よく地震などがあると子供の情緒に影響する、と言いますが、我が娘も多少は影響があったように感じます。元々そういう気がありましたが、最近また「トイレに行くのが恐いからついてきて」とか、一人で風呂に入っている時は「風呂場の前で待ってて」とか言うようになりました。
確かに震度5強の揺れは私も人生で初体験でした。娘は幼稚園や学校で避難訓練を受けていましたから、身体の小ささもありますし、揺れが来た時すぐさまテーブルの下に隠れていました。私は変に人生経験があって危険慣れしている分、動きをフリーズして、天井や周囲を警戒していました。
幸い何も落ちてこなかったので良かったのですが、本当は私も身を隠すべきだったのでしょう。また周囲の人々は小学校に避難を始めていましたが、ぶっちゃけ私は「海から離れているし、もし津波が来ても結局高いところに居ないといけないから、2階に居れば大丈夫」として、家に居ました。
結果的に大丈夫だったから良かったものの、その時の判断として正しかったのかどうかを再検証してみる必要はあります。こんな私でも一応家主ではあるので、もし家族を危険な目に遭わせてしまい、そしてそれが不幸な結果になってしまったら、後悔してもしきれません。
最近改めて死は身近にある、ということを思い知らされました。別の話になりますが、今雪が降って田舎では細い溝は雪で埋もれて見えなくなっています。深さは1m以上あるところもあり、大人なら大丈夫ですけれど、低学年の小学生ならば、見誤って落ちてしまうこともあります。また好奇心が旺盛ですから、むしろ自ら危険な場所に足を踏み入れたりしてしまいます。一層気をつけさせないといけません。
正直、東日本大震災の際は行ったことのない遠い場所の出来事だったので実感が無かったのですが、今回は行ったことのあるところの家が潰れたりして、かなり身近に感じます。私ですらだいぶ人生観が変わってしまったので、知り合いを亡くされたり家が潰れたりした人は人生そのものが変わりました。
しかも今回元日という日本人にとっては特別な日で、実家に帰省していた人が被災するなど、本当にタイミングが悪かったと言えます。人生は紙一重。改めて無事な日常に日々感謝して生きていきます。