KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

CPIは予想を上回るも長期金利は低下

★☆★☆ 高岡で投資セミナー開催!

テレビ東京ラジオNIKKEI日経CNBCなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません)
日時 :9月30日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:5000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://www.kokuchpro.com/event/ac0eea2d13e79d784e69fd1b70fcdefc/

当然私も参加します(^_^)/

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前日のNYは8月CPIは前年比年率+3.6%予想に対して+3.7%とわずかに上回る着地。ただ注目されるコア指数は+4.3%予想通りの着地となったことで、結果的には出尽くし感が勝る形。長期金利は低下しましたが、30年債入札が低調だったことで下げ止まり、4.25%で終了。中国がiPhone保有禁止を否定したものの、新製品に対する失望感からAppleは続落。WTI原油先物も88ドル台で高止まり。


投資判断は「売り」。アメリカ市場は売買高も低調なままです。特に最近はラッセル2000が弱く、先週は3.6%の下落となって、世界の主要指標の中では上位のワーストぶり。8月の安値水準に迫っています。

基調としてはドル高なので、本来輸出系が少ない中小型株主体であるラッセル2000が相対的でも強くてもおかしくないはず。にも関わらず売られているところに、投資家のリスク回避姿勢が見受けられます。例年9月相場が弱いアノマリーが「炭鉱のカナリア」とされるラッセル2000に現れているような感じ。

Apple株の下落に関しては、他のギガテック銘柄には大きく波及していません。強いて言えばNVIDIAには間接的に売りに繋がっているようですが、その他に資金が流れているのか他のギガテック株は相対的にしっかりしています。

為替に関しては短期筋のユーロ買いポジションが低下基調。つまりユーロ売りドル買いが進んでいる形です。円の方は案外動いておらず、当局による為替介入が警戒される水準に達してきているので、なかなか動き辛いようです。
https://imm.gradefour.net/

株、為替共に今警戒すべきはアメリカの長期金利人民元です。長期金利は短期筋の債券売りポジションが膨らんでいる割に、なかなか買い戻しが出ず低下しません。そのあおりを受けて人民元や円は一段安。特に人民元は先週07年のリーマンショック以来の安値を付けてきました。人民元安はAppleやTesla製品などのそもそもの購買力低下にも繋がります。

またプーチン大統領はわかるとして、習主席がG20を欠席したのは何かと思惑を呼びます。アメリカとは国務長官の訪中を受け入れる傍ら、台湾問題で激しく闘っているところですが、対話の機会をわざわざ潰すのは中国側にメリットが無いような。まあ台湾問題に関してはどうせ平行線ですし、国内問題のゴタゴタも山積ですし、オンラインで話合っても別に大差ないとも思いますが。

何にせよ、中国は不動産問題が一朝一夕で片付くわけもなく。台風を口実に香港市場が度々閉まるのは、正に慈恵の雨なのかも知れません。若年層の失業率の高さなども問題になっていて、経済の立て直しは急務でしょう。先日発表された中国のCPIは+0.1%と辛うじて前月のマイナスから切り返し、デフレ継続を回避。

しかし信憑性がどのくらいあるかは別として、中国の居住不動産が人口以上にあるとされています。そりゃ中国人投資家が自国の不動産を信用できず、日本の不動産に投資してくる理由もわかります。ただじゃあ中国の不動産バブルが金融危機に繋がった場合、日本の不動産も巻き込まれてしまうということでしょうか。足元強い日本の不動産株やREITにも危うさを感じます。
https://president.jp/articles/-/54210?page=1

商品相場で特に注目を集めたのは原油価格です。ドル高基調が続いても約1年ぶりの高値水準を付けて高止まりしており、アメリカのインフレ懸念を高めています。世界最大の産油国アメリカであり、サウジやロシアの1.5倍の産出量。

カナダも第4位なので、本来OPECよりも北米の産油動向が一番需給に影響を与えるはず。まあアメリカのシェール掘削リグはドンドン減っていますし(先週は3ヶ月ぶりに1つだけ増えましたが)、輸出量ではサウジとロシアが圧倒的なので当然と言えば当然ではあります。

一方、これから冬場の需要期を迎え天然ガスの動向も注目されてきます。特にヨーロッパは昨年ロシアからの供給停止で苦しめられましたが、足元の天然ガス価格は落ち着きを見せています。やはり去年はマネーゲーム感が強かっただけですね。

今週のスケジュールとして本日はECB理事会。アメリカでは小売売上高やPPI。この辺りも注目ではありますが、前日のCPI程の話ではないでしょう。

15日(金)は四季報発売日。引けでは日米共にFTSEのリバランスがあります。アメリカは更にクアドルプルウィッチングデー。それ以外にもNY連銀製造業景気指数など経済指標が多く出てきます。


新興市場は「やや売り」。昨日のグロース指数は反落。引き続き日本の長期金利高止まりや、アメリカでもラッセル2000が最近弱いのが逆風。9月権利取りの動きや配当再投資買いも期待できず、買い妙味がありません。


ポートフォリオ銘柄】

売りポートフォリオ寿スピリッツ(2222)は昨日3%超の下落。窓を開けて下げる動きで、終値ベースで9月の安値を付けました。小麦価格の下落が伝わり、実際に市場価格が下がるのはまだ先とは見られるものの、その辺りは特に好感されず。むしろ原材料価格が上がった方が値上げ期待感に繋がる・・・というロジックなのでしょうか。


同じく売りポートフォリオ川崎汽船(9107)は昨日続伸。こちらは逆に3%超の上昇となりました。本日は野村證券が格下げを発表。目標株価自体は5700円に引き上げ。この辺りが一つ効いてきそうです。



・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


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