防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200626.html
容儀点検はプレスは勿論のこと、埃が付いていることも許されませんから、埃取り用のブラシをかけたり、ガムテープでぺたぺたやったり(ただしガムテープは多用すると毛羽だってしまい、それもマイナス)勿論、きちんとすべきは制服だけではありません。
制服の他にも、帽子の制帽や襟に付いている校章に金属磨きの「ピカール」という液体を付け、ピカピカに磨き上げる必要がありますこの金属磨きの効果は大体2時間くらい。金属が酸素と結合して曇ってきます。ですから、前日の夜に仕上げておくというわけにはいかず、必ず点検前にやらないといけません
ちょっと話が逸れますが、制帽は紛失したら「退校」です他の衣類は着替えなどもあるので2つずつ貸与されるのですが、制帽だは一つだけ。それくらい重要なアイテムなので、風の強い日などは「あごひも」をしっかり付けて、決して飛ばされないようにしないといけません卒業式にはパッと皆で放り投げる映像が毎年の風物詩になっていますが、その鬱憤晴らし・・・ではありません
ちなみに私は卒業時、放り投げた後に真っ先に体育館から走り出て、当時取材に来ていた「めざましテレビ」に単独インタビューされて翌朝放送されたという武勇伝(?)があります
その放り投げた後の制帽は1学年が拾って回収し、卒業する4学年の下に届けます。制帽は再利用も出来ませんし、希望者が数千円で買い取る形になるので、普通皆記念に買い取ります(制帽以外は買取無し。なお買取はできないものの、制服のお値段は8万円という説あり)。勿論私も買いましたまあ、4年間の染みこんだ汗のせいで今やカビカビになってしまっているのですが・・・
更に余談を続けると、今メルカリで見たら制帽を2万円で売却しているヤツが居ましたまあ買取ですから、どうしようと自由ではあるはずですが・・・何か時代を感じますね買う方も汗臭い制帽を買って、一体何に使うやら(まさか現役学生が無くした?)(つづく)