察に過ぎませんが、もしそうであればインフラファンドは時価総額ベースで4銘柄合わせてもたった300億円程度しか無く、思いの外買われる展開(あるいはバブルっぽい動き)というのはあるのかなと思ったりします。

それを証明するかのように強いのが日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)の本日の動き。昨日公募増資を発表したのですが、希薄化率が最大69.4%となる同ファンドにしてみれば巨額な投資。ところが、本日何事も無かったかのように価格は最高値圏を維持しています。

株式と異なり、REITやインフラファンドは増資して成長していく他ないので、当然増資は既定路線なのですが、そうは言っても普通REITであれば価格決定の思惑も働いて一旦は下がります。ところが、上がり続ける今回の動きを見る限り、とにかくインフラファンドの数少ない玉を集めよう、という動きがあるように思われます。

また、先般はタカラレーベンインフラファンド投資法人(9281)が設置自治体からの助成金を背景に予想外の上方修正を発表しましたし、いちごグリーンインフラ投資法人(9282)も昨年分割するなど、本来利回りが高いだけの安定資産なのにも関わらず、なかなか面白い動きを見せています。

そんな中で時価総額が一番大きく、中でも上場してから一番若いカナディアン・ソーラーインフラの方をチョイスしてみました。先般発表された発電量が予想を下回ったにも関わらず、こちらも強い動きを続けています。

高値更新波動のため目標株価は今のところ掲げませんが、今後相場が荒れたとしても電力固定買取制度(FIT)で利回りは確保されていますから、安定的な上昇が続くのではないかと。本日終値で買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
ライク(2462)は大幅高。こちらは今週最初の有料メルマガで買いで取り上げ。本日は7%を超える大幅高となりました。決算が良かったにも関わらず窓を開けて下げ、下値が固まったので狙ってみました。目標株価はまだ上。また目標株価に到達し次第、取り上げ根拠を当欄にて紹介致します。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。