KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

6月の成績発表

今日は6月の成績発表です。先月も大勝でしたが、その勢いは果たして持続する事ができたでしょうか?早速検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→640円(先月)→809円(25営業日保有 上昇率26.4%)
株主総会が終わった途端、堰を切ったように上昇を始めました。理由は自社株買いの下準備段階として出来高を増やすために行われていた値固めが終わった事。役員へのストックオプションと同量の自社株買いを発表した事で、何とか需給要因を中立に保とうとしている点は評価できます(実際にどの程度取得されるのかはわかりませんが)。いずれにせよ今まで出遅れていた分をまとめて取り返そうとする動きが出ています。金曜も木曜の値を上回り、需給は良好。更に金曜の約定を見ていると下値で約定したものが多かったため、800円台ではしこりがほとんどありません。水準訂正の動きはまだまだ始まったばかり。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→203500円(先月)→196300円(25営業日保有 下落率3.5%)
先月に続き何故か上値の重い展開が継続中。直近ではテクニカル的にMACDパラボリックも好転し、目先のトレンド転換を示しています。更に週足で見ると昨年10月・今年3月の安値を結んだ下値抵抗ラインの延長線が丁度今週の安値水準にあり、現在が陰の極に来ている形。日証金の貸借倍率も改善してきており、今月の値動きは期待できそうです。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も32.2万円。引き続き圧倒的な割安です。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→1735円(先月)→1856円(25営業日保有 上昇率7.0%)
6月は証券各社の投資判断・目標株価引き上げがあって堅調な株価推移でした。日経平均の押し上げにも一役買っていた状況。iPhone3GSの発売も材料となりましたが、ライバルドコモ(9437)もグーグル携帯の発売を発表。スマートフォンの競争が激しさを増しそうです。個人的にはiPhoneの圧勝と見ていますが。テクニカル的には週足で見ると26週線が52週線を上抜いてゴールデンクロスを示現。一層チャート形状は良くなって、同銘柄の下値不安は消えていっています。後は52週線が上向けば完成。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→601円(先月)→718円(25営業日保有 上昇率19.5%)
200分割が実施され、一つ同社にとって大きなイベントを通過しました。この後は正直少し調整に入っていくものと思われます。それでも四季報にも記載があるように東証1部昇格を狙っており、基本的な上昇トレンドに変化は無いものと思われます。ポートフォリオ入れ時にも宣言した長期投資は少しずつ結実しつつあります。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→921円(先月)→944円(25営業日保有 上昇率2.5%)
75日線を少し割り込んでから、一気に株価は反転してきました。週足では実に昨年10月の株価急落以来の52週線回復で、年初来高値・1000円回復も視野に。需給面でも足下やや信用倍率が悪化していたものの(それでも0.53倍と十分な売り長)、日証金では少しずつ貸株が増えてきているところ。元々業績は過小評価されていると言え、それを裏付けとした株価の更なる伸長が期待できます。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→228円(先月)→228円(25営業日保有 変わらず)
全体相場は上昇傾向にあるものの、同社には6000億円規模の増資といった個別の需給悪要因があって上値を抑えられる展開。未だ収まらぬ金融不安も足かせに。テクニカル的には5月上旬に開けた窓(208円〜226円)を埋めに行く格好で、セオリー通りに考えれば公募価格決定の7/15までは売られる展開となりそうです。参考になるはずの先んじて増資を行った三井住友(8316)の動きを見てみると、同社の場合は価格決定前の一週間は相場全体の盛り上がりもあって逆に株価は伸長しました。それと比べると今の相場全体の雰囲気は悪く、今月前半は正直様子見が正解だと思われます。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→9500円(先月)→12900円(25営業日保有 上昇率35.8%)
先月から続いている株価伸長の動きは6月も順調に継続。目先テクニカル的には5日線を支持線として上昇ムードが続いており、再度の年初来高値突破は時間の問題。週足では遂に2006年2月以来初めて52週線が上向き始め、完全に上昇トレンドが確定している格好。2005年4月からの長期下落トレンドはここに終結したと認識して良いでしょう。この銘柄が上がりだしたら止まらないのは過去のチャートを見れば明らかな通り。株式の需給面では問題ありません。後は業績の裏付けがどこまで実現できるかというところが焦点に。

日本リテールファンド(8953)
8月31日より 450000円→436000円(先月)→494000円(25営業日保有 上昇率13.3%)
今週ようやく50万円超えを見せ、だいぶ上放れの動きが鮮明になってきました。ただこれから夏場にかけての株価減衰期間を控えて、不動産関連銘柄のポジションを軽くしておきたかったという事情もあってポートフォリオから外すことにしました。時間はかかったものの、ちゃんと利益を取れたので良かったとしましょう。目標まで行かなかったのは残念ですが。

ケア21(2373)
5月17日より 45000円→55400円(先月)→61000円(8営業日保有 上昇率10.1%)
これはちょっと失敗しました。上昇に勢いがあり過ぎたので一旦ポートフォリオから外し、沈静化したところで再度入れようとしたのですが、外してから更に上昇の勢いは加速。あれよあれよと言う間に9万円まで行ってしまいました。要因は社長が株を買い増していたという事が判明。それに提灯が付いて大幅上昇したようです。損こそしなかったのですが損した気分ですね。ここから更に追うにはちょっと勇気が要りそうです。

ダイセル化学(4202)
5月19日より 520円→512円(先月)→556円(25営業日保有 上昇率8.6%)
こちらの銘柄も信用倍率で見る需給がタイトな事もあってジワジワ上がってきていたのですが、目標株価接近もあって一旦ポートフォリオから外すことにしました。悪くないと思うのですが、市場のテーマ性にもあまり乗れず、当面はこの辺りの株価水準をウロウロすると思われるからです。夏場以降の相場回復局面でまたポートフォリオ入れを検討しても良いかなと思っています。

幼児活動研究会(2152)
5月24日より 1390円→1689円(先月)→1470円(25営業日保有 下落率13.0%)
先月急に値を飛ばしてしまったため、6月はその反動もあってやや落ち着きました。この銘柄に関してはひたすら長期投資で放置しておいても良い方向け。事業ビジョンや方向性は良いので、気長に見守りましょう。テクニカル面も一応良好。

豊田合成(7282)
6月2日より 2090円→2500円(17営業日保有 上昇率19.6%)
LED関連銘柄として突然目覚めた銘柄。動き出すと一気に目標株価到達となりました。需給面が良好なところに加えて市場のテーマに乗れたところが大きかったですね。またこういう銘柄を発掘していきたいと思います。

ソフトブレーン(4779)
6月17日より 4050円→4700円(13営業日保有 上昇率16.0%)
四季報での業績見通しが話題となって、値動きの軽さ・仕手の介入により値を飛ばした銘柄。それに便乗する形でポートフォリオ入れとしました。ただあまりにも仕手性が強くなり過ぎたため、ザラ場を見れないと対応しきれないと判断。ポートフォリオから外すことにしました。個人的にはまだまだ株価は伸びていきそうな気がしています。私が仕手なら5000円超えで値幅が拡大したところで提灯を付けさせて売り抜きますから、この辺りで終わりとは思えません。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.52(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計13で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 5/29終値9522円→9816円(25営業日 上昇率3.1%) 0.12(%/営業日) 

TOPIX 5/29終値897→920(25営業日 上昇率2.6%) 0.10(%/営業日)

今月もベンチマークに圧倒的勝利。やはり先月に続き個人投資家のリスク許容度が戻ってきた中で新興市場が高くなった事が、新興市場中心のポートフォリオの勝因と言えるでしょう。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数319.3ポイント

となりました。遂に300ポイント超えという事で、2005年8月から資産3倍増を無事達成です。他のブログや投資指南サイトに比べると派手さは無いかも知れませんが、ザラ場が見られなくてもできる中期投資法でも十分に資産を増やせる事の証明ができているのではないかと思います。

さて気になる7月の展望ですが、残念ながら「売り」を継続します。

少し自慢から入れば当ブログで先述してきた通り、株価は3月メジャーSQを起点に上昇に転じ、6月メジャーSQを終点として一辺倒の上昇モードは一旦終了の雰囲気となっています。そして商品市況や新興市場などに余剰資金が流れ込み、そちらは別世界を築き上げて上昇ムードとなっています。

そしてこの動きはもうしばらく続きそうです。一つはここ4ヶ月の株価推移は順調過ぎて、一旦は調整というのが市場のコンセンサスとして大勢を占めてきたこと。もう一つは何と言っても政局の問題で、総選挙まで時間切れという事もあって、次なる民主政権へと目は向き始めていることです(ちなみに先日「選挙関連銘柄でポートフォリオ入れを考えている」と書いた時に考えていた銘柄もしもしホットライン(4708)は、金曜先んじて大幅高してしまいました。とほほ・・・)。

この辺り民主党が政権を取ると株価にマイナスという事がよく言われます。それを織り込んで株価は選挙が終わるまでは下落を続けるでしょう。ただそれが終われば後は安定政権を背景にした日本株買いが入り、株価は上昇に転じると見ています。そして繰り返しになりますが、それは夏の終わりから秋口にかけての事です。

なのでポートフォリオにはもう少し売り銘柄を増やして、バランスを取っていこうと思います。また新興市場はまだまだ業績回復期待に比べると割安なため、積極的に買いで行くべきと認識しています。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。