KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

PCEデフレーターは無難に通過

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日経平均は金曜反発。前日のNYは10-12月期GDPが予想よりもやや良かったことや、Teslaの決算などが好感されて3指数揃って上昇。長期金利は3.51%と安定的。引け後に出たIntelの決算は市場予想を下回り、時間外では大きく売られました。

それらを受けた日経平均は朝方こそ買いが先行。ただ前日高値を上回れずに押し戻されてマイ転。その後中国株が始まったところで下げ止まり再度プラス圏に切り返しました。後場も閑散相場の中でヨコヨコ。またいつものパターンで前引け水準まで戻して引けました。売買代金は2.7兆円台と前日より膨らみました。REIT指数は1%を超える反発。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYはPCEデフレーターが市場予想通りの着地だったことで安心感から3指数揃って上昇。決算を受けてIntelが大幅安だったことからSOX指数はマイナスでしたが、NASDAQが1%近い上昇でしっかり。VIX指数は18.5ポイントとまた今年の最低水準に。WTI原油先物は79ドル台に下落。それらを受けた日経平均先物は27410円となっています。

アメリカではブラックアウト期間の間隙にFRB御用達のウォールストリートジャーナルで、ニック・ティミラオス記者がまたアドバルーン記事を挙げたことが好感されました。「次回2月のFOMCでは利上げペースを緩やかにし(=0.25%に)、今春には利上げを停止する」という見方を提示。
https://www.wsj.com/articles/fed-sets-course-for-milder-interest-rate-rise-in-february-11674362567?mod=Searchresults_pos5&page=1

このブラックアウト期間にニック記者を使って市場にメッセージを送るやり口、実は昨年10/21にも行われました。当時は「FRBが12月会合でこれまでより小幅な利上げを検討する公算」とし、実際12月FOMCはそれまで続いた0.75%→0.5%に引き下がりました。

というわけで今回もかなり信憑性が高いわけですが、まあ元々市場コンセンサスでも次回は0.25%の利上げであるという確率が90%を超えていたので、サプライズを呼ぶ程の記事でも無かったはず。ただ確信が更に上塗りされたことが好感されたという言い方ができそうです。

アジア株はここでまた「リオープン」がキーワードになって資金が入ってくるような期待があります。中国は春節という中国人にとっての正月を前にコロナへの警戒感を高めていました。

この民族大移動シーズンが終われば(一旦は感染者数が増えて混乱する場面があるかも知れませんが)その軛から解放され、後はこれまでの経済環境に戻るのではないか・・・という(市場の勝手ながら)期待感があります。日本製鉄(5401)を始めとする鉄鋼株関連株が足元で強いのも、この中国のリオープンを口実にしている節が強いです。

一方、日本の方も新型コロナに関して5類への移行がほぼ確実なものになってきました。ここまでくると完全にコロナの感染動向が経済に与える影響は終わったと言い切れるでしょう。日本人にしてみれば公にマスクを外したり過剰で建前的な感染症対策が終わることを意味します。

実態的には既に旅行支援策などを実施して以前のような生活にほぼ戻ってきていますが、非居住者である外国人投資家がこのニュースに触れることで、ようやく日本にも本格的なリオープンが訪れたことを示してくれると思います。

またそうなってくると水際対策の必要性も薄れてくるため、本格的なインバウンド需要回復も期待できます。むしろこの「期待」の部分が先行する今のタイミングが最も株価には効きやすいとも言えます。実際に数字になってきたら失望に変わりやすいですから。

話題としては公表された12月日銀金融政策決定会合の議事要旨において「異例の中断」があったという話。今回の実質利上げの背景にはやはり政治的な関与があったことを匂わせるものでした。つまり金利正常化にベクトルを向けることが政府の意思であり、次期総裁もそれに沿った考えを示す人になりそうですね。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-23/ROWY9ZT0G1KW01

個別では水戸証券(8622)が今週上昇。配当水準を高い位置に置くことを示し、大きく買われました。この傾向は今年の「低PBR解消」という市場テーマの一端を示しているようにも思われます。つまり「アベノミクス」で行われたコーポレートガバナンスコード再来のような動き。今後こういった資本的な動きが出やすいと見られ、そういう意味でバリュー株にも買い妙味があることを示しています。


新興市場は「中立」。金曜の東証グロース市場指数は続落。今年に入ってからはCore銘柄の方が強調。ビジョナル(4194)やそーせいG(4565)といったところが買われ、ANYCOLOR(5032)の弱さを補っています。また閑散相場の幕間的にマイクロ波化学(9227)やELEMENTS(5246)といった値動きの良い銘柄に売買が集中したことで売買代金は活況です。


ポートフォリオ銘柄】

トヨタ(7203)は反発。突然発表された社長交代によるご祝儀買いは軽微でした。ただこのタイミングで若手社長に交代するということは、生産回復に一定のメドが立ったと見られること、またEV化に向けた展開加速を期待する向きもあります。ここからの反撃に期待です。

北陸電力(9505)は続伸。既に決算を出した北海道電力(9509)が赤字幅拡大でアク抜け上昇。明日に決算を控え、売り方の買い戻しの動きが出ています。電力各社は相次いで値上げを打ち出しており、ここが陰の極であることは重々承知。ここからの巻き返しに期待が持たれます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。