KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

今度はドイツ銀行、次は・・・

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金曜の日経平均は続落。前日のNYはイエレン財務長官が下院の公聴会において、正当化される場合は預金保護に向けた追加措置を講じる用意がある」と前日の否定発言が軟化したことで、3指数揃って反発。中でも半導体関連株指数であるSOX指数が2.7%高と大きく伸びました。空売りで知られる米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが決済大手のブロック(旧スクエア)を標的にしたことで同社株が急落。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。その後は買い戻しを交えながらも、為替が円高方向に振れて水曜の安値水準まで売り込まれました。ただ10時以降は買い戻しが優勢に。業界団体の予測で24年の半導体前工程の製造装置投資額が21%増と伝わったこともあり、東京エレクトロン(8035)が買われた他、信越化学工業(4063)やSUMCO(3436)なども買われ下支え。

後場は改めて戻り待ちの売りに押されたものの、引けにかけて買い戻し。TOPIXはプラス圏に浮上する場面もあり、高値圏での引けとなりました。売買代金は2.5兆円台と程々。REIT指数は反発でした。

投資判断は「売り」。金曜のNYはドイツ銀行の破綻懸念を受けて朝方安く始まったものの、イエレン財務長官が金融安定監視評議会を緊急招集したことで安心感が広がり3指数揃って切り返し。メガバンクは売られましたが、地銀は買われました。ただ市場の出来高は閑散。一方、前日強かったSOX指数は1.7%の下落。それらを受けた日経平均先物は27130円と結局金曜終値近辺で終えています。

足元金融不安の連鎖が止まりません。まず降って湧いたのがSVBというマイナーな銀行の経営不安。スタートアップ企業専門に貸し付けるというニッチな銀行ですが、株価が一日で60%下げ、そしてあっけなく破綻。

当時皆「こんな銀行聞いたこともない」「過剰反応」と言っていたので、あまりにも無警戒でした。得てしてこういう「訳のわからない下落」が、いわゆる「ブラックスワン」であり、始末が悪いです。先に暗号資産絡みでシルバーゲート社が打撃を受けた際にはほぼ影響がなかったのに、今回は他行も巻き込む事態に。

解説によれば「大手行も債券の急落での損失が表面化してくるから」「銀行を組み入れているファンドが、銀行のポジションを落とさないといけなくなったから」などといったものが挙げられています。この不透明な負の連鎖がどこで断ち切れるか。変なスイッチが入ってしまったような感じを受けます。

特に今回象徴的だったのは、増資計画が発表されてからわずか2日間でのスピード破綻という事実。規模としても連邦預金保険公社(FDIC)加盟銀行の破綻としては08年のリーマンショック以来最大(28兆円規模)とのこと。アメリカの利上げスピードに、銀行が追いついていけていないことが表面化しました。こうなってくると、FRBは「インフレ対応に更なる利上げ強化をしたくてもできなくなる政策のジレンマ」が出てきます。

今回のSVBは特徴的な銀行であり、極めて特殊例と片付けてしまうのは簡単でしょう。ただ、やはり純粋に市場の雰囲気として「下げのきっかけを待っていた」のではないかと思います。クアドルプル・ウィッチングデーに向け下げたかったところに、渡りに船とばかりに口実が出来たというところが本当ではないでしょうか。

しかし本質的にそうであったとしても、これまで下がりきっていたVIX指数や投資家の楽観度合いなどを見ても、警戒が薄れてきていたのは事実だろうと思います。

また、噂が本当になるように、単なる懸念が本質的な危機に変わることもよくあります。コロナの際にトイレットペーパーが買い占められたことと同じ現象ですね。特に足元はインフレが高進していることで、消費者の不安がSNSなどで増幅されれば、本来健全なはずの銀行も取り付け騒ぎに繋がりやすいとも思われます。

今回、特にスタートアップ系の金融機関の破綻ということで、ラッセル2000の下落が大きくなっています。ラッセル2000は今年に入って比較的好調でしたが、結局今年の安値水準まで戻して来ました。幸いスタートアップ企業は設備投資がそんなにかからないところが多いですが、人件費工面には苦労するのでしょうね・・・。

とりあえず足元は米国債に資金が逃げることでトリプル安は避けられています。ただその分ドル売りに繋がり、為替は円高方向に。黒田総裁最後の日銀金融政策決定会合も無事終え、なまじ円売りが入った直後の逆撃でしたから、余計に円高に振れやすい状況だったと言えます。

商品市況はラニーニャが終わりに近づいたとアメリカ当局が発表したことで、作付けの回復を期待し穀物が下落。ただ足元のドル安が全体的に買い圧力に。特に金の上昇が大きくなっています。

ダウはチャート的には34300ドル辺りに壁を感じますが、その手前の各移動平均線が上値を阻みます。6ヶ月もので4.7%の利回りが得られる国債もあるので、ざっくり半年でアメリカ株が2.3%くらいは上がらないと株を持っている意味が無いということになります(株には配当もありますけど)。

状況証拠を見る限り「アメリカの足元の経済は確かに底堅いが、個人の消費動向や各企業の決算、金利の状況などを見ると、今の市場は楽観的に過ぎる」と考えるのが自然です。個人的には変に山が高くなると、その後の谷が深くなるのではないかと危惧しています。

ただ確かに体感的に「今の株価が割高」と考える人が多いので、既に株を売却したりして備えている人が多い→陰の極で、少しでも好材料が出れば逆の反応になりやすい、というのはあります。


新興市場は「やや売り」。金曜の東証グロース市場指数は続伸。ただグロースCore指数は軟調。直近IPOに短期資金が集まって、値幅を稼いでいるだけという印象はあります。それでも実はマザーズ指数に関しては逆に「年度末に強い」アノマリーがあり、実に11年以降12連勝中。そういった流れが早くも出ているのかも知れません。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続落。東京海上日動とペット領域における保険商品・ソリューションの開発・提供に向けた資本業務提携契約を締結という話が出ましたが反応薄。とにかく期末に向けて売られる動きになっています。ただ週末に東京ビッグサイトでインターペット(600社以上参加する国内最大のペットイベント)があり、反発のきっかけに繋がる期待感は持てます。


一蔵(6186)は大幅続伸。遂に600円を付ける動きになりました。確たる材料は見当たりませんが、やはりプライム指数との単純な差が過去最大に広がっているスタンダード市場に属して値動きが良いということ自体が前向きに受け取られている感じがします。勿論、インバウンド復調による業績への追い風にも期待です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。