KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ソフトバンク(9984)が1兆円の巨額買収と報道!

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日経平均は本日続落。前日のNYは先陣を切って発表されたアルコアの決算が予想は上回ったものの、アルミ需要の伸び率見通しがイマイチであったことから売られる展開に。その嫌な雰囲気が他の銘柄にも波及する格好で、ベージュブックなどの経済指標は良かったものの、総じて売りが優勢になりました。

それを受けた日経平均は、加えて朝方にS&Pによるスペイン国債2段階格下げが伝わったこと、また機械受注が予想を下回ったことなどもあり売りが先行。ただ、前日に既に大きく下げていたこともあって、朝安後は買い戻しの動きに。その流れから後場寄りはプラスで始まりました。

ただ、買い戻し一巡後は再度上値が重くなる格好に。引け間際には明日のSQも意識して再度安値を伺う動きも出ましたが、結局やや戻して引けました。売買高は17億株、売買代金は1兆円超えと、そこそこ商いは膨らんだ格好。


投資判断は「中立」に。前回「TOPIX720ポイントが6/4以降の下値切り上げ相場を維持する最終防衛ライン」としましたが、昨日寄り付きの段階からあっけなく割り込んでしまったため、投資判断を一段階引き下げました。

9/22のブログでもメジャーSQ値の重要性を書きましたが、結局9月の9076円を割り込んでしまったことが致命的でした。

大体1ヶ月〜1ヶ月半後に再度その値を試しに行って、それで流れを変える場合もあるのですが、既にその日数に達している今となっては9076円なんて遙か雲の上の数字になってしまっていますから、changeのchanceは次のメジャーSQまで待つしかなさそうです。明日のSQは単なるオプションSQですから、これでは流れを変えるほどの力を持ち合わせていません。

最近は特に為替はぼちぼちのところで推移しているのにも関わらず、連動性薄く売られてしまう。正直11月は4年に一度の大統領選挙がありますし、8日は中国で5年に一度の共産党大会がありますし、通過後はイベント通過後の下落が懸念されます。

特に中国は07年10月の党大会が見事にピークで、上海総合指数なんかはその後株価が1/3になってしまいました。各国も緩和策を出してしまいましたし、あまり明るい未来図を描けなくなってきています。

指標を見ても騰落レシオも91%と特段売られ過ぎでもなく、空売り比率もまだ27%と臨界点に達したわけでもありません。

一方、昨日発表の3市場合計での信用倍率は買い残がまた減ったことで2.57倍まで改善。これは今年4月以来の水準で、上値は随分軽くなっているとも言えます。ただ、信用買いが入らないほど魅力が低下した、という悪い面が強調されるのでしょうが。

また新安値銘柄は300銘柄近くに達してきました。これは経験則上「相場全体の安値更新銘柄が300近くになると、大体一週間後には相場全体が底打ち」します。

例えば08年は3/10に344銘柄が安値を付けた丁度一週間後に日経平均安値11691円を付け、その後3ヶ月は上昇相場となりました。10年5/21は399銘柄安値を付け、その後5/27に日経平均安値9395円を付けましたが、一旦下落。しかし結局6/21高値10251円まで短期リバウンドとなりました。

と言うわけでチャートも崩れてしまいましたし、もう少し時間を要するかも知れませんが、少しずつ売られ過ぎのサインは見えてきて強弱感が対立する微妙な立ち位置。こういう時はとにかく一旦ポジションを外して、様子を見るべきかも知れません。方向が出た方についていく作戦で乗り切るしかなさそうです。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。頼りない東証1部をさしおいて、特にバイオ株の多いマザーズは活況。引き続きノーベル賞効果からタカラバイオ(4974)、コスモバイオ(3386)などと言ったiPS細胞関連株が軒並みストップ高となっています。

一方、文学賞の方は本日角川GHD(9477)やパピレス(3641)、イーブックイニシアティブ(3658)など書籍関連株が盛り上がったものの、惜しくも村上春樹氏は受賞を逃してしまいました。残念。こちらも山中氏同様に毎年有力視されているのですが、なかなか思いが実りませんね。また来年がありますから、今度こそはと期待しましょう。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は反落。TOPIX算入期待に対する買い需要から昨日は地合が悪い中でもしっかりと直近高値を更新してきましたが、本日はさすがに売りに押されました。

ところで本日夜のNHKのニュースによると「ソフトバンク(9984)がアメリカ3位の携帯電話会社スプリント・ネクステルの買収」と。総額1兆円に上る巨額買収ということで、M&Aの増加に対する期待から、このニュースはGCAの株価にはプラスに働きそうです。

それにしても孫社長の考えていることは凡人には思いもよらないと言うか何というか。つい先日イー・アクセス(9427)を1800億円での買収を決めたと思ったら、電光石火の早さで更なる巨額買収(※まだ会社側の正式発表ではありませんが)。

最近Twitterで孫社長が「目標が低すぎないか? 平凡な人生に満足していないか? 」と意味深ツィートがありましたが、よもやこのことを暗示していたのかも知れません。

これは丁度06年に国内3位のボーダフォンを買収した時と雰囲気が似ています。次はアメリカで挑戦者として、事業拡大を続けるということでしょうか。楽しみな話ではありますが、市場の関心は目先巨額資金の調達方法に向いてくると思います。

ただ同社はあまり市場からの資金調達を行わないですし、ボーダフォン買収の1兆7500億円の資金も大半はレバレッジド・バイ・アウト(LBO)でまかない、同社からの資金の持ち出しは2000億円にとどめました。今回も同様の手法を使ってくるのであれば、素直に将来の成長を期待する動きになるかも知れません。

一方、09年に「15年の有利子負債完済」を宣言しましたが、これらの買収でまた道のりが遠のきます。社債の格付けも上がってきて、一部ではようやく「A」にまで昇格して金利負担が軽くなりましたが、これでちょっとまた格付け見通しは引き下げられそうです。

その他基地局整備にも大金を投じないといけませんし、今までの流れから言って明日は一旦売られて始まるような気がします。資金調達の方法は現段階ではわかりませんし。PTSの方は瞬間的急騰して売買停止になったようですが、実際明日の寄り付きに注目です。

いずれにせよ、株の話を抜きにした個人的な気持ちとしては「すごい!是非頑張って欲しい」とは思います。有利子負債完済宣言から大人しくなっていたソフトバンクですが、ここにきて良い意味での貪欲さが再現されてきています。カリスマ経営者ならではのスピード感にはただただ圧倒されるばかり。

言い方は悪いですが、やっぱり頭がおかしいのでしょうね。常軌を逸して普通ではありません。ただそういった常識に縛られないからこそ革新的なことができるわけで、日本にもっともっとこういう夢のある経営者が出て来ればと思います。

特に今の円高局面を千載一遇のチャンスと捉えて海外を積極的に攻めていく。景気が悪いからといって守りに入らない姿勢が、日本企業全体を活性化してくれると思います。そういう企業がたくさん上場していれば、日本株はもっと上の方に居るのでしょうね。

ちなみに1兆円という巨額な金額が動くことで、19時以降ドル円相場は少しずつ円安に向いています。昔松坂がレッドソックスに移籍した際の契約金が為替市場を少し動かしたとか言われましたが(無論冗談の類ですが)、金額はその比ではないですしね。こういった景気の良い話が次々出てくれば、自然と円安にできるのでしょうけれど。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続落。本日引け後に発表される決算を警戒して、昨日から売りが続いていました。そして出てきた決算は前期も今期も2桁増収増益の内容。先日日経で報じられたように、今期売上は1兆円超えの計画。

ただ事前にアナリストなどの評価も高まっていたこともあり、利益水準はアナリスト予想の平均値を下回っている格好。今期の既存店売上高の成長率は0.9%の計画ということで、なるべく横ばいを維持しつつ海外中心の新規出店で成長していこう、という腹づもりのようです。

内容的には失望を含んだものですが、本日も先んじて売られていたことから、明日は案外しっかりするかも知れません。ただ今の市場の雰囲気は業績を良い銘柄を買うというよりも、売られ過ぎた銘柄のアク抜けの方が強く出る地合ですから、やはり売られる可能性が高いのではないかと見ています。

この銘柄はちょっと一筋縄でいかない動きをしますが、ひとまず目先17500円を下回れば下落トレンドへのスイッチが入るものと思われます。


【注目銘柄】
エヌ・ピー・シー(6255)は大幅高。こちらは昨日配信の有料メルマガにて以下のように取り上げました。

「本日下方修正を発表しましたが、今回の決算は本日のメルコHD(6676)のように、下方修正後のアク抜け感で買われる銘柄が目立ちます。その他受注が悪いと報じられた東京エレクトロン(8035)なども然り。既に悪いと見られて株価が下がってきた銘柄ほど、その効果は強いです。

ならば同社も売られた後に出尽くしとなる可能性があります。例えば明日本日高値169円を抜いたら買ってみるとか、色々な安全策があると思いますが、200日線との乖離率も大きいことから戻してくる可能性の方に賭けてみたいと思います。

ぶっちゃけこの銘柄の将来に関しては、外国の太陽光パネルメーカー同様に破綻しかないでしょう。ただ、本日の決算発表と同時に新規事業の開始を見込んで定款の変更(太陽光電池の設置から不動産管理まで)を発表しており、何とかあがいているようです。市場はアク抜けや、今の事業のウエイト低下を好感するかも知れません。

一応こういう定款変更を行うくらいであれば、とりあえず年内の破綻は無さそうですし、リスク承知の上での割り切りならアリのような気がします」

結果見事な急騰に。ただこういうパターンはあまり持続性がありませんから、ほどほどのところで利食うべきだと思います。本当に歴史的なトレンド転換を発生させるのであれば、もう少し具体的に出口が見える数字を投資家に提示する必要がありそうです。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。