KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカ長期金利が3%に肉迫

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日経平均は金曜続落。前日のNYはFRB当局者から9月に0.75%利上げの必要があるというようなタカ派発言が相次いだものの、企業の好調な決算などを受けて3指数揃って上昇。特に半導体製造装置大手アプライドマテリアルズの決算期待感からSOX指数は2%超の上昇。なお、引け後に出た同社の決算は予想を上回り、時間外で買われる動きに。長期金利は2.88%で安定的。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ29100円を回復して以降はほぼ寄り天の形で利食い売りに押される形。ドル円が136円を突破して円安となったものの反応が鈍く。そのままマイ転まであり、前日終値を意識した推移となりました。

後場も前日終値を挟んで一進一退。引けにかけて少しずつ下げていき、金曜の安値圏で引けました。売買代金は2.4兆円台と前日並に薄く。TOPIXは小じっかり。REITは堅調でした。


投資判断は「買い」。金曜のNYは約2兆ドルと言われるオプション期日のウィッチングデーで3指数揃って軟調。ドイツの生産者物価指数が過去最大の伸びとなってドイツの長期金利が上昇し、それに連れてアメリカの長期金利も3%に肉迫したことで、特にNASDAQが2%超の下落。それらを受けた日経平均先物は28730円となっており、週明けの日本株軟調なスタートが予想されます。

S&PNASDAQは5週連続高こそ途切れましたが、決算や各重要指標を通過して買い安心感が高まってきました。特にS&Pは今年の高値4818ポイント→安値3636ポイントの半値戻し4227ポイントを達成しており、6月に高値から20%下落して弱気相場入りとなったところからむしろ買い戻しが始まりました。

過去の例でいくと「S&P500は半値戻しの達成後、安値を更新することはなかった」のだとか。市場格言「半値戻しは全値戻し」に期待する向きもあります。ただ「74年、04年、09年は半値戻し後に大きな揺り戻しがあった」ということなので、一筋縄ではいかないのかも知れません。ともあれチャートで見てもS&Pは1月と3月に付けた高値を結ぶ上値抵抗線が200日線の4320ポイント辺りに重なります。

先週はCPIやPPIの発表を経てインフレ懸念が和らいだことが大きな収穫でした。実際、QTが開始してもFRBはバランスシートの縮小をほとんど進めておらず、特に不動産担保証券モーゲージ債(MBS)はむしろ増えているのだとか。
https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2022/08/irepo220809/

つまり未だジャブジャブに潤沢な資金が市中に溢れており、それが行き場を求めて様々な金融商品に流れ込む余地があります。ただでさえQTに勢いが無いのに、更に縮小の手が緩むのではないかという期待感が、相場の待機資金に「持たざるリスク」を意識させ、リスク性資産に向かわせる原動力になっています。

また、需給的にも日本に似ています。すなわち信用買い残が足元で随分減っていることに加え、リセッション懸念が高まっているのに指数が急伸していることに対する短期的な懐疑派の売りが積み上がっています。S&Pの短期筋は7月以降売り残をドンドン積み上げており、コロナ急落後の20年6月以来の高水準。当時も「コロナで経済活動が止まっているのに株なんて上がるわけがない」という短期筋の売り方の踏み挙げで上昇相場が作られました。
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-s-p-500-speculative-positions-1619

商品市況に関しては、明らかに原油だけ弱いという動きがここ一ヶ月で顕著です。同じ資源エネルギーでも天然ガスは相変わらず高値圏にあるので、原油だけが目立って弱い動きになっています。これが今回のCPIの落ち着きを演出した要素でもあります。

8月は大きなイベントが無い(あとはジャクソンホール会合くらいですが、本来大したイベントではない)ので、この低VIXのままジワジワと買い戻しが入るサマーラリーを期待します。

特に先週末強さが際立ったのが、最後の最後でSQ値を超えてきたところ。28525円と寄り値から見ても300円程上で随分と上の水準で決まったものの、その値に達しない「幻のSQ」とはならずに、最後は上抜けて終わりました。特に今回のSQ値は今年の最高値。毎月上下していますが、それを8月にしっかり付けてきたことは一つの示唆だと思います。東証プライム市場指数も今週4月の算出開始以来の最高値に。
https://www.sbineotrade.jp/225/outline/sq.htm

需給面では何度も言及していますが、日経ダブルインバース(1357)の買い残が過去最高。日経レバレッジETF(1570)の空売りもやはり日証金ベースで急増しており、これらの損切りが上値追いに拍車をかけるでしょう。

決算も一巡。日経平均のEPSは1ヶ月前と比べて3%程上昇しており、物価高や物流コストの上昇がどれだけ利益を蝕むか戦々恐々とされたものの、(勿論電力会社や紙パ業界など散々な業界もありましたが)総合的には円安も手伝って、日本株のファンダメンタルズの底堅さを示しました。


新興市場も「買い」。金曜の東証グロース市場指数は続落。アメリカで長期金利が上がってきており、グロース株に売り圧力となっています。一旦売られ出すとまた一方向に偏りやすいのがグロース市場の宿命ですが、出遅れ感が強く、まだまだグロース株優位の展開になっていくと思います。


ポートフォリオ銘柄】

トヨタ(7203)は反発。子会社日野自動車(7205)の不正問題や中国では電力不足で生産停止と悪材料を浴び続けても特段嫌気されることなく。円安基調が再度強まってきたことで、円安メリット株として再度買いを集める形になりました。ただ全般的に横ばい推移が続いており、上抜けには順調な生産を示していく必要があるとは思います。


Deere & Company(DE)は反発。金曜寄り前に決算を発表し、増収減益で通期見通しも引き下げ。それを受けて売られて始まったものの引けにかけて買い戻されて市場と逆行高しプラ転して終えました。元々製造業はドル高や原材料高で厳しい決算が予想されていたので、これをアク抜けと捉えられるのであれば、今の決算に対する投資家の姿勢の示唆に富んでいるように思われます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。