KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ファーストリテイリング(9983)10万円割れショック

★☆★☆ 締め切り迫る!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :3月6日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
特に今回はコロナの影響で定員数は限定されていますのでお早めに!
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/608105/

当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日反落。前日のNYは財政出動やワクチン接種進展に対する期待感から長期金利が再び1.5%手前まで上昇。GAFAM系が売られ、特にNASDAQの売りが膨らみました。ISM非製造業景況感指数が予想を下回ったことなども重石に。VIX指数は26.7ポイントに上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。29200円の攻防となりましたが、国内全品9%の値下げを発表したファーストリテイリング(9983)とイギリス出資会社の破綻報道でソフトバンクG(9984)がそれぞれ急落し指数を押し下げ。中国株も下落スタートとなったことから下げに拍車がかかり、29000円を割り込みました。

後場は日銀ETF買いが入ったと見られるも、NY株先物の下げに合わせて下げ幅を拡大。ただ13時以降は下げ渋りの動きとなっています。売買代金は14時半時点で2兆円台と低調。


投資判断は「やや売り」。先週の話題は「アメリ長期金利一時1.6%超えの急騰」でした。7年債入札の不調で金利が急騰するとは不意を突かれた格好。そしてその長期金利の急騰に対し、各連銀総裁が相次いで「妥当」「まだ十分低水準だから対応不要」などと牽制すら行わなかったことが拍車をかける形になりました。

一応、景気回復に向けて金利が上昇するのは自然ですし、自分がもし総裁だったとしたらやはり同じコメントをすると思います。これまでも書いてきましたが1.5%くらいまでであれば全然問題無いですし、水準論で言えば2%を超えない限りは対応も必要無いでしょう。

問題はあくまでその「スピード」。ジワジワと2%に近づくならむしろ債券→株へのグレートローテーションとして反応しそうなものを、急激な変化が市場の不安心理を書き立てます。

市場はそこに付け入る隙を見出したようです。むしろここからは追加財政支援やコロナ収束傾向など金利上昇圧力しかなく、週末もJ&Jの冷蔵庫で保管でき接種一回で済むワクチンがFDAに承認されたということで、更にコロナ収束に向けて弾みが付きそうです。しかも6日からFOMC前の(要人がコメントしない)ブラックアウト期間に入るので、益々金利を抑える材料が無くなってきます。

足元でアメリカの経済指標は概ね良好です。逆に言えば経済見通しが良いのに株高に加速が付かない点は気がかり。まだ金融相場ではあるので、良かったから逆にマイナスという見方も残ってはいるとは思いますけれど。

先週は金利上昇加速の他にも原油のピークアウトという動きもありました。減産による元々の供給不足に加え、アメリカ全土を襲う大寒波、産油所の停止など相まって原油需要が高止まり。ドル安による商品価格上昇も追い風となり、WTI原油価格はすっかりコロナ前の水準に戻りました。10ヶ月前に価格がマイナスとなったことなんて遠い昔の話。

ところが自主減産をしていたサウジが一転増産に転じ、OPEC加盟国も4月から減産幅を縮小と。アメリカでもベイカーヒューズの掘削リグ数は上昇を続けており、供給面から逼迫感の緩和が見込まれます。

そう考えると原油の上げ止まりから物価高圧力の解消→金利低下と繋がっても良いはずです。金曜の動きではまだその連動性は見られませんでしたが、少なくとも金利上昇スピードは落ちるはず。一方、銅価格がグングン上がっています。他にも上述したように材木先物価格が昨年9月の高値を上回ってまた高値を更新してきており、元々値動きの大きい市況ではありますが、トータルでの商品価格上昇が金利上昇圧力に繋がっているとも言えそうです。
https://jp.investing.com/commodities/lumber

日本の方では日銀のETF買い縮小が話題になっています。ただその割に相場はちゃんとしています。そもそも「日銀が買っているから株高」というのは半分は正しいかも知れませんが半分は不正解。日銀は元々安くなった時しか買いませんし、日銀が買わなければ安くなった時に誰かちゃんと買います。それが市場原理というものです。

ただやっぱりアナウンスメント効果は確かにありましたし、それが無くなった点は大きいでしょう。「日銀が買わなくなった」のであれば、今の日本株が高過ぎると感じているというメッセージに繋がりかねません。そういう意味でマイナスになることは間違い有りません。

また先週は「達成感」が強くなった週と言えます。日経平均は3万円、ファーストリテイリング(9983)は10万円、ソフトバンクGは1万円とそれぞれ節目を突破。TOPIXが2000ポイント未達な点はありますが、上方修正が目立った決算シーズンも通過。ワクチンも接種開始となり、全般的に目標が喪失した感じになっています。

個人的にはこれまで度々「決算シーズンが終わった2月中頃以降からいよいよ危なくなってくる」としたような気持ちはまだ持っています。一方、まだ裁定売り残が残っていることや信用評価損率がマイナスのままですし、売買代金も5兆円に達するなどのピーク感が無いのも事実。

センセーショナルなイベントも無いので、しばらく3万円前後の高値圏を維持しつつ、後々振り返ってみて「あぁ、あそこが天井だったね」と気付くしか手が無いように思います。少なくとも大暴落ということはまだ想定できません。

MRF残高が1月の時点で13.7兆円と過去最高に達しているとされており、恐らくは足元で更に膨らんでいるものと見られます。高水準の日経ダブルインバース(1357)も含め、下値の緩衝材は十分あります。


新興市場も「やや売り」。本日は両指数共に軟調。引き続きアメリカの長期金利上昇が、IT系が強いNASDAQの逆風に繋がる格好になっており、その流れが日本のマザーズにも波及しているような印象です。逆回転が始まると空売りの入り辛い新興市場は一方通行になりがちなので、少し警戒しておく必要がありそうです。


ポートフォリオ銘柄】

クレステック(7812)は続伸。特に材料らしいものは無いようですが、この銘柄にしては珍しく1万株以上の出来高となっており、200日線を突破してきました。本日は東証1部が売られる中で、東証2部指数は小幅安程度に収まっており無風の銘柄が多く。資金退避の動きもあるのかも知れません。何より高利回りかつ低PBRのバリュー株なので、買い安心感があるところです。


日本KFCHD(9873)は反発。こちらも東証2部銘柄という安心感が出た面がありそうです。また東証1部でもモスフードサービス(8153)が年初来高値更新となっており、緊急事態宣言延長に伴う持ち帰り需要の高止まりや、日本マクドナルドHD(2702)のアメリカ親会社の保有株売却に伴う影響も、遠因になってきているのかなとは思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


その他有料メルマガの成績は下記「じょうしょうダルマ」URLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。