KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

雇用統計も無難に通過でS&PとNASDAQは最高値更新

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日経平均は金曜反発。前日のNYはS&PNASDAQ、また中小型株指数のラッセル2000が終値で最高値更新。追加景気刺激策に対する期待感や、新規失業保険申請件数が前週より改善したことなどが好感されました。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり昨日の高値を上回って始まると、一旦窓埋めの動き。その後は改めて買いが入り、後場も一段高で高値圏での引けとなりました。最近の部品株の好決算やAppleカーとの提携期待感から自動車関連株が買われた他、金利上昇を受けて金融株も強くTOPIXは年初来高値更新。売買代金は3.2兆円弱と活況。


投資判断は「中立」。金曜のNYは注目の雇用統計において、非農業部門雇用者数が何とかプラスに回復し4.9万人増。失業率は6.3%と市場予想より良い着地。ただ回復の弱さが引き続き支援が必要なレベルとの認識から、3指数揃って上昇しました。ただ半導体株指数のSOX指数は下落。それらを受けたシカゴ225先物は28790円となっています。

先週のトピックは何と言ってもGameStopの乱高下でした。この銘柄自体はゲームの小売店なのですが、最近はダウンロード販売が主流になってきており、業績不振の株でした。

それが以前CYBERDYNE(7779)の空売りをしたことで知られるCitronに狙い撃ちされたところを、ロビンフッターが買い上げてやっつける(買い戻しを誘発する)という正に現代版「ロビンフッド」。株価は短期間で急騰となり、空売りを仕掛けていたヘッジファンドはあっという間に存続の危機に追いやられ、Citron空売りを封印するに至りました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-27/QNK015DWLU7L01
https://toyokeizai.net/articles/-/389675?page=3

この売り方を踏み挙げる、という行為は元々はTesla株で話題になりました。こういった売り方の買い戻しを迫る「Short Squeeze」(売り方の絞り上げ)戦略が今の流行り。株は業績で決まるのでは無く、需給で決まるという大原則をまざまざと見せつけてくれています。今回、GameStop以外にも空売り比率の多い銘柄が徹底的に狙われた模様。

これが先月末下落の遠因にもなりましたが、一体誰が年初の時点でGameStop株が世界の株式市場に影響を与えるなんて思ったでしょうか?ブラックスワンに成長する話かも知れません。なお、私がブラックスワンと見込んでいるIT株の変調に関しては、広告に絡んでFacebookAppleを提訴するという話も出て来ましたが、まあこれに関しては大した話にはならなそうです。

問題はGameStop株でアメリカ版イナゴタワーが完成したことではなく、その後の当局の対応です。空売りファンドが大きくやられたことを受け、監督当局が注視し、FOMC後の会見でパウエル議長にまで質問が飛ぶ始末。挙げ句にはロビンフッドを始めとするネット証券各社がGameStopなどの売買を停止→制限付き再開するなど二転三転、個人投資家側からすれば「大口ヘッジファンドは守られるのか」という怒りに繋がっています。

確かに業績不振で成長性も感じられないGameStopの株価がこんなにも高くなるのは理屈に合いません。ただそれを決めるのはあくまで市場であり、投資家一人一人のはず。少なくとも資本主義の権化であるアメリカはそうやってきましたし、今回の一件が問題だと言うのであれば、何故今まで大量の空売りを許してきたのか。

ロビンフッド側が乱高下で投資家が損失を被れば、ひいてはロビンフッドがダメージを受けるので規制しようとするのはわかります。特に証券会社は決済が行われる2営業日の間、預託金をクリアリング機関に預託する必要があり、その預託金確保が難しくなってきたという事情もわかります。ただ当局が動き始めたタイミングでやってしまったので、個人投資家の怒りは間違い無く強まります。「ウォール街を封鎖せよ」運動がまた広がる契機になるかも知れません。

運動が広がると、大衆に迎合していくことを是とする民主党政権ですから、今後更なる金融緩和が難しくなります。怒りの矛先が緩和政策に飛び火してくる可能性がありますから。今回の一件は単純にロビンフッターがノリでやったイタズラでは済まず、今アメリカが抱えている問題の露呈と言えます。

なお、図式としては個人VSヘッジファンドという形にはなっていますが、まあ現実的にイナゴタワーに参加したのは個人投資家だけの仕業ではないはず。実際ロビンフッド側が「2単位までしか買えないけれど売買を再開する」としただけで時間外で再急騰したわけですから、大口が絡んでいるのは間違い無いでしょう。そりゃ値動きがあって流動性も出来ていれば、参加してくる投資家の裾野も広がります。

日本でも日経ダブルインバース(1357)の買い残が貯まっていることや、裁定売り残の高水準という需給の良さが下支えして今の株価を形成しています。どんなに景気が悪いと思っても、下がりたくても下がれないという状況が今の株高を演出しています。日銀が買っているから株高なんだ・・・というのは片手落ちであり、買い方目線の観点しかない人の出す結論です。

こうやって売り方が根絶やしにされたら、いよいよ株価は本格的に下落に向かうのでしょうね。もう少しだけ猶予があると思いますが、決算シーズンが終わった2月中頃以降からいよいよ危なくなってくるのではないかと見ています。

1/28の空売り比率は本日50.2%と久しぶりの50%超え。昨年3/12以来の50%超えですが、50%を超えると基本的には数日後には底を打ち、その後上昇相場に繋がります。まあ今回はTOPIXのリバランスに絡む特殊要因なので参考記録かも知れませんが、例えば19年3月8日はメジャーSQという特殊要因で50.3%と高水準でしたけれど、その後10日間は上昇しました。
https://nikkei225jp.com/data/karauri.php


新興市場も「中立」。金曜は高安マチマチ。マザーズの方はメルカリ(4385)が決算を受けて大きく売られ足を引っ張りました。ただ全般的にグロース売り、バリュー買いの流れが出来ている割にはしっかりした動きが続いており、新興系銘柄は来週に本格化する決算の前の微妙な時期であるにも関わらず、案外買い意欲が強いとも言えそうです。


ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806)は続伸。一目均衡表の雲上限まで攻めてきました。ヤマシンフィルタ(6240)の決算を見るとコンテナ船不足を受けて輸送コストが上がり下方修正というのがありましたが、結構他の銘柄にも響いてくるようなネタです。同社の来週の決算は正直嫌な予感も。決算前に期待値が高まり過ぎない方が良いのですが。


アニコムHD(8715)は続落。引け後に出た決算は引き続き好調なものでしたが、利益の伸び率が市場期待値には届かなかった印象。まあ決算数字が良いのはアイペットHD(7339)の決算を見ても明らかでしたし、前回も示したように過剰な期待は持たずに長い成長性を期待してじっくり持つのが吉でしょう。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。

なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。