KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

枯れざくら~昔の防衛大学校物語 起床

防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200416.html


4月2日。防衛大学校で迎える初めての朝は6時半に起床ラッパで起こされますラッパ終了と同時に2年生が真っ先に部屋の扉を開け「おはようございます」と廊下に大声を響き渡らせます無論、4月6日以降は1年生の仕事なのですが、それまでの間は1年生に「こういうことをするんだぞ」というような見本を提示する必要があります。

程なくして上半身裸の対番がやってきて、一年生の毛布やシーツを手早く畳んでくれますそこまでお客さん扱いしている・・・というよりは、そうしないと間に合わないからです1年生も同じように上半身裸で、ズボンは作業服のものに履き替えてタオルを一枚持って一緒に寮の外「舎前」に飛び出します

朝は「点呼」から始まります。自衛隊では隊員の把握が絶対で、朝と夜に点呼があります。戦時中に「居なくなる」ということはすなわち戦死。重要な確認です。

その際「週番」となっている4年生が数を数えて上部に報告します。全員が起床して舎前に集合するまで、夏は勿論冬でも上半身裸でタオルで乾布摩擦をしながら「号令」を連呼します。例えば「右へ倣え」とか「頭右(かしーらーみぎっ)」、そういう指揮官として今後かけることになる「号令」の練習をかねて、全員が復唱します。その号令はアットランダムに下級生が叫びます。

1年~4年まで全員上半身裸だというのは非常に平等なシステムです。ただ念のため言っておくと、女子学生はシャツを一枚着ています。当たり前ですね

点呼は学年毎に並ぶ形で、背後には上級生が並びます。そして大体皆が揃ったところで「右を倣え」し間隔を等分にします。そして「番号」と号令がかかると、端から「イチ、二、サン・・・」と数字を続けます。ここの数字は声量はもちろんのこと、リズミカルに素早く行うことが求められます。

そして小隊の全員が揃うと一旦乾布摩擦を止めて「気を付け」。週番が上部に報告している間は微動だにできません。動こうものなら、背後から上級生の心温まる指導「蹴り」が入ることになるのですが・・・まだ1年生に刺激的なシーンを見せるわけにはいかないので、この日はまだ非常に穏やかなものですなお冬場は乾布摩擦を止めてしまうと、とても寒いです。

その後、朝の爽やかな体操として腕立て50回などがある場合がありますが、それは週番の気分次第です一連のやりとりが終わり敬礼で解散となると、下級生(現段階では2年生)がそれぞれダッシュで部屋に戻り、掃除に取りかかりますまず防衛大学校の朝はこうして始まります(つづく)