KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

今日はUSEN(4842)のフォローです

今日は先日再推奨致しましたUSEN(4842)に関して軽くフォローしたいと思います(日が変わるまで時間がないっ!)。

USENブロードネットワークスのIR
http://www.usen.com/corporate/index.shtml

↓2005年度第一四半期連結決算内容
http://www.usen.com/corporate/ir/pdf/051221_01.pdf

最近特に活発に動きがあり、大和證券系の投資ファンドとコンテンツ制作のためのファンドを設立したり、携帯向け無料音楽番組の配信事業開始といったニュースが出て、業容拡大の裏づけとなっています(ただ個人的には携帯音楽番組配信事業に関しては収益に影響を与えるのに随分時間がかかると思っていますが)。

2005年度第一四半期の決算内容は赤字幅が拡大ということで嫌気され、売りが膨らんだ場面がありました。特に設立して間もないGyaoの負担が大きかったとのことです。

Gyaoに関しては既に何度も言及しているように将来の大きな稼ぎ頭だと思っています。今は先行投資負担が重いですが、後々起こるであろうネット番組配信群雄割拠時代のパイオニアとしてイニシアチブをとるためには必要な投資だと思います。そして私がこの会社を推奨する一番の理由がこれであることは今まで述べてきた通りです。今日は逆にこの会社のリスク面について考察してみましょう。

USENは元々お店に音楽を配信する有線放送の会社として誕生致しました。子供の頃、よくお店の店頭でパラソル部隊が有線の個人契約促進キャンペーンをやっていたのを見かけましたが、魅力的ではありましたが、貧乏人の私には手の届かないサービスでありました。

それが、その回線接続のノウハウを元にFTTHの接続事業に力を入れ始めます。今では主力事業となったブロードバンド・接続事業は前年比43.8%増となりました。

一方、放送事業0.5%減、カラオケ事業8.1%減と、元々の収益の柱であった事業は陰りが見え始めてきています。確かに最近は音楽業界も下火ですから、両方とも利益成長するには画期的なトレンド(新しい発想)を作る必要があります。逆に言うと、この会社は上手いタイミングで業態の変更に成功したわけです。

さて、ここでUSENとしては事業の分岐点に来ていると思います。主力のブロードバンド事業と、放送事業、カラオケ事業をいかに有機的に結びつけて相乗効果を狙うか、または完全にこの2事業から撤退し、先日のコニカミノルタのように思い切ったドラスティックな切り離しを演出するかです。

さしあたって、三洋電機の子会社からユーズBMBにカラオケ事業の譲渡があり、それを引き受けたということは、前者の方法を会社として選択するという意志表示でしょう。とりあえずはカラオケの番組をGyaoで配信し、自宅で練習してカラオケボックスで皆に披露する・・・という形とかになるのでしょうか。

Gyaoの成長は個人的に疑いありません。開始して1年経っていないのにここまでスタイルが確立され、認知されているのは成功といって良いでしょう。ですから後は放送事業とカラオケ事業の有効利用がこの会社の課題といえるでしょう。