友人との思い出話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20210115.html
半年くらいした頃。当時なんばグランド花月の向かいに「BASEよしもと」という若手芸人の劇場があり、たまたまそこに入って無名芸人のゴングショーを観覧していました。そこで私は「えぇっ」とビックリ。なんと何組目かの新人の中に、彼が突然登場。彼はいつの間にか大阪に戻ってきて、また芸人として再活動していたようなのです。
なら連絡くれれば良かったのに・・・と思いましたが、本人はやはり恥ずかしかったのでしょう。つい半年前に上京するといって出て行ったのに、半年もしない間に戻ってきて(3ヶ月も経たずに帰ってきたそうです)、そしてまた芸人を目指して頑張る。そりゃ確かに言い辛いでしょうね
そう思いましたが、私は彼の携帯番号を知っていたので、後で「今日たまたま見たよ」というと「あ、見てたんや」と気恥ずかしそうに応じました。確か当時はそれきり会うこともなかったと思います。
それから5年ほど経過し、私が東京の証券会社で働いていた時に、彼から久しぶりに電話をもらいました。「もう芸人は完全に諦めて、普通の会社に就職した。その会社の上場記念パーティで東京に来たんだけど会えない?」と。というわけで上野公園で待ち合わせをして、久しぶりにどこかで飲んだ記憶があります。
更にそこから数年が経過し、私は父が倒れたことなどもあり富山に戻ってきました。するとまた久しぶりに彼から電話がありました。「今は会社も辞めて陶芸を始めたんよ。まだそれだけで食ってはいけないけど、本当に面白い。今まで色々なことに手を出してはすぐ諦めてきたけれど(歳の数だけバイト経験があるのが彼の自慢でした)、ようやく自分の天職を見つけた」と嬉しそうに語っていました。(つづく)