KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 遠泳

防衛大学校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20201220.html


本番が近くなると、いよいよ海に入って少しずつ距離を泳ぐ練習をします長時間泳ぐと夏とはいえ海水に体温を奪われるので、体中に日焼け止めとワセリンを塗ります。ワセリンは平泳ぎをずっとやることで脇が擦れてしまうのを防ぐ役割もあります。

ただ海は海で大変なのは、まずやっぱり何かあっても足を付いて休めないこと例え泳ぎに自信があったとしても、突然足をつってしまうこともありますその日の体調もあるでしょうまた太平洋の穏やかな海とは言え、息継ぎのタイミング波がやってきて海水を飲んでしまい、思わぬところで呼吸のリズムが乱れ、パニックになって溺れてしまう・・・というパターンも想定されます

というわけで、万一のために「バディ」制が採用されていますつまり二人一組になって、相方の無事を確認し合いながら、助け合いながら完泳を目指すわけですただ中隊毎の集団で固まって、お互いの手や足がぶつからない(時々ぶつかる)程度の間隔を保ちながら泳ぐので、もし何か緊急事態があったとしても、ぶっちゃけバディじゃなくても前後左右の誰かが異変に気付きます

また競争ではなく、全員で一緒のゴールを目指すので、早い遅いはありません。指導官のボート(伝馬船)が一艘付随して、上からも危険を監視して、安全に配慮がされています海流などを見ながら泳ぐべき方向やペースを指示誘導しつつ、叱咤激励と食事も与えてくれるのです。

↓こんな感じです


はて、泳ぎながら食事?と思われるかも知れませんが、遠泳は4~5時間程かけて行われるものです。練習で1km、2km泳いだだけでもお腹が空くのに、5時間泳いでカロリーを消費しないわけはありません。確かにずっと動いているので空腹は感じ辛いですが、海水に奪われて体温も消耗しますし。というわけで食事は必須

ではどうするか?泳ぎながらするのですボートから指導官が乾パンを海に撒き餌し、それを片手で水をかきながらもう片方の手で拾って器用に食べる。海水ですから基本浮くので、特に難しくはありません。また海水で口の中がしょっぱいですから、氷砂糖も惜しげも無く振る舞われます。うーん、太っ腹ですね
(年内で終わると思っていましたが、とても終わらない感じなのでまだ1ヶ月くらい続きます