KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

それでも市場は回っている

恥ずかしながら東京に戻って参りました(^^)しばらくお休みしていた分書きたい事は色々あるのですが、やはりこの話題はタイミング的に避けて通れないでしょう。村上ファンド代表村上氏逮捕のニュースです。本日あっさり容疑を認め謝罪、そして株式市場からの引退を表明しました。

個人的な感想としては「市場から堀江さんも村上さんもいなくなり寂しくなったなぁ」というところです。両者とも悪いことをした、世間を騒がせた、という点では問題が有り、善悪で言うと「悪」ということにはなるでしょう。しかしこんな世間から袋だたきにあう程悪いのかなぁと思っています。

皆さんお思いでしょうが「インサイダーなんて氷山の一角だ」「誰でもやっているが度が過ぎたから見せしめで捕まった」というところでしょうね。派手であればあるほど効果的ですから。そして踏んではいけない虎のしっぽを踏んだ(タイガースファンという意味でも当てはまるか?)、つまり経済界の重鎮を怒らせてしまったという部分もあるでしょうね。そしてニュースを見ていると色々な街行く人々が口々に村上氏を非難しています。なんだか単なる嫉妬から来ているような気もします。うーん、株式市場を知らない人は仕方ないとして、株をやっている皆さんはどうお考えですか?

村上さんの「物言う株主」の姿勢はぬるま湯の日本企業の経営体質に一石を投じる出来事として認知されています。含み資産に着目し割安に放置されている銘柄に投資する手法も広く個人投資家に認知されました。彼の手法を真似する個人投資家もいます。彼の残した功績も大きいでしょう。堀江さんと共に「乱世の奸雄」とも言えます。

江戸時代に田沼意次という政治家がいました。当時悪化した幕府の財政赤字を食い止めるべく、重商主義政策、つまり商業を重視し、今で言うところの資本主義化を促進しました。その結果、幕府の財政は改善に向かい、景気もよくなったのですが、町人・役人の生活が金銭中心のものとなり、そのためにワイロが横行する結果となりました。

その後田沼意次にとっては間が悪く、江戸の大火、浅間山の噴火、天明の大飢饉といった災害が立て続けに発生し責任を取らされ失脚します。その後日本史の授業で覚えさせられる「寛政の改革」で松平定信がワイロ等の取り締まりを強化、質素・倹約で財政再建に着手します。しかしその姿勢は庶民にまで及び、庶民の着物の柄にまで制限を加えたとか。それに嫌気をさした庶民が詠じた狂歌として有名なのが「白河(松平)の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」と残っています。つまりワイロがなくなってキレイにはなったけど、多少濁って汚い世の中の方が気楽で住みやすいなぁという、まあ言ってしまえば庶民の勝手な願望ですね(-。−;)隣の芝生は青いとでも言いましょうか、辛い事があればすぐ「昔は良かった」なんて事を言い出します。私もそうですが(;^_^A

つまりちょっとは汚い部分もありきで世の中できているわけですよ。翻って皆さんもそうじゃないですか?何となく上場企業に勤めている人から「最近うちの会社忙しいんだ」とか聞いた事ありません?それと具体的な数値を聞くのと大差ありますか?確かに前者は「過程」で後者は「結果」ですし、発表直前であれば「タイミング」という時間的な優位性もあります。しかしその線引きは非常に難しいものです。

そして「村上ファンドが買ったから追随買いしよう」「キナ臭い動きをしているからこの銘柄を追ってみよう」って考えた事はありません?違うとおっしゃられるかも知れませんが、仕手株だとわかっていて投資する、追随買いする、というのは自己責任という名の下、売買している個人投資家は実際たくさんいるわけです。いるからこそ株価は急騰したり急落したりする。相場は買い手、売り手の両方が居て形成されるわけで、どちらか一方では成り立ちません。

逆に言うと私は市場には「この位の汚さを許容できる程の懐深い物であって欲しい」わけですよ。色々なタイプ、色々な要素で株価が上下するからやっぱり株は面白いと思うわけです。私は決して仕手株や投機的資金の流れを否定するものではありません。仕手やインサイダーがどうしても嫌いだ!という人には先物とかFXとか用意されているわけでそちらで稼ぐという選択肢もあります。

堀江社長や村上氏逮捕のニュースで株価が大きく下げたということはすなわちそれだけ株式市場もこの二人に(結果として)依存していたということになり、そんな個々人に依った日本の株式市場はまだまだ成熟しきっていないとも言えるのでしょうね。

田沼意次の場合はその後歴史研究が進み、政策の進歩性などが開明的政治家として再評価され「産まれてくるのが早すぎた政治家」とも言われています。江戸時代の平均と比べて逆にワイロは少なかったという説も。今回の堀江、村上両氏の逮捕劇は後世にどう評価されるのか。ガリレオ=ガリレイのように随分後になって評価されるという事もあるかも知れないですね。

さて、そんな村上氏の引退劇も波及した日経平均は後場新興市場を中心に一旦は買い戻される展開となりましたが、その後ジリ下げ、結局は安値圏で引けました。

一週間ご無沙汰しているうちに日経平均は先週末一時15266円を付けましたが、私は未だに15500円処での「強気」を提唱します。ここから下は下げたとしても限定的、上値余地は大きいという部分だと思います。チャート的にも200日線が迫ってきており、強力な支持線として機能しそうです。逆に言いますと、これを割り込むようだととんでもない下落相場となりそうです。

では簡単に上がるかというと市場の出来高があまり増えてきません。そのため本格反騰にはしばらく時間がかかりそうで、当面は横ばい〜徐々に上昇という形を予想します。17500円を攻めるのは夏頃になるのではないでしょうか。

一方新興市場はアク抜け感から上昇。新興市場ホルダーとしては「もういいだろう?」「もう許してよ」という水準まで下がったわけで、これくらい反発してもまだまだ足りないというところです。ただ反発も正直目先は限定的か。マザーズ指数で1500ポイントまでは早いとして、そこから上値は重そうで、また1500ポイントは時間をかけて抜けると思いますが、1700ポイント辺りが本当の勝負所となりそうです。ヘラクレス指数も同じ位のタイミングでの攻防が予想されます。

そんなわけで本日は推奨銘柄もほとんどリバウンド上昇したため、個別銘柄については特にコメントらしいコメントはありません。前フリが長い割に手抜きですね(××)

強いて挙げるならスルガコーポ(1880)は引き続き大幅続伸。目先の高値8300円にトライというところですが、ここは短期的には上値が重くなるか。明日寄りの段階で8300円を超えて始まれば、意外に目標株価10000円達成は早いかと思われます。5/17のストップ安水準6000円でバシバシ買っていた筋はまだ持っているのでしょうか?

SCN(3789)はビックリする位下げましたが、その割に今日の反発は弱い。エムスリー(2413)の値戻しの早さから、また逆ザヤ状態は拡大していくのか。ちなみにDeNA(2432)と併せた株式価値は一株当たり315824円で、逆ざやは遂にストップ高水準まで拡大。雰囲気的にはこれから益々拡大していくのでしょうね。

以下、推奨銘柄の動きです。

芝浦電子(6957) 12月26日推奨 1552円→1800円 第三目標3000円
第二目標2000円も無事達成(目前)!後はラストスパート3000円だ!!

A&D(7745) 10月29日推奨 1700円→2520円 目標3500円

ソフトクリエイト(3371) 12月2日推奨 3470円→2750円 目標10000円
そろそろ反発してよ

SCN(3789) 1月20日再推奨 390000円→266000円 目標75万円
上に同じ

ソニー(6758) 2月2日後場推奨 5800円→5190円 目標7000円

カナレ電気(5819) 4月6日推奨 2155円→1829円 目標3000円

日本オプティカル(2680) 5月1日推奨 1111円→943円 目標1500円

富士電機HD(6504) 5月3日推奨 685円→591円  目標800円

スルガコーポ(1880) 5月26日再推奨 7240円→8250円 目標10000円

※株式投資は自己責任でお願いします。