KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

マザーズ指数は終値ベースで年初来安値更新

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日経平均は本日反落。前日のNYは3指数揃って続伸。注目の消費者物価指数が前年同月比7.0%増と約39年ぶりの高い伸びだったものの、市場予想の範囲内だったということで警戒感が緩和。一方、10年債入札が低調だったこともあり、長期金利は1.75%に反発して終えました。GAFAM系が強い一方で中小型株指数のラッセル2000は軟調。VIX指数は17.7ポイントに低下。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。昨日急伸の反動や、ドル円が104円台まで急速に円高進行したことが重石になりました。昨日とは一転寄り天の形となり、断続的な売りが続く流れ。グロース株売りが再開する形でマザーズ指数が昨日安値を下回り、11時まで一貫した下げが続く格好。

後場前場安値を下回って始まった後は下げ渋りの動き。ただ14時以降は改めて売りが重く、前日安値に迫りました。引けでは少し戻したものの、28500円割れで終了。日経平均は値上がり、値下がり半々程度でしたが、本日決算を控えているファーストリテイリング(9983)など値嵩株の下落が足を引っ張った形。マザーズ終値ベースで年初来安値更新。売買代金は2.7兆円台で大発会以来の3兆円割れ。


投資判断は「中立」。先週末の雇用統計を見ても雇用の状況に関しては悪いところの粗探しをするより、素直に良い状況であるということをFRBも認めざるを得ない状況で、もう金融緩和を正当化する材料が見当たりません。

今世界の最大の関心事はアメリカの長期金利がどうなるかというところです。グイグイ上がって先週一時1.8%を付けバイデン政権後の最高値に。コロナ前の20年1月以来の水準です。FRBは今月から資産買い入れペース減額を150億ドル→300億ドルに加速しますから、金利先高感に繋がっているのは確かでしょう。

今年からバリュー買い・グロース株売りの流れが顕著で、特に著名ファンドマネージャーのキャシー・ウッド氏の代表的な銘柄アーク・イノベーションETF(ARKK)は厳しい展開です。昨年末比10.6%の下落となっていて、NASDAQが同2.9%安に対して3倍以上の下落に。組み入れ比率が高いアメリカ最大テレビストリーミングプラットフォームのロク(ROKU)が同22.2%となるなど厳しい状況です。

どんなにキャシー・ウッド氏が良い企業に投資しても、顧客が解約すれば資金流出に繋がりますから、それがまた売りに繋がっていくという逆転現象が生じます。買われた時の勢いの逆回転ですね。日本でもひふみ投信が昨年年間でTOPIXのパフォーマンス10.4%を下回る3.1%に止まったように、どんなに素晴らしいファンドマネージャーでも行き過ぎの反動が来た時にどう乗り切れるかが、銘柄発掘以外の腕の見せ所になるのでしょう。

量的緩和の縮小に伴い、そういった高時価総額のグロース株から資金が引き上げられる一方で、バリュー株には特に原油関連が引き続き資金が流れています。WTI原油先物は83ドルに接近し高値警戒感はありますが、オミクロン株でロックダウンされた海外の街に解除の報が流れる度に買い上げられていきそうな流れはあります。

その原油に大きく影響したのが、今回突然出てきたカザフスタンのデモの深刻化です。ブラック・スワンになりかけの状況ともいえ、これが日本の正月休みの間に出てこなかったことが不幸中の幸いのようにも思われます。

カザフスタンはあまり馴染みの無い国ですが、ロシアと中国の間に高大な面積を持つ国です。主要な輸出品は原油、精製銅、ウラン(世界生産量の4割)、天然ガスと地下資源の豊富な国。ロシアにしてみれば重要な軍事同盟国。かつてはソ連の核実験施設もあったようです。中国にしてこれば一帯一路構想の玄関口ですし、ウイグル自治区と接する重要な国です。

デモの発端は燃料価格が引き上げられたことによる市民の不満でした。しかし少数の上級国民が資産を独占しており(162人で55%の富を独占とのこと)、そういった鬱積した不満が爆発したようです。それに対して大統領が無警告の発砲を許可したことで、益々デモは深刻度を帯び、同盟先のロシアが部隊を派遣する動きになっています。
https://jp.wsj.com/articles/kazakhstans-elite-got-richer-on-natural-resources-then-came-the-unrest--11641604792

他方、アメリカの長期金利上昇の裏側で、国内長期金利も昨年4月の水準まで上昇しています。昨年の日銀の国債購入額がマイナスとなり、年末の保有残高が一昨年末に比べて14兆円減少、残高は521兆円になったとのこと。既にステルステーパリングに入っており、実は欧米よりも早くQT(資金吸収)に移っていると言えるのかも知れません。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB285MT0Y1A221C2000000/

そういった日銀の資産圧縮傾向を読み解くと、やはりもう日銀ETF買いは期待できないのでしょう。本日のような下落でも「前引け段階でTOPIX2%超下落」というルールに変更は無いようなので、今年は岸田首相の株安薫陶宜しく、日銀も頼りにはできません。

その割には為替は円安方向に振れているのは市場がそこまで懸念はしていないのかも知れません。ただ本日も続く極端なグロース株売り(SONYG(6758)さえ売られる)は、単にアメリカのNASDAQが下落したから、アメリカの長期金利が上昇したから・・・だけでは片付けられない国内要因があるということは認識しておくべきでしょう。






新興市場も「中立」。本日は両指数共に軟調マザーズ指数は終値ベースで年初来安値を更新してきましたが、値上がり銘柄数が50もあり、一方でストップ安が相次いでいるわけでもないので、まだ阿鼻叫喚とは言えずに下げがぬるいと思ったりもします。

なお、先日聞いた話では、過去マザーズ指数が一日で10%超下がったことが14回あるのだとか。うちライブドアショックと震災が含まれますが、それ以外の何でも無い時に10回くらい起きているということを考えると、やはり私の体感は間違っていないような気もします。


ポートフォリオ銘柄】

ヴィッツ(4440)は反落。足元のグロース株売りの流れから弱い動きになっています。ただトヨタ(7203)など自動車株の強さもあって、マザーズでもJMC(5704)やエクスモーション(4394)など自動車関連は別格の強さ。大発会に強かった銘柄は年間でも強いというアノマリーもあり、ここからの巻き返しに期待です。


売りポートフォリオシマノ(7309)は反落。地合安の流れもあって、ようやく終値ベースで3万円を割り込んできました。足元でユーロがやや勢いを戻して来ていますが、目先はそれに左右されるような動きではないのでしょうね。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。