KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

昨日急落の反動でアジア株は落ち着き

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日経平均は本日反発。前日のNYは引き続き先週末のパウエルショックの尾を引き、ダウやS&Pは一時プラ転の場面があったものの、引けにかけてまた売られ3指数揃って軟調。ドイツで天然ガスの貯蔵率が予定よりも高いということで、ヨーロッパ向け天然ガス価格が急落。ドイツ長期金利も上げ一服に。ただリビアでの武力衝突などを受けてWTI原油先物は97ドルに上昇。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。2、8月決算銘柄の配当落ちでしたが16円程の押し下げに止まり、しっかりしたスタートに。ただ寄与度の高いファーストリテイリング(9983)の権利落ちに重なったことで売り方の買い戻しが一時休止状態になると、同社が値を消すのに合わせて日経平均も値を消しました。その後同社の買い戻しに合わせて再度上値追いに。

売買代金は10時半現在で9000億円強と低調。


投資判断は「買い」。ジャクソンホール講演後の展開は無風では済みませんでした。皆が皆「ジャクソンホール後はアク抜け」と言っていたので嫌な予感があり、また木曜から反発していたのも嫌な感じだったのですが今更言っても後の祭り。3指数揃って一気に8月安値を更新しました。

しかしこの反応は解せません。パウエル議長が何か突飛な発言をして13年の「バーナンキショック」再来を殊更演出したわけでもありません。アメリカ市場の出来高はここ一ヶ月の平均よりも少なく、週末のポジション調整やアルゴ的な売りに敢えて買い向かう人がいなかったと見るのが自然だと思います。

原油も景気鈍化を懸念することなくむしろ少し上がり銅もそんなに下がっていません。株の反応だけが極端に出た印象があります。VIX指数は程々上がりましたが、プットがコールより相対的に買われた場合に上がりやすいSKEW指数はむしろ低下。この2営業日の下落率が2ヶ月半ぶりの大幅安という割には、他にパニック感がそれ程ありません。他にパニック感が出たのはビットコインくらい。
https://jp.tradingview.com/symbols/CBOE-SKEW/

こうして考えてみると、インフレピークアウト感があるのにFRB高官がタカ派姿勢を緩めないのは、楽観に走る市場に対する戒めと先々の利上げスケジュールを考えてのことでしょう。というのも9/21のFOMCの次は11/2になり、それは中間選挙直前であるので選挙結果に影響を与えやすくなるためあまり高い利上げはできないことから、今のうちに大きめに幅をとっておく必要があるのでしょう。というわけで9月利上げは0.75%継続の確度が高そうです。

もう一つ、金利を積極的に引き上げる理由の一つに、FRBの資産圧縮の方がなかなか進まないことも挙げられると思います。前回も書きましたが、一応アメリカではQT(FRBの資産圧縮)が6月から始まっていますけれど、月475億ドルの計画の半分にも達していません。それが9月からは倍額の950億ドルになります。

恐らく圧縮のペースこそ速まりますが、やはり実際には月300億ドルくらいの圧縮ペースに止まるのではないでしょうか。週間ベースでは債券償還のタイミングもありますけれど、FRBの先週のバランスシートは前週に比べてむしろ増えています。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_recenttrends.htm

個人的には「金曜のアメリカ株大幅安は過剰反応。ただしそうは言っても金曜大きく下げたので、週明けも余波は残る」と考えています。一方、アメリカでも日本同様に指数の短期売りポジションが多いことや、恐怖と欲望指数などを見ても特に楽観に傾き過ぎていたわけでもなく、実需売りは長続きしないとも考えています。
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-s-p-500-speculative-positions-1619

そもそも金曜に出たPCEデフレーターは市場予想を下回りました。パウエル議長が言うように「利上げ幅はデータ次第」ならば、先々の利上げがこれ以上大きくなるという道理もありません。確かに目標とする2%のインフレ率にはまだまだ開きがあるものの、2%に低下するまで利上げを続ける・・・というより、先の影響を見越してブレーキを緩めないと、ピタリと良い停車位置に止まれないのは「電車でGo!」と同じです(知らない人にはわかり辛い例えですみません)。

為替に関しては金曜のジャクソンホールの裏側で「ECBが9月の理事会で0.75%の利上げを検討」と報じられたことでユーロが買われユーロドルは一時パリティ回復。ただその後のジャクソンホールの結果を受けて結局行って来いの上ひげに。短期筋の23日現在のポジションではドル買いが優勢でした。彼らの損切りがちょっと出たのかも知れません。
https://imm.gradefour.net/

ともあれジャクソンホールというイベントが通過し、ドルインデックスの高値追いを止めるタイミングを逸してしまいました。今週は月末月初で色々と指標が出て週末には雇用統計があります。ただ少なくとも8月中はドル買いの流れが続きそうです。


新興市場も「買い」。本日の東証グロース市場指数は反発。昨日急落した反動がさすがに出ました。ただNASDAQが引き続き弱いことで戻りは鈍く。日経ダブルインバース(1357)の戻り待ち売りのような下支えのないグロース市場はちょっと厳しくなったとは思います。目先は苦しいですが、ここを乗り越えれば改めてグロースしか勝たんといった状況に戻るとは思っています。


ポートフォリオ銘柄】

巴川製紙所(3878)は続伸。昨日は市場全体が軟調に推移する中で急騰し、スタンダード市場での値上がり率ランキング上位にランクイン。一部でトリプルバガー(3倍化)候補と取り上げられ、他に取り上げられた銘柄と共に短期資金がドッと集まりました。ここまでやたら買われていたのは、先回りの仕込みがあったからですかね・・・。

こうなってくると、逆に市場が正常化すると一転売られる可能性があり、短期的にはその辺りは警戒しておいた方が良さそうです。確かに割安感があって、まだまだ行ける銘柄だとは思いますが。


Deere & Company(DE)は反発。本日の日経で「食料危機でアメリカ農地が最高値」とあり、REITなどを通じて今年14.3%上昇しているとのこと。となると、こういった金融資本を通じて効率的な農場経営が進む期待感があり、同社などにとっては追い風だと思われます。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。