KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

幻のSQに

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日経平均は金曜反落。前日のNYが高値更新したことも受けて、寄り付きはプラススタートで年初来高値更新。しかし前日大幅高の反動もあり、一瞬にしてマイナス圏に転落。SQ値が13608円に決まると、以後はじり安基調が続きました。

週末要因も手伝って後場寄りは一段安で始まり、一時下げ幅は100円を超えましたが、引けにかけては買い戻しの動き。SQ値に届かない幻のSQとなり、13500円も回復できませんでしたが、何とか下げ幅を縮小して終えました。出来高は45億株、売買代金は3.7兆円と前日よりは減ったものの、大商い水準を維持できました。


投資判断は「やや買い」。結局今週もほとんど更新ができず、ご迷惑をおかけしました。また来週前半は忙しいので、何とか後半辺りからきちんと更新していけれるように頑張っていきます。

それにしても本日の関西地方の地震はビックリでした。阪神大震災よりは被害が小さかったようで何よりですが、被災された方々にはお見舞い申し上げます。


さて、日本株は当初先週末に高止まりした株価水準が上値の重石になるのではないかとしましたが、今週頭にいきなり突破すると、更に一段高の流れになりました。

それだけ買い意欲が旺盛だったということですが、主体は引き続き外国人投資家。先週の投資主体別売買動向では個人の売り越し額が6518億円と、06年7月以来の大幅な水準でした。黒田バズーカ砲の威力を最も評価しているのはやはり外国人と言え、その依存度が一段と強まっている印象です。

金曜のNYは、3月小売売上高や4月ミシガン大学消費者信頼感など経済指標が相次いで予想を下回り、商品市況も下落したことで軟調。ただ、ここ最近のパターンで引けにかけて値を戻し、下げ幅を縮小して終えました。それらを受けてシカゴ225先物は13500円前後の水準であることから、月曜は金曜終値を挟んで小幅安程度の推移が予想されます。

それにしても、頼みの綱のアメリカは雇用統計以後弱い経済指標が立て続け。例えば卸売り物価指数も-0.6%は10ヶ月ぶりの大幅な落ち込みということで、アメリカ市場の景気回復期待熱は徐々に水を足されてぬるくなってきている感じです。ここに例えばアメリカの財政懸念や欧州の債務問題に火が付けば、一気に下落するリスクが高まってきそうです。

上述のように、日本株の外国人依存度は日に日に増していますから、やはり外国人の投資動向の変化に細心の注意を払う必要があります。であれば、外国人投資家の母国の事情が大きく左右してくることは疑いようもありません。

前回も書いたように、私は今週がいよいよ今回のアベノミクス相場の「大きな第一波動終了のポイント」ではないかと思います。昨年11月14日に野田前首相が衆院解散を宣告して始まったこの波動は、丁度5ヶ月が経過しました。

つまり信用取引の絶対期日である半年が接近しています。ここまでの買い主体は外国人であることは何度も繰り返していますが、もう一つ忘れてはいけないのが個人の「信用取引」の投資家。ここは売り越しが続く個人の売買の中でも11月14以後基本は買い越し基調が続いているのです。

無論、個人の信用取引のほとんどは短期トレードですし、無期限信用だってありますし、一度決済して建て直せば済む話なので、実需面ではあまり意味の無い論だとは思います。ただ直近発表の信用残高で、先週末時点の信用買い残は1515億円の減少と、09年12月以来の減少額となりました。

一方売り残も4週ぶりに増加。地合の変化もありますが、タイミング的にも転換点を見越した動きとも言えましょう。他の投資主体はそれぞれの事情があって、投資環境がどうであろうと買わざるを得ない時期、売らざるを得ない時期がありますが、個人の信用取引は一番自由度が高くかつ一番切実な影響をダイレクトに受ける投資主体ですから、その鼻の効き具合には信憑性があります。

私が特に注目しているのはメガバンクの値動き。中でもポートフォリオ銘柄として取り上げ続けているみずほFG(8411)です。他の三菱UFJ(8306)、三井住友FG(8316)は問題なく上値を追っているのですが、みずほの場合はチャート形状の悪い三尊天井(2,3,4月の高値220円辺り)を形成しかかっています。

今回の日銀金融緩和を受けて、銀行株にとっては貸出収益や債券のインカムゲインにはマイナスに作用しますし、債券価格の乱高下も債券トレーディング益に不透明感を残します。

足元で一部年限の国債価格は下落していますし、全世界的には銀行株忌避の流れが続いており、今まで邦銀はその逆風を受けていませんでしたが、今後本格的に受けてくる可能性があります。金曜のNYでもJPモルガンなどの決算を受けて、銀行株が弱くなりました。

何度も何度も言っていますが、日本株が本格的にドンドン上昇していくためには銀行株の上昇が必須です。純粋にTOPIXに与える影響が強いということもありますが、銀行株は景気回復のバロメーターでありますし、時価総額の大きい銀行株は外資の大量の資金流入の受け皿になるからです。

これまでは大手不動産株も受け皿として機能してきましたが、金曜は電力株や海運株といった、どちらかというと単なる出遅れ株が急騰し、ちょっと相場の方向性が狂いつつあるように見えます。前向きに捉えれば、全体相場底上げの一環とも言えますが。

そういう意味でみずほがこの三尊天井を突破できるかどうかが一番の注目点でしょう。もしここを上抜くことができれば、それこそ本当にアベノミクスの第二幕が幕開けしたと言って良いと思います。


為替に関してはドル円100円超えは今週中にも実現すると見ていたのですが、更新はおあずけの状態。心理的節目以外にも07年高値124円16銭→11年安値75円54銭の半値戻し99.85銭辺りが強い抵抗力となっているようで、越すに越せぬ大井川状態になっています。

個人的にはこの界隈にはたくさんのストップロスが設定してあると見られるため、一度は仕掛けが入って上抜けるとは見ています。ただ来週末にG20が控えており、万一ここでアメリカから円安に釘を刺されるような状態になると、ほぼ確実に今回の上昇相場はあっけなく終わりを告げることになります。


他にもアメリカの決算発表、また来週から本格化してくる日本の決算発表が目先の重要イベントと言えましょう。特に日本は大部分の企業の本決算シーズンであり、今期見通しが出てくるため期待→現実に移りやすいタイミングとも言えます。

特に急激な為替の変動に対して、そのまま楽観的に今の為替水準を業績予想に織り込む経営者は少ないのが普通で、各企業の見通しは保守的になりがちと予想されます。また、実際に為替の円安メリットよりも、原料高という面でのデメリット部分が目立つことで「現実」を感じるシーズンになりそうです。

期待から現実という意味で言えば、週末に報じられたTPPの事前協議日米合意についても「現実」を見つめるタイミングと思います。日本のTPP参加の最大のメリットとされていた自動車関税の撤廃は「最大限の後ろ倒し」で合意となり、他方保険分野などでは海外からの圧力にさらされる形。日本が参加する意味が徐々に無くなってきている印象です。

この辺り、先日までは安倍外交の上手さが持ち上げられる形になっていましたが、蓋を開けてみると「?」が多い内容に感じられます。期待が現実に変わりつつある頃合いと言えましょう。

私自身TPPは経済以外の外交的・安全保障的な意味合いからも「やらないよりはやった方がマシ」程度に考えています。「乗用車の関税率はすでに低く、トラックは日本メーカーの米国内での現地生産が進んでいる」ため、そもそも自動車関税の撤廃はあまり意味が無い、という見方もあり、本質的には報じられている程大きなメリット・デメリットは無いのではないかと見ています。

ただ株式市場的にはアナウンスメント効果の意味合いが大きいですし、少なくとも外国人投資家は日本のTPP参加が大きなプラスと考えているようです。それは日本企業の業績云々ではなく、実はあまり大きく報じられない「投資の自由化」という点が、外国のファンドにとって今後やりやすくなるからに他ならないでしょう。

その他夏場には参院選もありますし、秋口にはドイツの総選挙もありますし、年央は非常に正念場と言えます。安倍政権発足から100日以上経過して、とっくにハネムーン期間も終わっています。今までは民主党政権のひどさから相対的に評価の高い自民党政権ですが、期待値が高過ぎた分、ここから支持率を高く維持できるかどうか真の実力が試される時と言えそうです。


で、色々書いてきた話をもっと近視的な水準に落としてまとめると「来週大天井を打つ可能性が高まってきたが、ドル円が100円突破することにより、一時は高値を更新する場面がありそう。最大の注目ポイントはG20で日本の円安に対してアメリカがどう出るか」というところでしょう。

私のイメージでは、100円突破に合わせて一度ドカンと日経平均300円高とか400円高の花火が盛大に上がって、そこで宴の第一部が終了となりそうな気がしています。逆に言えば、それまではあとほんの少しですが「チキンレース最後の旨み」が残っていると考えて、もう一稼ぎしようという色気は出しても良いと見ています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。全般的に値動きの軽い銘柄の上昇が目立っており、特にどのジャンルの銘柄が買われたという方向性は見えません。

指数的には共に高値を伺っていますが、マザーズ指数の方は3月以降、650ポイント辺りで三尊天井形成の形。ここを抜けると一段買われそうな感じになっています。今週が正念場と言えそうです。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアン(2174)は大幅反落。ただ先週末頃から出遅れ感が強いこともあって急速に買われ1000円台を回復。同業の日本M&Aセンター(2127)が上場来高値を更新する動きが続く中、ご相伴にあずかる格好となっています。

テクニカル的には決算発表以後上値を抑えていた75日線を突破し、同線が徐々に上昇に転じるタイミングで、下値は堅くなってきそうなところ。地合的には旬では無い銘柄ですが、それだけに地合が落ち着いてきた際に、高値未更新の出遅れ銘柄として再度注目を集めそうです。


アライドテレシスHD(6835)は堅調。自社株買いを発表してから高止まり、こちらも決算後急落以後の高値となってきています。正直同社の自社株買いは「買う買う詐欺」で実際ほとんど買われないのが通例ですが、アナウンスメント効果と低位株物色の流れが上手くかみ合った様子です。


で、今回も文字数の都合上ここまで。


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