KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 家庭科

防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200416.html


それから部屋に戻って、アレコレと今後の生活のための準備をします。一番厄介なのは作業服2着に名札を刺繍すること。刺繍なんて家庭科の時間以外ほとんどしたことがないのに、いきなり針と糸で名札を縫うことになりますなお作業服というのは、訓練などで使うカーキ色の服です(※いわゆる迷彩服とは異なります)これが寮内で生活する場合の普段着となります。

名札の付け方が雑でも今はとりあえず良いのです。あくまで入校式が済むまで「お客さん」ですから4月1日~4月5日まではお客さんなので何をミスっても、どんな無礼を働いても許してもらえます。それが入校式を終えた後に豹変し、何度も名札を縫い直すことになります・・・

また、アイロン掛け(プレス)も防衛大学校では必須のスキルです。自衛官たるもの、容儀を正して偉容を正すことが重要で、とにかくシワの無い服装を要求されます。

中でも作業服には「カンターチ」というアイロン用スプレーのりでパリパリに、袖や裾の折り目に線を入れることが求められます。その線が二重線(前回付けた折り目からズレる)になったりするとアウト。またとにかくシワが無いようにする必要があるので、田舎のヤンキーがリーゼントを過剰にカチカチに決めるような不自然さが求められます(?)

ですから、裁縫やアイロン掛け、更には後述するように掃除といった全ての家庭的なスキルを求められ、防衛大学校出身者は良い奥さんになれますし(?)、結婚した後に奥さんのアイロン掛けにケチを付けてケンカになるというのは、防衛大学校出身者のあるあるですえ、私?私は当時の反動で、これらを極力避けるようになってしまい、今はだらしない生活で毎日怒られています・・・

他にも色々あるのですが、個人的に当初一番難儀したのは「敬語をちゃんと使え」ということでした。これは当たり前なのですが、人生それまでずっと富山県で過ごし富山弁で過ごしてきた私にとってはかなり手こずりましたというのも、富山弁は例えば先生に向かって問いかける時も「○○なんですか?」ではなく「○○ながけ?」と聞いたり、敬語の区別や概念が薄いのです。

同部屋のC君、D君はそれぞれ埼玉、千葉と共に関東出身のため、私の苦労はなかなか理解してもらえずそもそも端々に出る富山弁も「え?何て言ったの?」とからかわれる始末まだ関西弁の方が「寄せやすい」ので、普段使いは関西弁チックに寄せて、そこから立て直すことにしました(つづく)