奈良の東大寺には観光客が大勢来ておりました。特に外国人観光客が多く、日本文化のルーツに興味を示している方が多いご様子。ついでに鹿も大勢おられました(;^_^A
鹿達はそれぞれが餌の取り合い等で喧嘩をしているため、体毛の鹿毛がところどころ抜け落ちています。なので少しみすぼらしい感じに(・・;)おいおい、天然記念物同士喧嘩しちゃダメよ。
それにしても特徴的だったのが土産物屋において中国「銀聯カード」取扱店の多いこと多いこと。やはり中国は強いという事を今更ながら実感しました。確かに四方八方から中国語が聞こえてきます。実際にはこの中の何割が中国人なのでしょうか?ちなみに筆者は先般中国人同胞と勘違いされて「ニーハオ」と中国語で何か語りかけられてしまいました(;^_^A
東大寺はそれはそれは見事な外観です。そもそも南大門からして立派です。仁王像も相当の迫力(・・;)子供の頃にも確かに来て大仏を見た覚えはあるのですが、やっぱり子供の時の見方と大人になった今の見方とは異なるものです。建物を見て「すごいなー」と思う自分と大仏を見て「すごいやー」と思う自分。これが成長というものでしょうか。
団体ツアーで来ている観光客には、手に拡声器を持ったガイドさんが付いていました。東大寺に関するアレコレを丁寧に説明してくれます。我々は金魚の糞のようにくっつきながらも付かず離れず、ガイドにタダ乗り作戦を実行し、東大寺にまつわる悠久の時の流れを堪能するのでした(;^_^A(つづく)
さて、悠久の時の流れを感じたい日経平均は本日続伸。前日のNYダウは機械大手のキャタピラーの好決算を受けて上昇して始まったものの、金融規制法案の先行き不安から金融株が下落し、結果トントンの動き。
それを受けた日経平均は前日大幅高した反動もあって朝方こそ売り先行で始まったものの、下では買いが入り少しずつ切り返す動き。後場にファナック(6954)が決算を受けて大幅高となるとプラス圏に入り、そのまま本日の高値圏で引けました。ただファナック一銘柄で48円日経平均を押し上げた事から、これがなければ実質マイナスでした。
投資判断は「買い」。昨晩のNYダウの動きから見ると今朝はもっと大きく下げると思っていましたが、アメリカ上院で金融規制改革法案の審議入りが否決されたこともあって底堅い動きを見せました。加えて連休入り前で薄商いですから、この辺りもう少し売りが嵩んでもおかしくないのですが、投資家の買い意欲も相当程度強いようです。
ただ今回の決算シーズンは決算を受けて下げるよりも上げる銘柄の方が圧倒的に多い印象で、株価が既にこれだけ戻ってきていたのに、業績の急回復はまだ完全に織り込まれていなかったようです。確かに足下では海外の影響を強く受けていますが、本来であれば国内外共に不安材料の方が多く内包されており、もっと下げてもおかしくないはずです。
鳩山政権の支持率も急落し、参院選での単独過半数獲得が絶望的になる中で政冷経熱の状態になっているのはやはり「ねじれ」を想起させます。もっとも自民党が勝手に崩壊して次々に分裂しており、敵失を上手く利用できない事もないですが。
ただ今週はさすがに連休前ですからこれ以上大きく上がるという事はなさそうです。昨日・本日の仕手株の跋扈を見ると、個別の決算は別として、全体の手がかり難は否めません。今週は特に無理に市場に参加する必要はなく、連休明けの値動きに向けた投資戦略を練っておくべき段階だと思います。個人的には大きな事件が無ければ連休明けも引き続き強いと見ていますが、何が起きるかはわりませんから。
新興市場は「強気の買い」。本日はヘラクレス指数のみ下落。全体的には少し勢いが削がれた感じです。今までのような爆進期待は今週は封印すべきでしょう。というのも先行して出てきた新興市場の決算に関しては東証1部のものに比べて弱いものが多く、期待感が高まり過ぎている分、生半可な内容では下落圧力の方が強いからです。中には下方修正や赤字幅拡大というものも目立ちます。
ただそれでも例えば下方修正を受けて下落しても、そこから再度買われていく銘柄も多く(例えばITM(2148)やユニバーサルエンターテイメント(6425)など)、投資家の下値待ちの姿勢はかなり強いようです。なので新興市場の決算がピークを迎える5月中旬の少し前位から、再度騰勢を強める動きになるのではないかと見ています。
ソフトバンク(9984)は続伸。昨日は営業利益の最高益更新の、今朝はウィルコムのPHSを中国チャイナモバイルの通信方式を採用させる事で大陸でも使用できるようにするとの報道。この流れを受けて朝方は買いが先行したものの、本日引け後に決算発表を控えている事から様子見のムードが高まり、後場は一時マイナス圏に沈む場面も。
それで出た決算ですが、前期は過去最高益を予定通り更新。今期も営業利益で5000億円ということで、正直サプライズの無いものでした。また決算説明会の話を聞いても電波状況の改善を含む設備投資の重要性が中心で、特段サプライズのあるようなものはありませんでした。なので決算を受けての明日以降の動きは中立だろうと見ています。
設備投資は確かに重要ですね。孫社長は一家庭におけるモバイルネットワークの回線の数が将来的には10回線位になってくると考えておられるようで、であれば今の設備では全然足りないと認識されているようです。
個人的には10回線は言い過ぎだろうと思うのですが、今でも一人で数回線持っている人もいるわけで(私も2回線利用しているのですが)、これから家電のネットワークが本格的にモバイル端末での操作という環境になってくるのであれば、強ち夢物語でも無いのかも知れません。
その一貫としてウィルコム基地局を利用した電波塔倍増計画、ホームユース端末の無料配布というのが具体策として挙がっています。かつてヤフーBBを普及させるためにパラソル隊でルーターを配りまくりましたが、その結果日本の通信環境は従前のISDN時代に比べて圧倒的に改善されました。次はそのモバイル版が行われる見込みで、同社の奮闘に素直に期待したいと思います。
メディカルシステムネットワーク(4350)も続伸。蓋をしていた730円が突破されると、上値更新の新世界。東証2部上場後の高値を更新しています。目先800円までは軽いでしょう。同社中間決算はGW明けの7日に予定されており、期待が高まる展開に。
ダイハツ(7262)は続伸。場中に決算発表し、乱高下の展開。決算発表時の同社のクセでもあります。今期の営業利益を430億円とし、アナリスト予想をわずかに上回る内容。四季報予想よりは下回った事もあって、強弱感が対立しました。
個人的には少し保守的では無いかと見ています。最終的には500億円越えもいけるでしょう。ただ現段階ではこの辺が妥当の数字でしょうか。最近また原油高トレンドになってきていますが、原油高となれば再度軽自動車が注目を集めてくるでしょう。
みずほFG(8411)は反落。引き続きアメリカの金融株の動きに左右される形ですが、昨晩はGSが3%を越える下落だったこともあって、日本の金融株にも重石に(ただしGSに関してはあくまで個別の問題と思います)。一方で前述のようにアメリカ上院で金融規制改革法案の審議入りが否決され、下落圧力は緩和されました。
テクニカル的には直近安値に顔合わせしているため、非常に際どいところに位置しています。一目均衡表の雲突入、パラボリック暗転と状態が悪いために、短期的には厳しい状況。GW明けまでは動き辛いか。
コメリ(8218)も反落。こちらも本日引け後に決算発表。内容は残念ながら失望まじりのもの。前期分は前回出された第三四半期までのもので進捗率が90%越えだったので、大雪の冬場を通過して通期では超過幅が大きいと見ていましたが、蓋を開けてみれば会社予想を下回る内容。来期見通しもそれぞれ1桁の伸びに止まる見通し。
このところ小売り業でも比較的先行きの見通しの良いものが出ていただけに非常にガッカリ。なので明日の寄り付きで損切りの売りとし、ポートフォリオから外します。ほとんど買い値から動いていない状態ですが、特段保有している理由も無くなってしまったため、早めに見切りをつけておきます。
トヨタ(7203)は続伸。昨日は業績回復報道や円安を受けて買われる展開でしたが、本日はその反動も出ました。為替は本日のところは一服感が出ていますが、トレンドは円安基調に変わりないでしょう。テクニカル的には一目均衡表の雲上限に頭を抑えられていますが、為替次第で簡単に突破は可能です。
ACCESS(4813)も反落。昨日は新興市場高もあって堅調推移を見せましたが、こちらも反動が出た模様。テクニカル的には短期的に一服モードですが、中期トレンドは上昇局面なので素直にホールドで。ただ昨日出たドコモ提供の4社が基幹ソフト統一というニュースは、最終的には同社にとっても経費削減に繋がるでしょうが、将来的には同社の優位性を失いかねず、個人的にはややマイナスと見ています。
以下ポートフォリオの値動きです。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→935円 目標6000円
ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→253400円 目標75万円
ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2195円 目標3000円
メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→770円 目標1000円(200分割考慮)
ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→918円 目標1500円
みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→184円 目標700円 (1000株単元変更考慮)
コメリ(8218) 1月4日より 2579円→2540円 目標2800円
トヨタ(7203) 3月4日より 3390円→3695円 目標4800円
ACCESS(4813) 4月3日より 156000円→166900円 目標18万円
日本海洋掘削(1606) 4月3日より 5130円→5150円 目標6000円
売り銘柄
ヤクルト(2267) 4月14日より 2508円→2495円 目標2300円
ファーストリテイリング(9983) 4月18日より 14300円→14590円 目標13000円
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。