KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日経平均一気に9000円回復!

今週のお題「夏の味」
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日経平均は大幅反発。前日のNYは引き続き夏休みモードの閑散相場の中で高安マチマチ。出てきた景気指標も強弱感があり、薄商いの中で方向感に乏しい展開でした。ただ高値圏を維持できた点では底堅さを感じました。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。為替、特にドル円が79円を回復したことで、ここまで売り込まれていた外需大型株を中心に買い戻しが入り、それに先物の買いが支援する形で9000円を回復。

ヘッジファンドの45日ルールの期日を通過したこと、また野村証券の設定する大型の日本株投信の申込状況が好調という話が伝わったことで先回り買いが入ったとのこと。アジア株が弱く推移する中で日本株の独歩高となり、後場も一段高で一気に9100円を伺う展開に。最終的には本日のほぼ高値圏で引けました。懸念されていた200日線を一気に上抜く強さに。

一方、TOPIXの方は日経平均に比べると上昇力が弱くNT倍率は一段と拡大。一時12倍台に乗せましたが、これは00年のITバブル以来の高水準とのこと。売買高は15億株台、売買代金は1兆円割れ。大型株指数が2%近い上昇に対し、小型株指数は1%ちょっとの上昇と、先物主導による指数上昇のインパクトは、実感との温度差を示すものでした。


投資判断は「中立」。まず、先週「来週くらいまでは従前の「8月安い説」を堅持して、その後勝ち誇るか謝るかにします」としましたが、残念ながら後者の方に該当してきました。まだ8月は半分残していますが、敗戦色濃厚なので素直に謝ります。相場を読み違えてすみません。頭を冷やします。

それで結論から書いておきますと、投資判断は引き続き「中立」ですが、8月上旬の頃は「少しずつ弱くなっていくと見るけれど、夏枯れでそんなに値動きが無いので中立」の意味合いでした。

以後ここまでは「何故か上がっているけれど、理屈的に考えると弱いと思うので判断停止の中立」に変わり、今は「ここから上昇していくけれど、短期的に上がり過ぎたので一旦9000円前後で調整するであろう中立」に変位しています。

7月終わりから8月頭までの上昇は想定通りでしたが、先週から今日までの10日間の動きが思うように下がらず、結果本日の敗北宣言に繋がりました。

それにしても不思議な上昇ですが、結果論から分析すれば、歴史的な高水準に積み上がった空売り比率30%超という数字が、6月の底値及び7月の底値を言い当てた感じです。為替が円高でも、日本のGDPが弱くても、商いが膨らまず需給動向が弱くてチャート上の節目を抜けられ無さそうでも、空売りの買い戻しが全てに勝ったという感じでした。

そして、そういう場合は得てして強い相場の入り口を示します。何故なら、あとは好材料しか出てこないのですから。

例えば本日の上昇を見ても、これで相場の流れが変わったぞ、と胸を張って断言できるものではありません。出来高は少ないですし、上がっている理由も「投信の設定」というのは煮え切らない。また本日の上昇は仕手株と大型株の上昇が混在していて、主役がはっきりしません。為替もドルは円安になっていますが、ユーロはそれ程でもありません。

ただそれでも私の中で「8月弱い説」を覆しているのは、今日の後場も衰えなかった脳天気な上昇と、本日発表の投資主体別売買動向で相場のメインプレーヤーである外国人が一気に買いに転じていること、です。

まず大前提として、8月はメインイベントがほぼ初期の段階で出尽くしてしまったので、今後大きなイベントはありません。アメリカでは連日何らかの指標が出てきますが、市場に与える影響は中・小レベル程度のもの。政策の発表的なものは、月末のジャクソンホールまで無く、またそれも公式なものではありませんし、あくまで思惑に止まるものです。

ですから、8月上旬の段階で、今となっては結果論ですが、既に方向性は決まっていたとも言えます。あとは向いたベクトルを変えるだけのエネルギーを持ったイベントが無いので、その方向に向かって進んでいきます。

それを阻むのがチャートでした。特に夏枯れ相場で薄商いの中、上値に様々な抵抗線を残しているチャート形状は買い方に不利に映っていました。出来高を伴わないと、突破は難しいだろう、と。しかし日経平均が本日最後の砦とも言える200日線を大きめの陽線を示現して抜けてきたことは、非常に意味のある動きだと思います。

特に重要なのは、以前示した三角持ち合いの上放れ。4/4急落後の4/5、4/27、7/4の高値を結ぶ上値抵抗線を火曜辺りに上抜いて、昨日15日の下ヒゲで明確に決別のサインを出したところで、本日の上昇が約束されていた、という見方ができます。なので、7/4の戻り高値が次の抵抗ラインですが、このまま上抜く流れになっているのだろうと思われます。

一方、TOPIXの方はまだ200日線に達していません。が、200日線も実は上昇に転じ始めているため、抵抗力は弱い印象を受けます。なので、日経平均に後追いする形で、もしくは歴史的なNT倍率を日経平均売り・TOPIX買いで解消する流れで、TOPIXもこれらの上値抵抗線を上抜いてくるのだろうと見ています。

為替に関しても8月は円高傾向が強く、特に88年以降の大統領選挙の年で8月に円高にならなかったのは1度だけだったのですが、足下で米国債の金利が上昇していることで、素直にドル高になっている点が、この強固なアノマリーを打ち消しています。資金が国債→株へとシフトしつつあり、まともな状態への回帰がドル高に繋がっています。

また、今までずっと売り越していた外国人が足下で現物・先物共に大幅な買い越しに転じてきたことで、投資家の姿勢もようやく変わってきたことを示しています。来週にはラマダン明けでオイルマネーも戻ってきますし、需給動向は少なからず好転してくると思われます。

なので、これからは少しずつ明るさが戻ってきて、先行して上がった指数に投資家マインドが追随してくる番になると見ます。特にここまでの戻りが先物主導ですから、出遅れ感の強い小型株が付いてくることで、全面高になる形を想定します。

ただ、足下の上昇が比較的順調過ぎたこと、9000円突破や上値の達成感などを背景に、一旦は売りが出やすくなる場面ですから、この強弱感が対立する形で、来週くらいは9000円を挟んだ攻防になると見ています。なので、基本スタンスは買い視点でいくとして、押し目狙いがベストなのだと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。ただ上昇率は東証1部の大型株に比べると弱く、本日の外需買い・内需好業績株売りが上値を重くした格好です。特に日経に新興銘柄の増益率の高さが出ましたが、こういうのが出ると終わり、という感じですね。

ちょっとここからの地合を考えると、相対的には東証1部銘柄の方に分がある感じがします。ただ本体(東証1部)がしっかりすることで、タイムラグを付けて出遅れ感からサブの新興市場が再物色される流れを想定しておきます。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反発。日経平均に比べてTOPIXが弱い原因の最たるものとして、このメガバンクの相対的な弱さが挙げられています。8月は日経平均が上昇を続ける中、メガバンクはやや失速気味。

それでこれからの地合を考えると、まずは特に売り込まれた総合電機株などの買い戻しが先に入りそうですから、地合が一段の上昇をしてもメガバンクを含めた金融株に波及するのは少し先になると見ます。それでも、全体相場の継続的な上昇には必ず銀行株の上昇が必要条件になってきますから、130円の上値は次第に削り取られていくものと見ています。


NEC(6701)は反発。ただ他の総合電機メーカーが大幅反発を見せる中で、比較的小幅な戻りに止まりました。それでもチャート的には上値抵抗線をそれぞれ次第に削り取る形で、一目均衡表では遅行線が実線とクロス。またストキャスも好転しており、上放れの機運が高まってきました。

個人的には総合電機では同社とシャープ(6753)に特に注目しています。シャープについては残念ながら工場や株式やプライドや、色々なものを切り売りしながら今やAppleの一部品会社に成り下がってしまった感もあり、ここまで色々な証券会社が厳しい評価を下しています。そして昨日ドイツ証券が遂に目標株価110円という数字を出してきました。

それで、大体こういうショッキングな数字が出たところが底値になるというのが相場の常。NECも100円割れというところが、最大限に注目度を集めた、と振り返って言えるかと思います。なのでこれらの戻りが確認できれば、総合電機全般を覆う陰の極ムードを解放できるのではないかと思います。


マネックスG(8698)は反発。本日は業種別の上昇率で証券が2位。特に野村HD(8604)や大和証券G本社(8601)といった大手株の上昇が目立ちましたが、同社を始めとする中小型証券も大きめの上昇を見せていました。ここまで市況の冷え込みでとにかく売り込まれていた反動が強く出た格好。

テクニカル的には75日線を上抜けてはきたものの、一目均衡表では雲下限に遅行線が引っかかってきたことから、一段の上値追いにはもう少し相場の戻りを必要としそうです。特に証券株にとっての命脈は市場全体の出来高の増加。個人投資家が呆れて株式市場を見捨ててしまう前に、官民共同で証券業界を盛り上げて欲しいですが、そんな日がいつ来るのでしょうか。


ソフトクリエイト(3371)は反発。非常に小型株で値動きが小さいながらも、少しずつ下値を切り上げて1180円の頑迷な抵抗帯をブレイク。そして同社にしてみれば出来高もここ最近増えてきています。

ただ日証金で見ると融資残が急増。このまま1200円を付けて年初来高値を更新してくれば少しは注目度も高まって、信用買いの売り圧力も吸収できるのでしょうが、現状の薄商いの中でこれだけ溜まるのはヒヤヒヤもの。何とか9月権利取りの動きが高まって、実需の伴う上昇に発展することに期待します。


そんなわけで、なるべく平日は文章を減らすと言っていたのに、今日もまたMAXまで書いてしまったのでこの辺で。悪いクセが直るのはいつの日か・・・



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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。