KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

中間選挙前に様子見モード

★☆★☆ 第16回目の開催決定!

テレビ東京日経CNBCラジオNIKKEIなどでお馴染み、あのブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏が高岡で16回目となる自主開催セミナーを開催!!

馬渕治好氏略歴
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub1.html

内容 :「世界経済・市場展望」
(※世界の経済動向、主要市場の先行き、政策要因や投資家動向などの全体観について、最新情報を踏まえながらわかりやすく解説。なお質疑応答を含め、個別銘柄の株価判断はありません) 
日時 :12月15日(土) 13:30~
場所 :富山県高岡市 JR高岡駅前 ウイング・ウイング高岡
参加費:4000円

事前お申込制となっており、定員に達し次第締め切りとなります。
セミナー終了後は懇親会も予定されています(※自由参加。別途5000円程度)。

詳細を下記リンクよりご確認の上、お申込みください。
https://kokucheese.com/event/index/540755/

東京では3日で定員に達する人気セミナーです。
当然私も参加します(^_^)/

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日経平均は本日反落。金曜のNYは注目の雇用統計において非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る+25万人、賃金の伸びも前年同月比3.1%増と9年半ぶりの高水準に。ただ賃金の伸びは予想通りの着地だったこと、また9月貿易収支が予想を下回る540億ドルの赤字と7ヶ月ぶりの大きさだったことなどを嫌気。長期金利は3.22%まで急騰し、NASDAQAppleが決算を受けて大きく売られた影響が出ました。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。金曜急騰した分の反動に加え、カドローNEC委員長が先週末急騰の要因となった「トランプ大統領が中国と新たな貿易協定締結に向けた草案の作成を要請」を否定したことで巻き戻しの動きが出ました。中国株も軟化したことで、一時21900円を割り込む形。月次が悪かったファーストリテイリング(9983)の急落も重石に。

ただ習主席が上海での中国国際輸入博覧会で、輸入関税の引き下げと更なる市場開放を表明したことで下げ幅を縮小。後場は日銀ETF買いも観測される一方、明日のアメリ中間選挙を意識した様子見ムードに。売買高は13時半時点で9億株超。


投資判断は「中立」。こうしてみると足元の下落相場はこれまで相場を牽引してきたNASDAQが10月に入った途端に売られ始めたのがそもそものきっかけです。

ではその10/1に何が起こったかというと、アメリカとカナダのNAFTA合意、ISM製造業景況感指数が59.8と高水準なものの予想を下回ったこと、中国の国慶節入りというところです。その他、ヨーロッパはイタリア財政問題Brexitのゴタゴタが続いていて、日本では明けた翌日新内閣発足、日経ダブルインバース(1357)の1000円割れがありました。

勿論その前週のアメリカ利上げ、またその後の雇用統計が良かったこと、10月からのアメリカやECBが債券再投資額の減少、ドイツの州議会選挙大敗やサウジ問題まで重なった様々な複合要因が足元の下落を産み出したのだろうと思います。しかしサウジ問題以外は、これまで特に大きく嫌気されてこなかった手垢のついた悪材料でもありました。ですから未だ主犯が決まらず「○○ショック」という名前が決まっていません。

強いて言えばやはり「第二のITバブル崩壊」が相応しいかも知れません。00年の最初のITバブル崩壊は確かに特段目立ったきっかけが無く崩落が始まりNASDAQは1/3以下にまで暴落しました。

ただ当時と異なりダウやS&Pも相応に下落していますし、当時IT企業はまだ虚業と言われるくらいに夢だけで株価が上がっていましたが、今のIT株は大きな利益を現実的に稼ぎ出しています。当時とは状況がまるで異なりますから、後々きちんと「○○ショック」と命名されるかも知れません。

一方、上述した悪材料それぞれがNASDAQに採用されているような銘柄に直接的な打撃を与えるような材料ではありません。これまで買われていたFANGだけが弱くなったわけでもなく、NASDAQの代表的な銘柄全てが一様に10月初旬を高値に下落トレンドを描いています。強いて言えばTeslaだけ同社を巡る様々な問題、解決などを背景に途中から違う動きを見せています。

元々10月は例年総額1000兆円にも迫るアメリカミューチュアルファンドの決算が集中する時期と言われています。その分配金捻出のための売りなどが期末にかけて出やすい時期に当たることで、元々相場が荒れやすいとは言われていました。

ただ近年はあまり波乱が見られず、日経平均に関して言えば昨年は10月は連騰記録を更新した程。私は特に警戒しなくて良いかなと思いスルーしていました。

ともあれ前々から相場の警戒感を指摘しておきながら、これらの初動からここまでの暴落を予見できなかったことは大変申し訳なく思います。むしろ私が9月の23000円突破以降、積極売りの気持ちが削がれてしまったことが、今回の暴落を予見する一番のサインだったかも知れません(自嘲)。10月の日経平均は実に一時3000円以上の暴落となりました。

この下げが2月以上の下げになったと思うのは、日経ダブルインバース(1357)が200日線を飛び越えてきたこと。これで今までとは別次元の暴落である、という認識になりました。

3/26にも瞬間超えたことがあり、そこが現段階で今年の日経平均のボトムになっていますが、終値ベースでも上回って終えたのは16年6月のBrexitショックによる暴落以来です。ちなみに日経平均や日経レバレッジETF(1570)は何度となく200日線を割り込んできましたが戻してきました。

ですから、25日の暴落でようやくこれまでの下げとは違う異質さが読み取れました。結果で語っても今更感しかないのですが、また次に活かす機会もあるでしょうから、確認しておくことは重要だろうと思います。

しかし今回足元これだけ世界的に株価が下がっているのは、大口の資金を運用する主体の投資姿勢変化であることには間違いありません。そうなってくると、需給面ではこれらが主犯である可能性が高く、その換金売りが少なくとも日本株に関しては物理的に先月で終了ということになります。

そのため投資主体別売買動向で見られるように、外国人の先物売りが膨らんでいたのではないでしょうか。とりあえず最も流動性のある先物さえ売っておけば、あとでゆっくり例えば225銘柄をまとめて現渡しするようなイメージで決済することができます。

個別株に関しては日銀がETFをガンガン買って流動性を減らしてしまったため一度に売り辛くなり、先物を使った手法が主流になってきたのだろうと思います。


新興市場も「中立」。本日は両指数共に堅調。マザーズはメルカリ(4385)やMTG(7806)など指数寄与度の高い銘柄が公開価格回復の動き。東証1部が中間選挙を控えて手がけ辛い中で、エムティジェネックス(9820)やテリロジー(3356)など仕手性の強い銘柄も買われて元気に動いています。ただここから新興市場の銘柄の決算が出てくる時期なので、そろそろ上値は重くなってきそうです。


ポートフォリオ銘柄】
MTG(7806)は続伸。中国が更なる市場開放を打ち出したことで、インバウンド需要の高い製品を扱う同社も買われる動きに。

ちなみに11月11日は中国版サイバーマンデーと言われる「独身の日」ですが、昨年最も売れた日本商品は同社の美顔器「ReFa」。ファン・ビンビンの脱税話でミソが付いてしまいましたが、関連株として買われやすいタイミングが近いですし、決算発表も13日を予定していますから、売上速報も決算段階で語られるかも知れません。


本日寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったトランザクション(7818)は反発。本日は後場に株式新聞のプッシュもあって更に買われましたが、少量ながらも自社株買いがきちんと入っているようですし、内需で地合耐性の強いことも安心感だろうと思います。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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