KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

4月の成績発表

今週のお題ゴールデンウィーク
★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり3,150円〜。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日は4月の成績発表です。4月は本来1月に次いでパフォーマンスの良い月でしたが、欧州危機の再燃を受けて、世界的に株価の調整が目立った月になりました。2日新甫は荒れるという格言通りでしたが、そんな中私のポートフォリオはどうだったでしょうか。早速検証してみましょう。


買い銘柄

ソネットエンタテインメント(3789)
303500円→334500円(20営業日保有 上昇率10.2%)
先月まで地合が良い中で逆行安していた反動で、今月は年初来高値更新と好調。先日発表された決算では今期の大幅な増収増益を見込み、引き続き連続最高益更新を目論んでいます。

株価はもっと好反応を見せるかと思っていたのですが、子会社エムスリー(2413)は大きく好感されたものの、同社はさほどでも。それでも金曜の地合で陽線を付けてきたのでここからでしょう。


みずほFG(8411)
135円→127円(20営業日保有 下落率5.9%)
欧州危機再燃を受けて、最もダメージを受けるとされる金融株の上値が重く。今月特に象徴的だったのは、地銀が結構売られていたにもかかわらず、メガバンクはまだ下げ渋り。

以前より口酸っぱく指摘しているように、欧州の金融機関がダメージを受ければ、相対的に邦銀の安全性、健全性が意識されます。足下では外国企業に対する邦銀の融資残高も増えており、業績に関しては本業回帰の動きが出ています。できれば日本の企業に対する貸し出しがもっと増えれば良いですが、メガバンクは最早日本だけで戦うわけにもいきませんから。

株価に関しては、4/5のブログでも「125円前後が下値目処。ただすぐ反発してくるかどうかは別」としたような値動きとなっています。ただ、上述のように欧州危機懸念が再燃したので、思った以上に長引いている印象はあります。

とりあえず来月頭にも決算を控えていますが、正直銀行の決算は特段材料視されないものと思います。どちらかといえば世界的な地合の改善がメガバンクにとっては大きい話。5月前半の魔のゴールデンウィークを如才なく過ごせられれば、それだけで株価は反転してくると思います。まだ世界的な金融相場が終わったわけでは無く、むしろこれからなのですから。


GCAサヴィアンG(2174)
88000円→83500円(20営業日保有 下落率5.1%)
こちらは先月に続きひどい下落が続きましたが、金曜に強めの反発を見せて下げ幅を縮小。何とかちょっとだけマシになりました。決算は思いの外好感されており、市場の見方は従来かなりネガティブだったようです。そのあたりずっとこの銘柄を見ている私と市場の温度差を感じて、個人的にはアレアレ?という感じですが、まあ良い方に転がったので由としましょう。

そして最近はどちらかというとこちらを注目している相方の日本M&Aセンター(2127)が金曜引け後に本決算を発表。前期は先に上方修正をした数字を更にちょっと上回り、大幅な増収増益を確保。

気になる今期に関しても引き続き大幅な増収増益を見込んでおり、概ね四季報予想に沿った形にはなっています。見通しにポジティブな感じは受けませんが、実績値が良かったことから、一段の上方修正期待が高まってもおかしくはありません。株価も順調に推移していることからも、少なくともこれで出尽くしの下落とはならない数字を出してきたと思います。

M&Aの環境は欧州危機の高まりなどもあって世界的には弱さを指摘されていますが、足下では日本は本決算シーズンという時期もあって、比較的大きな再編の動きが目立ちやすくなっています。

金曜引け後にはアスクル(2678)がヤフー(4689)に対し巨額な第三者割り当て増資を行うと発表。330億円の大型増資ということですが、FAに無事GCAが選定されました。同社にしてみれば上の下くらいの大型案件で、報酬が1〜2%程度と考えると、5億円前後の案件になろうかと思われます。

ちょっとずつ最悪期は脱しつつある感。動きにいやらしさはありますが、業績を考えても昨年安値72400円を下回ることは無いだろうと見ています。であれば下値余地は随分限られてくるのではないでしょうか。あとは浮動株比率の低さに目を付けて、ミハイル氏でも買ってくれれば有り難いですが。


コンドーテック(7438)
625円→585円(20営業日保有 下落率6.4%)
4月は反動安の月となってしまいましたが、テクニカル的な節を背景に下げ渋りの動きが見られています。足下は復興関連株がやや買われている地合にもマッチ。ただ復興関連株もピンキリで、前期だけで効果の終わってしまうもの、今期も効果の続くものに分かれますが、同社は後者に属するはず。11日の決算には大いに期待しましょう。


三和HD(5929)
4/3より 321円→303円(18営業日保有 下落率5.6%)
金曜は引けに大きな出来高となりましたが、連休前のドレッシング買いやらポジション調整やらが主体の様子。それでここまで比較的値を保っていた同社ですが、乱高下に巻き込まれる形で4月の安値圏で終了に。

何とか300円台は維持していますが、チャート的には一目均衡表の雲入りとなってしまい、目先苦しい状況に。14日の本決算では好決算が期待できると思いますが、それまでに海外市況の落ち着きなどのガイダンスが欲しいところ。


NEC(6701)
4/7より 162円→145円(15営業日保有 下落率10.5%)
出遅れ電機株としてエントリーしましたが、金曜は決算前に昨年安値も下回る売られっぷり。結果、今月の最もやられた銘柄に。

引け後に出した決算は、前期の大赤字と今期の最終黒字転換予想。ただ200億円の黒字予想は市場予想の300億円を下回る内容で、ネガティブな印象。一方で同時に4円の復配も発表へ。

単純に数字だけを追えば金曜の下落も納得、という感じになりますが、私はむしろこれで出尽くしの形になると見ています。特に大きいと思うのが4円復配。一気に利回りは2.8%になりますし、大型株の復配ですから、今後各機関投資家の組入が十分期待できます。

また、何より大きいと思うのは事業内容の抜本的な変革。ソニー(6758)やシャープ(6753)などと異なり、方向性をはっきり出しています。つまり従来のPCや携帯という稼ぎ頭を廃して、ITサービスや通信プラットフォーム事業などを柱にシフトしていく姿勢を鮮明にしています。

その他電池事業などの将来的な種まきも見えますし、前期はその分のリストラ・構造改革費用を多く積んだ分、今期V字回復の方向性が見えてきました。上半期はまだその辺りの変革にもたもたしそうですが、目処が見える6月頃にも上値追いの形が整いそうです。

他の投資家の皆さんはどのように受け止められたかはわかりませんが、私は今回の決算を見て恐らくここが同社にとって歴史的な底値になると思いました。株価的には強弱感が対立する形で目先は横ばい気味に推移すると思いますが、姿勢としては強気で拾っていく場面と思います。さていかに。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.24(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 3/30終値 10083円→9520円(20営業日 下落率5.6%) -0.29(%/営業日) 

TOPIX 3/30終値 854→804(20営業日 下落率5.9%) -0.30(%/営業日)

今月もベンチマークに勝利とはなりましたが、ちょっとマシという程度に止まりました。今月はちょっと更新も滞りがちで、他の銘柄の組入も全然できなかったところが反省材料。5月はしっかり挽回していきたいと思います。


そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数373.6ポイント
となりました。結局3月の上昇分を全てはき出してしまった格好でトホホな感じ。5月は売りも交えて積極的に取り組んでいきたいと思います。


さて5月の相場見通しですが、目先は引き続き「中立」の姿勢を保っています。欧州危機はまだまだ余談を許しませんが、少しずつ目先の出口は見えつつある感じです。あくまで「目先」ですが。

以前も書いたように、為替が5月中旬から6月頭にかけて円高基調が進むと見ていますから、もう少しだけ上値の重い展開が続くと思います。それでも、早ければ来月中旬辺りに底打ち、反転の兆しが見えてくると思われます。現段階ではイベント的な反転のタイミングが見出せませんから、あくまで日柄的な部分が主でしょうか。

金曜のNYは各企業の決算が予想を上回ったことを受けて総じて堅調でした。ダウは再度高値更新を伺う位置に付けていますが、S&PやNASDAQはまだまだ。個人的にはS&PやNASDAQの高値更新は難しいと思っていますが、とりあえず日本のゴールデンウィーク中にどう動くか注目です。

アメリカに「Sell in May」つまり「5月に売れ」という格言があり、それに沿う形で4月からアメリカ株も弱っています。ただ、今年は何となくその言葉を繰り返し耳にします。繰り返し耳にするということは、既に織り込んでしまって今年は起こらないのではないか、という気がしています。

とりあえず4月に欧州危機という形で一旦売り込まれたこともあり、事前に発動してしまった感じがします。一方で企業の決算は好調なものが目立っており、引き続きアメリカの企業個別での奮闘によって、何とか世界の株式市場は命脈を保っている格好です。

日米共に金融政策に関しては今週双方出尽くしました。日本の方はビックリするくらいいつも通りの日銀でした。つまりサプライズを出すつもりも無いというような感じで、長期国債の買い入れは事前予想通りの10兆円増額、ETFなどの買い入れ枠は5兆円増額、という決着。事前予想の上限ではあった、という形。

ただ個人的にはいつもの日銀で良かったな、というホッとした安心感もあります。あまり無理をすると将来に歪みが生じてきますから、これはこれで良かったのではないでしょうか。将来的な追加にも含みが残りましたし。

問題は市場の値動き。金曜は発表のあった12時45分に失望感から一瞬売られたものの、発表後の下落を睨んだショートポジションの損切りが入ってきて、高値は一時9700円までありました。

しかしその後は「真っ当な評価」が下り、一気に急落。約一時間半で値幅が240円ということで、商いが薄い中で値が振れた格好です。

とにもかくにも世間は無事ゴールデンウィーク入り。今年は海外で何事もなく通過してくれれば、ひとまずはアク抜け感が出ると思います。連休中にまた株の研究をして、明け後の動きに対応できれば、一歩先行く投資法が実現できるでしょう。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。