KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

AIJ問題もなんのその

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足下の反発局面は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は金曜続伸。前日のNYは朝方新規失業保険申請件数に大きな変化がなかったことで出尽くし売りに押されたものの、すぐに切り返して堅調。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ為替が80円を超えたところで上値が重くなっていることから、また前場は弱気派とのせめぎ合いで前日終値を挟んだ推移。しかし昼からドルが再度80円を奪取するとスルスルと円安方向に向かい、それに合わせて日経平均も上昇。ここ最近の動きを踏襲し、結局9600円乗せの高値引けとなりました。

売買高は25億株、売買代金は1.5兆円弱と前日とほぼ同水準。値幅は70円程度でした。

投資判断は「やや買い」に。今週は過熱感を感じて「中立」としてきましたがジリジリと値を上げ、次第に売り方の買い戻しを期待する流れになってきました。恐らく、一度大きめの上昇を繰り出して売り方の投げが終わらない限り(1日で200円近い上昇を見せない限り)、この上昇は止まないのではないかと思います。

そんなわけで投資判断引き下げを悔い改め「買い」と「中立」の間の気持ちから「やや買い」としてみました。金曜のNYは高安マチマチながらも、出された経済指標を好感し、S&Pは昨年5月高値とほぼ並び、NASDAQはITバブル期以来の高値となっています。Appleも終値ベースで高値を更新と、とにかく強い。

それを受けてドル円は81円台に突入。ジリジリと円安が進んでいます。シカゴ225は9700円を超えており、月曜は外需中心に買われる動きが想定されます。1万円まで行くかどうかは現段階で不透明ですが、少なくとも週前半は強い動きが出そうです。

昨日出た「AIJの企業年金資金が消失」というニュースは、本来相場を冷やす悪材料です。まだ確定したわけではありませんが平成の豊田商事とも言える巨額詐欺事件になるかも知れません。被害総額は安愚楽牧場の半分の額とも見られていますが、年金資金ということで影響は「自己責任」の範疇を越える内容になりそうです。

これによって金融庁企業年金などの運用を受託している投資顧問会社を一斉調査と言っています。事が起こってから一斉調査という相変わらずの後手後手っぷりですが、これで下手をすると芋蔓式に次々と不正が出てくるかも知れません。

報道によると、金融庁による検査は平均約17年に一回のペースでしか行われなかったということです。今回のAIJなんて設立以来23年間一度も検査されなかったとのこと。その間金融市場の仕組みや商品も大きく変わりました。

であれば10数年前に検査を受けていても、同じようにデリバティブなどに手を出してしまい、損失を隠し続けているところがあってもおかしくはありません。にも関わらず強い。該当銘柄のアドバンテスト(6857)も切り返し、今の相場の強さを物語ります。

余談ですが、やはりFXや先物などのデリバティブは危ない。売りか買いかを選ぶだけ、と入り口は簡単に見えますが、その値動きの仕組みは複雑怪奇。これを奨める証券業界も自分の首を絞めているということに早く気付くべきでしょうね。

それはともかく個人的に恐れているのは、これによる企業の損失ではありません。数十億単位の引き当てが必要になってくる企業も出てくるかも知れませんが、あくまでそれらは災害の損失のように一過性のものとして捉えられ、株価は一日で織り込みます。

むしろこれによって積極的な資産運用やヘッジファンドの資金が細ること。市場参加者の中で大プレーヤーであるこれら機関投資家の勢いが大きく削がれることです。まともに株で一定のリスクをとって上手くやっている会社も資金が集まらなくなる、もしくは規制や信用を落とすことを恐れて、リスク商品を敬遠し出すかも知れません。

リーマンショック後、アメリカは投資銀行業務を規制しました。それによって、大きな信用収縮が発生し、世界中の株式市場から時価総額が失われました。今回の一件はあくまで日本という一地方の一企業の問題で終わるかも知れませんが、マイナス要因として後々響いてくるのは間違いありません。

その分相場の過熱感は一段と増してきており、また出遅れ銘柄の隅から隅まで買い尽くされた印象があります。足下では廃業に片足を突っ込んだような中小証券まで買われ、もうほとんど買われていない業種は無いような状態です。

常識的に考えれば調整は避けられないはずですが、逆に言えば「過熱感以外に売り材料が無い」状況とも言えます。ですから、こうなったら敢えて「忘れたふりをして」流れに乗るしかないのかも知れません。「下がってから売る」というスタンスで、それまでは引き続き「油断して良い相場」と認識して乗っていくべきなのでしょう。


新興市場は「強気の買い」。金曜も両指数共に堅調。マザーズ指数は危なっかしさもありましたが、引けではプラス転換。指数的には連日お伝えしているように「水準的な過熱感」はありません。むしろまだスタートラインに立った段階と言えましょう。

ただ個別で見ると、個人的な見解としてはミクシィ(2121)やACCESS(4813)まで上がっているのがちょっと引っかかります。他のボロ株はあくまで短期資金の受け皿として買われていると割り切れますが、これらマザーズの大型株のうち「業績先行きに不透明感」がある銘柄まで買われるのはちょっと。

ACCESSが上げた理由にはSMBC日興が東証1部昇格可能性銘柄として取り上げたというのもありますが、共に過去のビジネスモデルが崩壊している新興の主力株であり、普通に考えれば投資家に夢を与える「次の一手」が出ないことには、東証1部上場があったとしてもそう簡単に株価が反転する理由もありません。

なので、指数ベースではまだ割安感が残っている市場ではありますが、こういった動きからちょっと警戒すべき雰囲気は出てきました。

そしていつもの東証2部指数は29連騰でまた記録更新。後場から上がって連日高値引けしていることから、こちらにも報道されている通り外国人投資家が入っている気配はあるのですが、逆にどの銘柄に入り込む余地があるのか不思議です。いずれにせよ上昇率はまだその間11%程度ですから、実態の過熱感は薄い印象です。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。海外勢による金融株買いが見られ、大手メガバンクは一斉高。指数押し上げ要因ともなりました。同社の出来高は2億株を越え、その盛り上がりを象徴しました。

前回「ストキャスが好転してきたので日柄調整は早くも終了した感じ」とした通り、一段高となって終値ベースで7/8以来の高値を付けてきました。まだ更に一段高の場面が期待でき、いよいよ7月の戻り高値更新も視野に入ってきました。銀行株の復活なくして日本株の復活無し。


そして今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはシャープ(6753)です。

目の付け所がシャープのキャッチコピーでお馴染みでしたが、同社が主力とする液晶テレビが単価の下落によってにっちもさっちもいかない状況に。地デジ特需やエコポイント特需が無くなり、またアジア勢の攻勢に押されると、窮地に立たされました。

中小型の液晶パネルに特化することで何とか利益率を維持しようとしましたが、それすら叶わない状態に。結果過去最悪の最終赤字転落で減配。四季報の予想でも下方修正した会社計画から更に下ブレる見通しを予想しています。

ただ、もし堺工場の減損など今期中に行ってしまうのなら、膿を出し切って来期以降からのU字回復くらいは見込めそうです。特に足下は為替の円安が追い風であり、事業環境は少なくとも良くなっています。

また今年はオリンピックイヤーということで、実際に新たに売れるかどうかは別として、株式市場的には夏場辺りにテレビの売れ行きが増すことをを材料に買われるのではないかと思います。

株価は昨今の戻り相場でもほとんど戻り切れておらず、大型株最後の出遅れ銘柄と言えるかも知れません。終値ベースでは1日の業績悪化報道以来の高値を付けてきており、2日に開けた窓(565円〜617円)の窓埋めに着手し始めました。

テクニカル的にMACDは好転、パラボリックも月曜には好転見込み、ストキャスも好転とリバウンドムードは出てきています。需給面でも2日、3日で出来高を大きく下方で膨らませており、売り一巡感が感じ取れます。

目標株価は200日線や窓埋めとなる620円辺りに。来週月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
古河電工(5801)は続伸。こちらは16日に有料メルマガで取り上げ、以後一度もマイナスに転じることなくじわりじわりと上昇を続けています。丁度前回のシステナ(2317)と同じように危なげない足取り。

カルテルからのアク抜け感、買い越しが続く外国人の好む「01銘柄」であること、チャート、需給などで総合的に評価して取り上げました。目標株価は当然まだ上に置いているので、また到達したら当欄にて取り上げ根拠を全文掲載致します。


新華HD(9399)は連日のストップ高比例配分。こちらは前回も当欄で取り上げましたが、23日の昼に有料メルマガにて配信。案の定強い動きが続き、寄り付きからストップ高になりました。ただ前回「とりあえずチャイナボーチー(1412)が反落するまでは、同社も連れ高となる」としましたが、そのチャイナボーチーは一転ストップ安比例配分に。

なので、基本的に同社に関しては金曜の寄りで売っておくのが正解だったと思います。わずか1日で25%の幅が取れたので、それで由としておくべきでしょう。


ウエストHD(1407)は大幅続伸。こちらも22日の有料メルマガで配信した銘柄ですが、そこから連続高となって24日には火柱を上げる展開に。

ただ昨日昼のメルマガで「ボリンジャーバンド+2σを越えていますし、もし本日の引けで一目均衡表の遅行線が雲を明確に上抜けて終われるならもう一段高あるかも知れませんが、ここから更に上値を追うような感じも見れません」とやや弱気な見解を出しました。結果遅行線が雲抜けしてきたので強いわけですが、もうちょっと強くみておくべきだったかも知れません。


安永(7271)も連日の大幅高。こちらも前回当欄で取り上げましたが、遅行線の雲抜けや大証2部の出遅れ自動車部品株として注目が集まる展開に。目標株価は有料メルマガで示しましたがまだ上に見ています。足下の円安進展で自動車株が買われれば、更に一段高取れると思います。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

他社さんに比べて派手さは無いですが、着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資を伝えるのが強みです。会員様の評判も上々で、直近1ヶ月の更新率が100%と奇跡的な数字になっています。

まだまだ上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。