KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

CPI控え売り方の買い戻し強まる

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日経平均は本日続伸。前日のNYはパウエル議長の講演でタカ派発言が警戒されていましたが、特段金融政策に言及されなかったことから、薄商いの中3指数揃って上昇。それぞれ前日とは逆に引けにかけて買われました。中小型株指数のラッセル2000は1.5%の上昇。VIX指数は20.6ポイントに低下。長期金利は3.62%に上昇。WTI原油先物は74ドル台で横ばい。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。いきなり昨日高値を上回って始まり、その後も上値追いの展開に。昨日好決算を発表した安川電機(6506)の急伸をきっかけに外需系銘柄に買いが集まる形。ほぼ全面高の展開になっています。売買代金は10時半時点で9000億円台と低調。REIT指数も続伸。


投資判断は「やや買い」。昨年のアメリカ株はNASDAQの崩落が顕著でした。これまで極端に買われ過ぎていたGAFAM系ギガテック株は、まず最初にFacebookが崩壊すると、Teslaなどその後も順次売られ、最後の砦であるAppleも年末にかけて崩れてきました。

今年から自社株買いに1%の税金を徴収されるため、得意の自社株買いも難しくなってきます。ギガテック系もサプライチェーンの混乱やドル高などとは無縁でいられず、また人員整理も進んでおり、強みの成長力にも翳りが見られています。

もう一つはSOX指数の下落です。年間で35.8%の下落となり、NASDAQを上回る下落率。あれだけ底堅いNYダウの足を引っ張っているのがIntelで、実に半値近くになり30銘柄の中での下落率トップ。半導体需給の逼迫は事実ですが、ここ3年間米中対立なども背景にシリコンサイクルを無視して強かったところが、いよいよ転換点を迎えた年になりました。

そういう意味でアメリカではNASDAQがだいぶ陰の極感を出しています。20年2月に付けたコロナ前高値までまだ下がっていないので調整不十分という感じはまだ残っていますが(ダウの方はそこを割り込んでから反発してきた)、反発し出すと爆発力は大きそうです。キャシー・ウッド氏のような逆張り筋が一番狙っているのは、このNASDAQの反発なのでしょう。ただ年内の利下げはまだ無理とされる中で、NASDAQの反発力は限定的となっています。

金利動向は様々な方面に影響しますが、日本人の我々の目に昨年最もホットに動いたのは為替です。一昨年は13円しか動かなかったドル円が、昨年はわずか1ヶ月半で13円動く高ボラティリティ相場に変わりました。逆に言えば前年動かなかったので、余計にボラティリティが高まったのだと言えそうですが、「悪い円安」と喧伝され、これまで散々MMTを口にしていたエセ論者のメッキが剥がれ一斉に黙り込んだ年でもありました。

今年はFOMCメンバーが入れ替わり、タカ派の比重が低くなるとされています。2月に予定されている今年最初のFOMCでは大きな変化は無いと見られるものの、以後経済指標が出てくるに連れ、昨年よりはインフレに対する姿勢にマイルド味を帯びてくることになりそうです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN8Q9GT0G1KW01

ただ、私はそれが必ずしも株価に前向きに捉えられるとは考えていません。もし利下げが早まる観測が強まるなら、恐らくそこで今までと逆に不景気感を意識して株は下がると思っています。逆金融相場は既に終わりが見えており(個人的にはもう終わったと思っています)、逆業績相場に入ったならば、景気の悪さが株価の売り材料に繋がるからです。

事実、 12月中旬から年末にかけてアメリカで「株安、ドル安、債券安」のトリプル安が進みました。すなわちFOMCでの利上げが0.75%ではなく0.5%に止まったことが、アメリカ金融市場の転換点になっています。「もうアメリカは利上げに気を遣わなければいけない程に景気が悪くなったんだ」という事実が、投資家に一段と強い警戒を与えていたと考えられます。アメリカから逃避した資金は一体どこに向かうのか。

商品市況に関してはドル安が明らかに下支えしているようで、景気減速懸念にも関わらずしっかりの展開となっています。中国によるロックダウン回復期待感も背景にはあるでしょう。ただこれら12月中旬以降の転換に関しては、それぞれ投資家不在の薄商い環境下で起きていることであるので、所詮年末にかけたリバランスの一環に過ぎないかも知れず、まだ確証を得るには至っていません。

今年の日本株の予想に関しては、前にも書きましたが、皆が皆「年前半安、後半高」と言い、一様に「年末TOPIX2150ポイント」つまりバブル後の高値更新と言っています。しかし、毎年毎年日経ヴェリタスなどに各アナリストの今年の予想が出ますが、いつも2月くらいの段階で既に過半が予想レンジを突き抜け脱落してしまうんですよね。結局皆、足元の環境を軸に考えてしまうので。うーん、今年はどういう風にハズレるのでしょうか・・・。

ですから一年の予想なんてしても意味は無いとわかっていても、せざるを得ないのが我々予想屋に求められていること。一応、大部分の日経平均下値予想が25000円と言っているのですが、私は24000円までの下落があると思っています。理由はやはり日銀の姿勢転換とアメリカのリセッションでしょう。

日米の中央銀行の姿勢変化が日本株には円高に繋がり逆風です。特に日銀が明らかに金利上昇圧力に屈してしまったので、日米の金利水準はむしろまだ差が広がっていく過程にあるにも関わらず、為替は円高圧力が強まります。個人的には年前半1ドル115円までの円高を想定しており、それが実現しないと収まらないようにも思います。ですからなるべく早く下がってしまった方がさっさとアク抜けに繋げることができるのではないかとも思っています。


新興市場は「中立」。本日の東証グロース市場指数は続伸。アメリカでNASDAQラッセル2000が買われたことから、日本でもこれらに買い戻しの動きが強まっています。アメリカのCPI発表で金利の上昇が落ち着けば、これらが単なるリバランスの買い戻しではないということになりそうですが。


ポートフォリオ銘柄】

北陸電力(9505)は反発。今年に入ってから電力株に弱い動きが目立っていますが、特に東京電力HD(9501)は足元で昨年4月以来の安値水準となって弱い動き。原油が戻っているのは確かにありますが、市場全体の方向性を探る上でも見逃せない動きだと思います。


一蔵(6186)は続伸。結局成人の日を通過しても盛り上がることなく無風でした。うーん、インバウンド関連としても盛り上がりませんし、割安是正のきっかけを掴みかねている感じ。スタンダード市場の底堅さは下支えですけれど。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。