KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

薄商いの中、先物主導で乱高下

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日経平均は金曜反落。前日のNYは長期金利が祝日前に急伸して2.83%まで伸びたことから、ハイテク株中心に売られる動き。NASDAQが2%超の下落となり、3指数揃って軟調でした。半導体受託製造最大手TSMCの決算が好調だったものの出尽くし感ももあり、半導体関連株指数のSOX指数も3%近い下落。VIX指数は22.7ポイントに微増。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。26800円を割り込む動きになりました。ただ間も無く売りが一巡すると、ドル円が126円台半ばまで円安が進んでまた高値を更新したことなどから、先物主導で急速に買い戻されプラス圏に浮上。しかし中国株が始まると、改めて27000円まで売られる乱高下となりました。

後場は27100円まで買い戻されると、あとは最近恒例のべた凪に。27100円を挟んだ小動きに終始しました。3連続陽線に。売買代金は2兆円強と閑散。決算を受けてファーストリテイリング(9983)が9%近く買われて引き上げた歪な形で、TOPIXの方が下落率が大きくなりました。


投資判断は「中立」。金曜のNYはお休みだったものの、出てきたNY連銀製造業景気指数は予想の1.0を大きく上回る24.6に、また鉱工業生産指数も前月比+0.4%予想に対して+0.9%と上ブレ着地。ヨーロッパ株は概ね小じっかり。それらを受けた日経平均先物は27040円となっています。

今週は週間でプラスで終わりましたが、相場には腰が入っている感じでも無く、下がり過ぎた銘柄の戻り、反発が中心で、テーマ性があまりありません。

ドル円は126円を上回り、15年に付けた高値水準を突破。20年ぶりの水準となり、国内ニュースにもなりました。最近日本時間引けの15時~ヨーロッパ時間が始まる16時までの間隙を売り仕掛けられるケースが多く、その後は一旦巻戻るものの、結局は翌日の日本時間で改めて売り直されるケースが目立ちます。

こうなってくるとチャート的には02年に付けた135円まで節がありません。「円が動かない」とFXトレーダーが嘆いていた19年、20年相場が懐かしいですね。ともあれ15年以降続いた三角持ち合いを昨年上回ってきたので、大相場になるのはチャートを見る人にしてみれば必然なのかも知れません。

勿論、チャートは一つの材料に過ぎず、本質的には日米の金利差や財務的パワーバランスに因ります。決済に必要なドルや円を調達する場なわけですから、そちらが本筋。ただ現状は黒田総裁がどの水準で「これ以上の円安を容認できない」と発言する、あるいはレートチェックなどの行動をするかを円ショート勢が試す場になっていて、実態とはかけ離れているとは思います。

この場合の実態とは?例えばビッグマック指数などで量られる購買力平価なども一つです。購買力平価で見れば現在の適正水準は少なくとも110円辺りにあるとされますが、過去それに上手く従って推移したわけでもありません。正直、目安にもあまりならないのですが、とはいえじゃあこの1ヶ月で突然日本が世界最弱通貨に沈没してしまうような激変があったか・・・というと、そういうわけでもありません。
https://www.iima.or.jp/files/items/185/File/doll_yen.pdf

株だってそうですね。材料が出て、一日で時価総額が激変し、昨日と今日で10%、20%企業の価値が変動するというのもおかしな話。いずれ適正水準に収斂すると考えると、ドル円も方向性としては今よりは円高に落ち着くと考えるのが自然です。それが今外需株があまり円安に反応していない理由の一つでもあるでしょう。

ただ問題は、その水準訂正が「いつ」起こるのかというところ。昨日の消費者物価指数や10年債入札の結果が一つアメリ長期金利の転換点になるかと思ったのですが、多少は落ち着いたものの、ドルインデックスの上昇を止めるにまで至らず。そもそも10年債入札が不調だったというのは個人的には驚きです。アメリカの長期金利がもっと高くなると投資家が見ているにせよ、ある程度需要はあると思ったのですが。

ドル建て日経平均は今週先んじて3月安値を割り込んで、20年8月以来の安値になりました。日本の突出した弱さが目立ちます。まだ陰の極感は全然出ていません。
https://nikkei225jp.com/data/dollar.php

じゃあ外需が良いのか・・・というと、竹内製作所(6432)の今期減益見込みは意外でした。一応、今期の想定レートがドル円117円、同社が最も大きく影響を受けるユーロは129円ということで、今の為替水準から言えば保守的ではあります。ただ原材料価格や物流コストの上昇が、好調な建機需要と円安をもってしてでも苦しめるという辺り、ここから出てくる様々な製造業の今期見通しに暗い影を落としそうです。

先週末の信用倍率は前週4.1倍→4.6倍に悪化。ただ買い残自体は3兆円程度に過ぎず、あまり極端に需給が悪い印象はありません。

先週末時点の裁定残高は買い残8,842億円に対して売り残2,848億円で差し引き5,994億円の買い長。前週に比べて1,830億円減りました。その分需給が良くなっているわけですが、新年度に入ってからの売り圧力の一つはこの裁定解消の売りということになるでしょうか。


新興市場は「やや買い」。金曜のマザーズ指数は続落。アメリカで長期金利上昇でNASDAQラッセル2000が一転売られたことで、金曜は売られる動きに。売買代金も1127億円と閑散。新興市場では決算期が2月のものが案外多いのですが、好調な数字を出しても例えばビザスク(4490)やスローガン(9253)など容赦無く叩き売られる銘柄が相次いでいます。かと思えば出前館(2484)は買われたり。よくわかりませんね。


ポートフォリオ銘柄】

トヨタ(7203)は続伸。アメリカではTeslaがマスク氏のTwitter社に対する買収提案もあって売られましたが、トヨタの方は引き続き止まらない円安を背景に下値切り上げの展開が続いています。薄商いの中で自社株買いも効いているのか3連続陽線。地合を支えるのにも一役買っています。


石光商事(2750)は小動き。引け後に3月月次を発表し、前年同月比14%増と2月より更に好調を示す展開に。コーヒーに関しては2月44.3%増→16.0%増に落ち着きましたが、まあ特殊要因もあるのかも知れません。コメダHD(3543)なんかは今期のコーヒー豆価格が前期の1.5倍になるという前提のようで、まだまだ消費者には厳しい状況が続きそうです。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。