KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

S&Pはまた最高値更新!

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日経平均は金曜反発。前日のNYはバイデン大統領が超党派のインフラ投資計画に同意したことを受けて3指数揃って上昇。ただ当初計画の2兆ドル→1.2兆ドルに減額とはなりました。それでもキャタピラーボーイングといった投資で恩恵を受けそうなところが買われ、ダウの上昇率が高まりました。またストレステストを全行がクリアしたことで金融株が買われる動き。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり29100円を超えて寄り付きましたが、またいつものパターンでほぼ寄り天。その後は一旦29000円割れまで下落しましたが、そこからはまた買い戻しの動き。ただ前場高値を上回ることはなく、上値の重さが目立ちました。引け値では75日線を上回れず。売買代金は2.1兆円台と低調。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYはナイキが好決算を受けて急伸したことや、ストレステスト通過で月末から株主還元が可能になった金融株が買われてダウは堅調。S&Pも最高値更新。一方、半導体やGAFAM系が売られてNASDAQは小幅安。またラッセル2000は銘柄入れ替えもあって引けで値を消しました。それらを受けた日経平均先物は28990円となっています。

先週のFOMCが終わり、FRB関係者のブラックアウト期間も明けて各々の意見が明るみになります。議事要旨が出るまでは誰がどういった発言をするのか戦々恐々ですが、先週のブラード総裁のコメントはいわゆるアドバルーンじゃないですけれど、これで市場の反応がある程度わかったでしょう。

月曜は空売り比率が50%を超えましたが、個人的な経験則上、50%を超えるケースというのは大抵安値引けとかになって売り圧力の強さを思い知るパターンが多いです。ただ月曜は買い戻しがあった上で50.2%。しかも売買代金が3兆円近かったですから、結構な空売りが入ったと見られます。これまた経験則上、最低でも1週間は上昇しますし、最低でも直近高値を超えます。

とにかく今回は13年5月23日のバーナンキショックを想起させる「日本株だけの下落」でした。ちなみに当時も日経平均は7.3%下落しましたが、ダウは0.1%も下落せず、その後も日本株だけが下がっていきました。

そして月曜の夜にアメリカ市場があっさり戻ったので、日本株もあっさり戻りました。月曜の日経レバレッジETF(1570)の出来高が今年最大に膨らんでおり、短期的な投げ一巡感が強くなっています。

チャート的にはTOPIXが3/19、3/29、4/6、5/10高値を結んで作られる抵抗線を5/28に明確に上回ったのですが、その延長線が丁度今日の安値辺りに位置しており、これに支えられた・・・とまでは言い過ぎですけれど、下値達成感が出て戻して再度25日線と75日線を回復してきました。

ただMACDパラボリックが暗転してしまっており、トレンドの勢いは削がれてしまった形。まあ空売り比率の高水準により、最終的な上抜けは心配していませんけれど。基本的には売り方の買い戻しを巻き込みながら、更に配当金再投資による下値支えも交えつつ、29500円を回復する動きになると思います。

先週末時点の信用倍率は前週4.29倍→4.42倍に上昇。先週末の急落局面で増えた模様で、信用買い残が3.4兆円となり、18年6月以来の高水準。ただ先週も書いたように、当時と今では時価総額が違いますから、懸念するレベルではありません。

先週末時点の裁定残高は売り残2,185億円、買い残7,808億円で差し引き5,623億円の買い長。前週に比べて2,639億円増えました。うーん、先週は売り残が増えたことで金曜の下落に繋がったと思ったのですが、完全に逆でしたね。果たして今週はどうなっているのでしょうか。売り残の方が積み上がっていると思うのですが。

なお、木曜は日経平均がわずかに34銭高と閑散極まる相場でした。アノマリーとして「日経平均の騰落が1円未満の場合、その後1ヶ月の株価は上がりやすい」というものがあります。以前は株価水準が低かったので1円未満も実現しやすかったのですが、株価水準が高くなってきた昨今は一層実現が珍しくなっています。

直近は17年10月末に6銭安というものがありましたが、その後6営業日駆け上がり6%高→一旦落ち着くものの、結局11月末比ではプラスでした。またその前の16年11月17日の42銭高は一ヶ月で8.8%高、更に前の16年8月5日の44銭安は5.5%高、更にその前は14年4月10日の15銭安と4月17日に43銭高があるのですが、こちらはその後下落となって失敗。そんな感じで10年以降ではトータル10勝3敗となっています。

単なる偶然と言えば偶然なのかも知れませんが、 逆に言えばそれだけ終値を数値コントロールが出来る程に機関投資家による先物売買の占有率が高いと言えるので、やはり何らかの方向性や意思が介在すると考えても不自然では無さそうです。上述した空売り比率の高さは需給面で説得力があり、合わせて技でしばらくサマーラリーを期待しても良さそうです。

先週末時点の投資主体別売買動向では外国人投資家が現物を1,394億円の買い越し。先物も828億円の買い越しで個人と共に買い向かいました。対して売ってきたのが信託銀行ということで、先週末の売買はさておいても全般的に上値が重かったのは年金の仕業ということのようです。


新興市場は「やや買い」。金曜は両指数共に堅調。新興市場は引き続きNASDAQ高などの恩恵を受けて強いのですが、IPO市場が壊滅的な状況に。IPOの過密もあって資金分散で公募割れ銘柄も続出し、セカンダリでも売られる銘柄ばかり。初値を上回っているのはREIT東海道リート(2989)くらいですね。


ポートフォリオ銘柄】

MTG(7806)は続伸。2000円手前まであり、終値ベースでは19年4月以降で2番目の高値に。ボリンジャーバンド+2σと+3σの間でのバンドウォークになっており、とにかく強いです。例年肌を晒しやすい夏場に向けてSIXPAD製品が売れる特性もあり、季節性の高さも追い風になっています。

加えて信用買い残の整理が進んでかつ2000円~2180円辺りは19年4月のストップ安があったせいでほぼ真空地帯になっており、戻り待ちの売りも少なそうです。ヤーマン(6630)との時価総額再逆転も来週辺りに実現しそうです。


テスHD(5074)は続伸。地合に比べて弱い動きではあるのですが、地味に4連騰となっています。来週の権利取りを狙った動きなのかも知れません。得てして権利取り後にトレンドが変わったりする銘柄もあるので、同社もそのパターンに期待です。太陽光関連で非常にテーマ性があるのですが・・・。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。