うちの母親の前で禁句のワードがあります。それは「これ美味しいね」という台詞。というのも、一度言ってしまうと最期、同じ物を繰り返し繰り返し買ってきてしまうのです
最近あったのが「湯田ヨーグルト」。岩手県の会社のヨーグルトですが、近所のスーパーでよく売っています。普通のヨーグルトと違うのが、密封式のパックに入っていること。
http://www.yudamilk.com/
内容量は800gで600円ということで、一般的に売られているヨーグルトよりは高めの価格設定になっています。賞味期限が近いということでたまたま半額で売られていたのを母が買ってきて、それを食べてみました。すると、やはり強気の価格設定だけあって、とても美味しいのですそれは揺るぎない厳然たる事実。
すると母の頭に強くインプットされてしまい、次から実家に帰る度に冷蔵庫の中に常備されるようになりましたいくら美味しいものとはいえ、繰り返し繰り返し食べていると飽きてしまうものすると、折角美味しいものを見つけた喜びが、一転見るのも嫌なものになってしまうのです今回のヨーグルトの一件のみならず、過去に私の好物は幾度となくリストから除外されてしまいました
ですから私はなるべく母の前で「これ美味しいね」と言わないようにしているのですが、今回思わずポロッと口から出てしまいました途端、私は「しまった」と思ったのですが、母はそれを聞き逃さずに「そうやろ?」と満足げ。自分の選択が認められた嬉しさもあるのでしょう
無論、母が好きなものを自分で繰り返し食べるのは問題ありませんが、一人暮らしの母が一人で食べ切るにはなかなかのサイズです。ですから、買ってくると私も食べることが前提になっています。それから実家に帰って冷蔵庫を開けて見つけてしまった時、ちょっとゾッとするようになってきました
念のため繰り返しますが、商品自体は誠に美味しいのです。ただ、美味しいもの程、たまに食べるから美味しさと幸せを感じるのであって、それが連日だと飽きてしまいます。お米は毎日食べても飽きませんが、もし松阪牛を毎日食べていたらさすがにイヤになりますね。この大切な人生哲学は、是非娘に早い段階から教えていきたいと思っています