KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

奈良ならでは その8

春日大社を離れると、我々は志賀直哉旧居へと向かいます。ただ我々は彼の名前しか知らず「何書いた人だっけ(;^_^A」となかなかの無知っぷり。そんな具合ですから「暗夜行路」が書かれた有名な居所は前を通っただけで、隣にある喫茶店「たかばたけ茶論」にて一服。

というか、そもそも嫁はこの喫茶店が目的だったんですね(;^_^A何かここの雰囲気と季節のフルーツを使ったケーキが美味しい事で有名だとか。志賀直哉以上に知らなかった洋画家の中村一雄氏が自宅の庭を開放してできたティー・ガーデンが特徴。しかしまだ肌寒かったので、店内にて一休み。暖かくて天気が良い日は最高でしょうけれど。

↓たかばたけ茶論HP
http://takabatake-salon.jp/

そして前評判通りケーキが美味い!!(^^)店内は小さく少人数しか座れないですが、その分雰囲気もとても落ち着いていて、観光地にある名所の喫茶店ながら近所の人達が集うような自然な空間。ここはお薦めスポットですね。歩き疲れた身体の休憩所。

一服終えると、これまた嫁の希望で近くにあった雑貨屋「あんず舎」を覗く事に。志賀直哉旧居の真裏に位置するその店は、周りの雰囲気に溶け込んでやはり落ち着いた感じ。やはり小さなお店で、窓からは志賀直哉旧居の庭が覗けます。それにしても女性はなんでこんなにも雑貨屋が好きなんでしょうか・・・(-。−;)

↓あんず舎HP
http://anzuya.net/default.aspx

店内には客が我々しかいなかったこともあり、店の方に色々とお話。「富山から来たんです(^^)」とか話しながら、地元の人としばし触れ合い。うーん、これも旅の楽しみ方の一つですね。

雑貨屋さんを出ると、時刻はすっかり夕方。一日中歩き回った我々は初日の奈良旅行を終え、帰路につくことにしました。(つづく)

さて、動き疲れた日経平均は金曜反落。前日のNYダウは朝方こそ比較的値を保っていたものの、引け前に急落。その流れを受け継いだ日経平均は朝方から売りが先行。ユーロ安の継続やソニー(6758)の決算を受けた失望売りも嫌気材料。ただお陰でSQ値は10435円と下方で決まりました。その後前場はSQ値を挟んだもみ合いに。

後場はSQ値を下支えとして戻す場面もあったものの、最近は何故かNY市場と一日の値動きが同じような動きをする事も映す形で引け前に急落。決算の集中日であった事、週末要因等が直接的な原因となって、結局は後場の安値圏で引けました。一応何とかSQ値は割らずに済んだ格好。

投資判断は「買い」。何はともあれ金曜の時点で決算は東証1部企業の3/4が終わり、時価総額ベースでは90%程度の企業が発表し終えたとのこと。実質的にはシーズンが通過したと言えましょう。平均的には今期増収増益見通しであり、東証の平均PERも40倍台後半から20倍台前半へとグッと落ち着いた様子。様々な危機を通過して、ようやく平常運転に戻る見込みです。

となると、これからはようやくスタンダードな指標であるPERやPBRが意識されて、割安な銘柄が選ばれるような形になってくると思います(PBRについては既に選好され始めていますが)。各国が出してくる経済指標も先行きの明るいものが出てくるでしょう。もっとも一定の明るさは既に市場も織り込み済み。株価は更にその先を見通さねばなりません。

いずれにしても、日本株に関して今期の回復見通しがはっきりしてきました。長期的に株価は上向きを継続できると見ています。テクニカル的にも昨年7月に2007年高値から続いてきた上値抵抗ラインを明確に突破してから、順調な回復軌道に乗っています。この上昇の波は少なくとも2年は続くと見ていますから、来年の夏頃までは大崩れしないと思います。

一方で中期的な見通しは、3月の時点で「6月まで上昇が続き、参院選が意識され始めてきて夏頃まで株価は小休止」と考えていましたが、既に外部環境の悪化により5月時点で上昇は一旦停止となってしまいました。

なのでここから再度仕切直しで強気見通し→6月いっぱいまでは株価は堅調推移とし、7月頃から少しダレてくるという方針でいきたいと思います。6月までに日経平均12000円、TOPIX1100ポイント達成は十分可能でしょう。決算内容が概ね良好だったこと、また為替はこれから円安に向かっていくものと考えられることを加味すると、年内の日本株の動きは総じて堅調に推移していくと見込んでいます。

不安材料は当然あります。先進国の債権不安、新興国の成長鈍化(「先進国」と「新興国」の文字が逆なのは皮肉な感じです)といった海外要因。国内では政治の主導力不足による不安定な政局です。しかし不安材料の無い事なんて今まであったでしょうか?

万事上手くいく事なんてこの世には有り得ず、誰かの利益は誰かの不利益になっているわけで、必ず不安定要因はどこかに存在するのです。特に最近のグローバルリンクな社会において、日本だけが良いなんて事は有り得ません。

問題はそれをマーケットの大多数がどれだけ意識するかという部分なのですが、周りのパニックに左右されず、市場から半歩離れたところで常識的な見解を常に持ち合わせる事で、大衆の先を取る動きができると思います。世界の動きは大勢の人達の考えに因るわけですから、必ず適切な決着を見るのです。

長期・中期と見てきたので短期的な部分で来週を占うと、一連のイベントを通過した事により、ひとまず市場は落ち着いてくると思います。今週に比べてボラティリティは下がり、出来高も減少してくるでしょう。

ただ金曜のNYダウは小売業の業績弱気見通しなどを受けて、またしても大幅安となりました。NYはもう少し調整色が強い動きが続きそうです。それを受けて日本株の月曜の寄り付きは弱いスタートとなるでしょうが、決算通過後の明るさやテクニカル的な下値支持(52週線)を受けて、来週は下値を少しずつ切り上げる形で推移するのではないかと見ています。

逆に来週の金曜の時点で10250円を割り込む程までに下落していたら、当面調整モードに入ってしまう瀬戸際でもあります。株価はMACDを4月上旬に暗転させてしまってから下落基調になっていますが、少しずつ落ち着いてくることで陽転に転じさせれば、5月の終わり頃から上昇のピッチが上がってくるものと思います。

新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。東証1部銘柄に比べると全体的にはマシな感じでした。前回もコメントしたように、ここからはとにかく押し目買いのスタンスで積極的に新興市場を買っていけば良いと思います。一ヶ月程前と同じように、値を飛ばす銘柄がここからまた次々と出てくるでしょう。まだまだ個人投資家の値幅取りの動きは旺盛です。その際は、前回買われていない手垢の付いていない銘柄にターゲットが移るでしよう。

ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。金曜昼に同業のIIJ(3774)が今期好業績観測を出した事により触発されて逆行高。ネット接続関連事業の堅調さが目立ちました。親会社ソニーは前述のように失望売りに押されていますが、前回も述べたように好決算を受けて同社には先行きを期待した見直し買いが集まってくるものと見ています。

みずほFG(8411)は小動き。引け後に決算を正式発表。前期は市場観測を上回り、今期見通しは最終利益のみですが市場コンセンサスをやはり上回る4300億円となっています。

また中期経営計画では再来期に5000億円の純益見通しで、やや成長力鈍化の印象がありますが、先行きの見えない金融情勢の中で、あくまで努力目標という位置付け・捉え方になると思われます。今期6円に減配となったのは織り込み済みでしょう。むしろ前期8円きちんと出すだけ儲けものです。

同時に出された三井住友(8316)の決算と比べても、好調さを印象付ける内容となっています。メガバンク内比較ではみずほの見方が改善されるでしょう。ただし同社は増資を明確に控えている事を勘案すると、多少強気な見通しを提示しておく必要があり、その分割り引いて過度な楽観は禁物と見なければなりません。

それでも日本の金融機関は海外のそれと比べると非常に安定力があります。アメリカもユーロ圏も中国も、各国の金融株はそれぞれ債権不安や国内の金利引き締めリスクなどを抱え、なかなか手を出し辛い状況にあります。世界的なポートフォリオを考えた際に、日本の金融株は選好して買われる条件を満たしていると言えましょう。ただし足下需給不安が強い状況ですから、反発が確認されてから買い出動しても遅くは無いと思います。

最後に文字数が足りなくなってきましたが、ここで一銘柄買いポートフォリオに追加。セルシード(7776)です。

今までつぶやき銘柄としてきましたが、ここでようやくポートフォリオ入れ銘柄として昇格です。3月に上場したばかりの同社は業績はバイオベンチャー特有の悪さですが、特許IRを経て7日に大幅高。その後に元の水準まで戻ってきてしまいました。

ただ下値は上場来安値1130円と4/21安値1170円を結んだ下値支持線によって守られており、調整後は上値を目指せるでしょう。金曜は海外営業子会社設立のIRも発表。想定線とはいえ、買い安心感が高まると見ています。

上場間もないIPO銘柄というと、今市場で失望を集めているエフオーアイ(6253)が連想されてしまいますが、同社に関しては元々売上も大した事無く、大赤字前提で上場してきているバイオベンチャーですから、今更粉飾もへったくれもないでしょう。

懸念材料は流動性の低さ。ただしロックアップを通過することによって流動性が増えるのも面白くありません。ロックアップが切れる9月までには新興バイオブームにも乗って2000円を目指さないかなと、少し希望的観測を持ってポートフォリオ入れとします。

最後に今回ばかりはなかなか芽が出ないつぶやき銘柄ブロードメディア(4347)ですが、多大な信用買い残が少しずつ減ってきている一方で、出来高が減ってきている事が気になります。何度も言うようですが、一度位は5日線を超える大幅高局面があると思うのですが・・・

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→902円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→246300円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2255円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→742円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→854円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→165円 目標500円 (1000株単元変更考慮)

トヨタ(7203) 3月4日より 3390円→3530円 目標4800円

ACCESS(4813) 4月3日より 156000円→144700円 目標18万円
 
売り銘柄

ファーストリテイリング(9983) 4月18日より 14300円→13480円 目標12000円

JT(2914) 5月2日より 320000円→315000円 目標30万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。