KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ジャクソンホールは無事通過!

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金曜の日経平均は反落。前日のNYはNVIDIAの好決算を受けて高く始まったものの、NASDAQS&Pははほぼ寄り天安値引けの形。ギガテック株が特に大きく売られ、NVIDIA自体もかろうじてプラスをキープするに止まりました。直近2日間の日足を包む陰線に。ダウは部品の不具合が見つかったボーイングやDisneyの下落が大きく8月安値更新。

それらを受けた日経平均も朝方から売りが先行。ドル円が146円を回復しましたが、特段支援材料とはならず。いきなり31800円を割り込みました。前日買われた半導体関連株が一斉安。中国株が始まると更に売られ、22日の安値も割り込みました。

後場は一段安。ジャクソンホールのパウエル議長の講演に向けて警戒感が強まりました。引けにかけて31600円を割り込みましたが、最後はいつものパターンで前引け水準辺りに戻して終えましたが、今年2番目の下げ幅に。売買代金は2.8兆円台と連日の3兆円割れ。REIT指数は続伸でした。


投資判断は「売り」。金曜のNYは注目のジャクソンホール会見において、パウエル議長が利上げの可能性があると言及し、一時マイナス圏に沈んだものの、過剰な利上げリスクも認識しており、今後の政策は慎重に決定していく姿勢を示したことで引けにかけて戻して3指数揃って上昇。講演を受けて一旦上昇した長期金利は、結局4.23%に落ち着き横ばい。

VIX指数は15.7ポイントに急低下。WTI原油先物ルイジアナ州の製油所の火災で80ドル台に上昇。ドル円は146円台後半と今年の高値に。それらを受けた日経平均先物は31860円となっています。

木曜はNVIDIAが好決算。しかも更に自社株買いまでセットで出してくる大盤振る舞い。250億ドルは金額ベースで3.6兆円規模と破格でした。同社の時価総額が既に1兆ドルを超えていることを考えると2%くらいなので一般的なレベルではあります。しかし何より業績がまた度肝を抜くレベルでした。まあ今や猫も杓子も生成AIですからね。ただ同社株は金曜下落し、結局決算前比でマイナスに。

同社に関してはGPUの設計に特化するファブレスメーカーなので、業績は良いとしてTSMCなど製造メーカーの方が頑張って投資を進めないと、実際に半導体産業が加速しないという面もあります。ただそれはそれとして、アメリカの個人消費の不透明感などから半導体関連株などのハイテク系に株式市場の資金が移りやすくなるのでしょう。とにかく木曜はNVIDIAに注目が集まり、地政学的にブリゴジン氏の暗殺(されたとみられる)の他、北朝鮮の飛行体発射も全く無視でした。

そんなNVIDIAの好決算が木曜の日本市場にも当然波及しましたが、金曜は一転急反落。上述したようにあくまでNVIDIAの好調ぶりは設計段階での話であり、次のステップの製造はあくまでTSMCなど受託メーカーの胸先三寸。将来的には確かに需要は増えるのでしょうけれど、まだそこまで織り込むのは・・・という感じでした。

そしてジャクソンホールですが、足元では景気指標が弱いものが目立ちますけど、FRBが主に国民のための物価の番人であることを考えると、消費関連の指標が明確に落ち込まない限りハト派に転じる必要性を感じないでしょう。なのでPMIの弱さなどはあまり材料ではなく、CPIやPCEデフレーター、小売売上高などがしっかりしている(低下ペースが緩やかな)うちは手綱を緩めないと思います。

これまでは金利の上昇が上値を押さえていたので、金利が落ち着けば足元の売り材料の一つが緩和され株の下支えにはなりそうですが。

日経平均のチャート的には32000円の節目を再度突破し新値足が陽転。TOPIXの方は先に既に陽転していましたが、共に雰囲気が良くなっています。

先週末時点の信用倍率は前週4.3倍→4.4倍に上昇。売り残、買い残共に減りましたが、やや売り残の減り方が大きかった具合。日経ダブルインバース(1357)の買い残に関しては前週少し増加に転じましたが、先週の相場下落(ダブルインバース上昇)で改めて売り戻しが出て4月以来の低水準。日経レバレッジ(1570)の方の売り残も同様です。

先週末時点の裁定残高は買い残7,622億円に対して売り残470億円の差し引き7,152億円の買い長。前週に比べて654億円減りました。先週の株価下落の一因になっている形。

8月第3週の投資主体別売買動向では外国人投資家は現物を7,415億円の売り越しで、現物の売り越しは8週ぶり。また先物を889億円の売り越しで、計8,304億円の大幅売り越し。今年度最大の売りの週になりました。今週は後場の強さを見ても買い転換しているような感じがしますが、何らかのターニングポイントなのか。先週の下落は外国人の売り越しが作用していたという形。

信託銀行(年金)も1,067億円の売り越しで、それに買い向かうは個人と自社株買いの事業法人。なおグロース市場に関して、外国人投資家は現物を13億円の買い越し。先週に続き、ようやくグロース市場の株は売り尽くしたようですね。


新興市場も「売り」。金曜のグロース指数は反発。プライム市場が大幅安となる中で頑強な値動きを見せました。上述のように外国人投資家が先週辺りで売り尽くしたとみられることで、売り枯れ感が出た模様です。金曜もNASDAQがしっかりしていたことで、また支援材料になりそうです。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は続伸。東京電力の汚染水放出を受けて電力株は頑強。足元で天然ガス価格が下がってきていることも、電力株にとっては追い風。しかし8月もそろそろ終わろうとしているのに、なかなか猛暑が終わりませんね・・・。


売りポートフォリオファーストリテイリング(9983)は金曜反落。終値ベースでは5月以来の安値となりました。東京エレクトロン(8035)などの半導体関連株が売られたことで、また日経平均に対する寄与率が相対的に上がってきた形。NT倍率の更なる低下に寄与しそうな流れです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。