KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

貿易戦争激化懸念でアメリカ株も三角持ち合い下放れに

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日経平均は金曜大幅安。前日のNYは中国製品に対する6兆円規模の関税をトランプ大統領が決めたことから、貿易戦争懸念が本格化し大幅安。NYダウは三角持ち合いを下放れてきました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが殺到。ドル円が105円を割り込んだこともあり、いきなり21000円を割り込むと、中国の報復関税も懸念され、次第に下げ幅を拡げる展開に。後場に入る日銀ETF買いも焼け石に水で、グングン売りが膨らんでいきました。一時1000円以上の下げ幅となり、ほぼ安値引けで終えました。売買高は19億株台、売買代金は3.6兆円台と膨らみました。


投資判断は「売り」。金曜のNYは2月耐久財受注が予想を上回る結果だったことから一旦安心感が拡がりプラスで始まったものの、米中の貿易戦争激化が懸念され3指数揃って売られる展開に。それを受けて日経平均先物は20140円となっており、週明けの日本株は一段安からのスタートが想定されます。

とりあえず金曜の空売り比率が何と何と50%を超えて過去最高を更新。3/2に最高を更新したばかりでしたが、あっさりと大きく塗り替えてきました。過去を見てもどうも金曜は空売り比率が高まりやすい曜日でもあるようです。

ただ先週時点の信用買い残は改めて3.6兆円乗せとなり、07年9月以来の高水準。空売り比率ばかりに目を取られていると、実は信用買いもたくさん入っていて需給はそれ程良くなっていない、というパターンでもあります。
http://www.traders.co.jp/margin/transition/transition.asp

需給面の話でもう一つ。日柄的には昨年9/8、つまり前々回のメジャーSQに200日線を割り込んでから半年という日柄が経過しました。本来であれば「9/8の安値で大量に入り込んだ信用買いが半年経過による信用期日到来により、返済売りの重石が解けて買われやすくなる日柄」と説明したいところですが、実際問題としては上述のように、信用買い金額は約10年ぶりの高水準となっています。なので全然上値は軽くはなっていません。

ちなみに07年当時はパリバショックが8月に発生した後の戻り局面。その後一ヶ月くらい値を戻したものの、以後リーマンショックへと続いていく暴落相場の入り口でもありました。

ただ当時は株価水準が日経平均16000円の時代。今より20%程下の水準の残高ですから、現在では4兆円超くらいにまで膨れあがらないと、比較の意味は成さないかも知れません。もっとも、実は既になっている可能性も十分ありますが・・・。

個人的には2月から繰り返されている「株価の高値圏でのシェイク」こそが恐いと思っています。高値追いに回帰できそうで回帰できなかった時の、気持ちがフッと切れる瞬間。もう少しで手が届きそうなのにまたやり直し、となった時の落胆は、投資家が人間であるが故に起きる現象とも言えます。

2月から色々不吉な事を書いてきて、アメリカ株は一旦浮上しかかった時は「また読み違えたか」と心が折れそうにもなりましたが、やはり見立て通りの展開になってきています。ブラックマンデーの急落も、パリバショックから始まる暴落も、投資家の心が折れた後からこそが真の地獄の入り口でした。この辺り警戒しておいて不都合は無いと思います。

じゃあAIが発展していけばそういうことが無くなるか、と言えば私はそうはならないと思います。何故ならお金を出してAIに売買させるのが結局人間なのですから。

不安定さを背景に、実は今ドイツDAXの方が厳しい値動きとなっています。1月末からの下落率は9.9%に達しており、TOPIXの9.4%よりも下がっています。ユーロはむしろ1月末に比べるとユーロ安になっているので、ドル建てに直すともっと下落率が拡大して10%を超えます。ドル建て日経平均の下落率は7.4%ですから日本だけが突出して下がっていると思っていると大間違いです。

為替に関しては引き続き上値の重い展開が続いています。円売り短期筋のポジションは先週時点でだいぶ投げが出ていましたし、今週も追加的に損切りが出て上値を抑えているのでしょうが、それよりも恐らく実需サイドの要因で上値が重くなっているのではないかと。

というのも、外需系企業は期末決算に向けて円転しやすい時期でもありますが、例年はそれが2月中旬に出きってしまいます。ですから3月末に向けて反動もあり円安に向かいやすい時期なのですが、今年は思った以上に急速に円高が進んだので、円転を躊躇っているところも多いと思います。それが少し円安方向に振れた段階でヤレヤレのドル売り円買いを出してくるので、例年とは異なりなかなか底打ち感が出ないのでしょう。

月曜は「動く日」なのでしょう。というのは、例の「パリティファンド」が週次でVIX指数の値動きを見直すタイミングと見られるからです。今週VIX指数がまた高まってきたことで、それによるポジション調整の動きも加わってくる可能性があります。

国内の森友問題に関しては、本当にアベノミクスが終わるという深刻度をもって受け止められると、今までの大前提ががらりと変わってしまいます。一応、 これまでも揉めていましたし、先回りの売りもある程度出ていたと思います。

またそもそも日本人ほど外国人は森友学園問題を深刻に考えていないかも知れません。アメリカでトランプ大統領ロシアゲートでそこまで大きく売られていないのですから、日本の政治リスクに関しても軽んじている可能性はあります。

最後に雑感ですが、本当にこのままアメリカと北朝鮮の会談が平和裏に終わり、半島の非核化が実現してめでたしめでたし・・・となるとは当事者を含めて誰一人として思っておらず、単に2ヶ月程の平和であろう時間が延びただけとも言えます。それで半島情勢の大団円シナリオで上昇は無理があるでしょう。


新興市場も「やや売り」。金曜は両指数共に軟調東証1部がこれだけ下がればそりゃ新興市場も弱いよね、という感じです。今年のIPOはここまでセカンダリも盛り上がりに欠け、全般的に警戒感が勝っている印象。個人投資家の多い市場ですから、月曜は追証発生による投げ売りも出やすく、逆に言えばその投げ売りを経てようやく少しアク抜け感が出そうです。


ポートフォリオ銘柄】
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)は続落。ただ地合の混乱を受けても小幅安に止まり高値圏をキープ。やはりこういう時にインフラファンドをポートフォリオに入れているか否かが成績を大きく分けてくると思います。需給バランスが崩れていないことから、また高値追いの動きも期待できるのではないでしょうか。


売りポートフォリオソフトバンクG(9984)は大幅安。アメリカの中国製品に対する関税策を受けてアリババ株が急落。引き続きNASDAQの下落転換も重石ですし、ここからソフトバンクを巡る話は厳しさはやはり増してくるように思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。