日経平均は大幅反落。前日のNYダウは消費支出の数字が良かったものの、商いは今年最低と低調。景気に対する先行き不安が先行する形となりました。
それを受けた日経平均は、昨日の金融緩和期待の剥落も背景に朝方から売りが殺到、一気に９０００円割れの動きに。為替も８４円台前半に逆戻りし、昨日の上げ幅を帳消しして、更に下落する格好。一面売り一色となりました。後場も下げ止まらずに、結局終値ベースでの年初来安値を更新して引けました。
投資判断は「強気の買い」。ただしまだ本格反騰というには程遠い環境です。昨日は「調整は余儀なくされるものの、９０００円割れの場面では、今までよりは底堅い動きを見せてくれるのではないか」としましたけれど、結局ダメでした。リバウンドがあっても小幅に止まりそうで、明日からいよいよ９月入りですが、今週は大きな変化に期待できそうにありません。
それにしても海外では画像検索に強みを持つオングストロ社がグーグルに買収され、一方HPは今度は巨額な自社株買いを実施してきました。3PARの買収を仕掛けている最中に、更に自社株買いするなんてリッチですねー。ただ同社の場合はCEOのセクハラで株価が下がっていましたから、タイミングとしては正しいのかも知れません。
それも含めて、やはりこの時期に積極的に資金を活用していこうとする企業の貪欲さは、もっと日本企業に見習ってもらいたいと思います。特に円高で、これ以上に海外企業を買収するチャンスはそう滅多にありません。日本でも、買収は無理でもせめて自社株買いをしようという会社が増えて、連日どこかの会社が発表しています。この流れで少しずつ株式市場の需給・雰囲気は改善されていくと思うのですが。
新興市場は「強気の買い」。本日は３指数共に軟調。東証１部が壊滅的な状況である以上、新興市場が安くなることは致し方ありません。ただし足元ではネット銘柄が実は底堅く、本日もツイッター絡みで後述のデジタルガレージ（４８１９）が上昇し、上記のグーグルによるSNSを睨んだ買収話でミクシィ（２１２１）が底堅く推移しました。テーマ的にも新興市場はもっと買われても良いはずなのですが、値上率ランキングはまたしても低位株ばかり。個人投資家の気持ちもわからなくもないですが、これではまだまだ新興市場の本格回復は難しいようです。
【ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント（３７８９）は反落。今までの上昇を一気にかき消す大幅な下落となりました。もう少し上値で踏みとどまって日柄調整をこなしてくれると思っていたのですが、ちょっと個人的には解せない急落。明日はこの不可解な下落に対してリバウンドの買いが入ってくるものと見ています。
ダイハツ（７２６２）は反落。朝方は逆行高を見せて年初来高値を更新。一時１１００円を付けましたが、引けにかけては売りに押されました。それでも日証金では貸株が急増。売り方の必死の押さえ込みだった模様です。本日の急落で明日彼らのうちの誰かに追証が発生し、買い戻しの動きが出てくるのであれば、まだまだダイハツ劇場の幕引きとはいかなそうな感じです。
みずほFG（８４１１）は続落。朝方からいきなり１３０円を付け、年初来安値更新。そしてそのまま遂に１２９円の公募価格割れとなりました。うーん、日本株は相当にダメですね。個人的にはもっと雪崩のような売りが出てくるかと思っていたのですが、割合平静でした。ただし同社の需給は益々上値が重くなってきています。本日発表の信用倍率も悪化し、こちらの上昇も解決には時間が必要なようです。
【注目銘柄】
デジタルガレージ（４８１９）は続伸。本日の日経によると、アメリカツイッター社もようやく広告収入で黒字化し、同社と日本で提携しているデジタルガレージもツイッター絡みの売上に関して今期から黒字転換するという報道。今までどうやって収益に結びつけるかが疑問視されていたツイッターでしたが、やはり広告収入という形で落ち着きましたね。
テクニカル的にはこのところジワジワと上昇を続けてきて、７５日線をブレイク。一目均衡表の雲からの脱出に手がかかったというところで、もう少しの上昇で上放れできる形です。というか、多分今回の報道をきっかけにしてトレンドは転換したと見ています。目先５／１４に空けた窓、１８９３００円〜１９５０００円までの窓埋めに動くのではないでしょうか。もう少し強含むと思います。
ちなみに私自身はアンチツイッターのように毎日ブログを長々と書いていますけど、別にツイッターが嫌いなわけではありませんよ。ただ私の場合は性に合わないと言いますか、より正確に物事を書いていかないといけないなーと思うので、こんなに長くなってしまうのです。特にネットは一方通行の情報発信になりますし、株の話を書いていますから、誤解の無いようにしようと。ただお互い疲れますよねー。
さて、前回から始まった新コーナー。「旬の話題で連想しよう」の時間です。株とは関係のない話題から企業の業績に繋がるとしたら、どのような銘柄が連想されるか、という半分お遊びのコーナーです。緩い感じでお付き合いいただければと思います。
今回のお題はコレ
「チリの鉱山で落盤。３３人閉じこめられて、救助に４ヶ月かかる」
という話です。
これってすごい話ですよね。何とか生きていたというのも奇跡に近いですが、ちゃんと物資を届けられる穴が確保されているという点もすごいです。そして「人間は４ヶ月間大人数で閉じこめられたらどうなるか？」という精神状態の壮大な実験場のような感じもあります。作業員の方々には申し訳ないですが。病気になったりしたら助けられないですから、とにかく全員無事生きて戻ってきて欲しいと思います。
そんな地球の裏側の話で、銘柄を連想するとしたら何でしょう？やはり素直に考えるとコマツ（６３０１）、日立建機（６３０５）、竹内製作所（６４３２）といった建機関係ではないでしょうか。
ただもっと踏み込んだら彼らの生活用水の確保という事が、衛生面からも課題でしょう。正直詳しく中の様子がわからないのですけれど、上から新しい水をどんどん運んでいっても、今度は汚水の処理が問題になりそうです。
となると水処理のエキスパート栗田工業（６３７０）の出番となりそうです。ちなみに昨日テレビを見ていたら娯楽用のPSPまで届けられたとのことで、うるさい母ちゃんもいないし、中は案外快適だったりして・・・←怒られるぞ
皆さんのお考えはいかがでしょうか？また何かご意見などございましたら、お待ちしております。
今晩の主なアメリカの予定
8月米シカゴ購買部協会景気指数
8月米消費者信頼感指数
FOMC議事録
明日の日本の予定
特になし
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