KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

フィッチの米国債格下げが相場転換の引き金となるか

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前日のNYはフィッチによる米国債格下げの影響を受けて長期金利が一時4.1%超となり、GAFAM系などハイテク株中心に売られ3指数揃って軟調。前日に予想を上回る決算を出したAMDが結局7%の下落となったことなどで半導体関連株指数のSOX指数は3.8%の下落。VIX指数は16.1ポイントに上昇。WTI原油先物は79ドル手前まで下落。


投資判断は「売り」。先週までアメリカ市場の方はまた全般的にリスクオンムードのサマーラリーが続いていました。決算を消化しつつ、長期金利も4%を大きく超えることはなく逆イールドも落ち着き。

結果、足元で投資家心理がかなり強気で、恐怖と欲望指数は既に危険水域に達しています。それ以外のREIT原油なども含めて全般的に強い基調が続いており、これらを見ていると全然インフレは沈静化できないんじゃないかと思いますけれど。
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed

半導体関連企業の決算を受けてSOX指数が先月中旬に付けた3850ポイントの高値を上回ってきており、21年に付けた最高値3950ポイント水準に再挑戦しかかっていました。今回の上昇のきっかけが5月のNVIDIAの決算でしたが、足元で他の半導体株の決算を受けて崩れてきています。

先週末現在、S&P500社のうち254社の決算が出た段階で2Qは6.4%減益の見込みとのこと。ただエネルギーセクターの反動減が大きいので、同セクターを除くと0.3%減益に止まり、8割弱はアナリスト予想を上回っているということです。毎度のパターンで、少しずつ減益率は縮小していっており、これがまた株価の浮揚に繋がっていた模様。

もう一つリスクオンムードに貢献したのが中国の景気刺激策期待です。主要国の週間での株価上昇率トップが中国。IMFの上方修正やアメリカのGDP好調などと合わせて、世界的な景気復調感がリスクオンの本質だと言えます。

為替に関しては直近の短期筋のポジションで特に円売りポジションが大きく解消。となると今後積み増し余地が生まれ、また為替は円安圧力が強まるかも知れません。
https://imm.gradefour.net/

商品市況に関しては穀物が下落。足元のドル安一服が一つあるかも知れません。原油などは世界的な景気復調シナリオに沿って上昇。

今週のスケジュールとしては本日は中国で財新の非製造業PMI。アメリカでもISM非製造業景況指数。前月53.9→53.0への低下が見込まれています。決算はAppleAmazonなど。

4日(金)はアメリカで雇用統計。今月はFOMCも無いですし、これまで程大きな反応は無いと思いますが。

日本株に関しては、8月は外国人投資家が売り越しやすいという季節性があります。というのは元々7月は外国人投資家が買い越しやすいという季節性があって、その反動という位置付けでした。

ただコロナ後は7月の外国人投資家は売り越しが続いており、実際、コロナ後は3年連続売り越し。その翌月の8月は2勝1敗で買い越しとなっています。今年はようやく買い越しに転じそうですが、その反動が8月に出るかも知れません。

また、引き続きGPIFのリバランスも気になります。7月に入ってから信託銀行の売り越しが目立っていますが、ここにきてYCC修正→日本国債の下落がGPIFのポートフォリオバランスを崩します。その分、他の資産(国内外株)を売却し、それぞれ25%を軸としたポートフォリオを構築しないといけません。足元で株のウエイトがまた一段と高まるならば、今月またこれらの売り圧力は強まりそうです。

そもそも8月は円高になりやすい季節性があります。というのは2月と8月はアメリカの国債の償還が多い時期で、その資金が円転されるためと説明されます。今回は特に日銀のYCC修正もあり、円安の説得力が薄れています。

TOPIXは年初から7ヶ月連続高で、アベノミクス開始前後の12年7月~13年4月までの9ヶ月連続高以来。つまり黒田総裁の異次元緩和開始時以来であり、植田総裁による後始末開始の今回また実現したという辺りが因縁めいていますね。

その勢いにケチをつける野暮なことはしませんが、それでもまだ「売り」姿勢を続けているのは、日本の問題ではなくてアメリカが転けるとみていることからです。景気が思ったより悪く無いのは事実ですが、住宅市況や学生ローンの返還など、アメリカ国民の生活は苦しさを増すばかりです。


新興市場も「売り」。昨日のグロース指数は反落。日本の長期金利も少しずつ上昇する中、相変わらずグロース市場は弱く、資金の逃避先にもなっていません。ほぼほぼ新年度からの上昇分をはき出してしまいました。外国人の売りが止まず、結局日本株の上下は外国人投資家に生殺与奪の権を奪われている形。個人投資家の奮起が期待されるところです。

日本の金利動向には引き続き注目が必要です。一応、今回のYCC修正で事実上上限金利を1%まで容認した形になっています。さて、それが本当にどこまで許されるのか・・・ということで、海外勢中心に日本国債を売って上限金利を探る展開になるはず。それは当然日本株にも影響を与えてくるでしょう。


ポートフォリオ銘柄】

トヨタ(7203)は昨日続伸し、実質上場来高値更新。1日の決算が改めて好感される形になり、昨日の急落相場の中で逆行高でした。ハイテク株売りからバリュー株への資金移動も一部あった形。ただ個人的にはここから相場が崩れるとみているので、本日寄り付きで一旦売却。また相場が落ち着いたところで組み入れたいと思います。


不二越(6474)は昨日反発。こちらも昨日の相場下落の中で顧客自動車メーカーがしっかりしていることから買われる動きになりました。ただこちらも本日寄り付きで売却とします。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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そして次回は7月の成績発表です。お楽しみに!

株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。