KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

命を守る

先日、6時から夕飯を皆で食べ始めている時にたまたま付けていたNHKで「エマージェンシーコール」という番組を見ました横浜市消防局の119番受付センターに密着したノンフィクションドキュメンタリー。海外に似たようなやつがありますね。先月放送されたものの再放送だったということですが、緊迫した状況の連続に「えっ、この時間帯にこんな番組やるの?」という感じでした。

内容がハードで箸が止まり、食い入るように観てしまいました。救急車を呼ぶのに色々な人がいるというのは聞いたことがありますが、まあ今回番組制作にあたって特に選りすぐりのものを集められたとは思いますけれど、本当に色々な人間ドラマが凝縮していますそしてそれが本当にリアルなものですから、視聴者に訴えかける力が半端ありません

奥さんが自殺を図った、子供の鼻に物が詰まって取れなくなった、居酒屋で意識が無くなった・・・色々なシチュエーションに電話の向こうで現場を想像しながら、冷静に応じるオペレーターの方々。これはかなりストレスフルな就業環境で、本当に頭が下がるなと

私も昔コールセンターで働いたことがありますが、どうやって向こうの状況を把握するかがまず第一。しかし相手はパニック状態でかけてくることがほとんどなわけですから、全ての把握は難しく。しかし次々素早く的確な判断をして回していかないといけません。中には非協力的、威圧的、意味不明な通話・・・色々な相手がいるのですが、全てとにかく淡々と。こちらが感情的になってはいけません。

中でも一番胸が締め付けられたのは、最後の電話。娘さんが帰宅するとお父さんが倒れて息をしていない。パニックになる娘さんに冷静に心臓マッサージを促すオペレーター。

「12345・・・・」数を数えながら蘇生を願いつつ続ける心臓マッサージ。「お父さん」何度も悲痛な感じで呼びかけながら続けるも、お父さんは動かない。「外出なんかしなければ良かった」後悔の念を口走りながら、救急車が来るまで一心不乱に蘇生活動を続ける。そして救急車のサイレンが電話口に聞こえてきて、オペレーターはあとは現場の隊員に託す・・・。

これを見ながら私は20数年後の自分と娘に置き換えて見てしまい、涙が出て来ましたいやー、これは大変なものを見てしまった。勿論、現場の隊員の方は更に過酷なお仕事で、皆さん一つの命を救うために24時間頑張っておられる。今ならまだNHKプラスなどで見られるので、見逃された方は必見です。当然ながら1月の月間ギャラクシー賞を受賞している模様。

しかし中には「腰が痛くて動けない」という電話もありました。私も先日ギックリ腰になった話を書きましたが、その際「もし一人暮らしだったらかけていたかも」と思いましたけれど、かけなくて良かったです・・・なるべく自力で何とかします・・・