KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀新総裁無難なデビューで円安に

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日経平均は本日続伸。前日のNYは先週末の雇用統計を受けて長期金利が3.41%に上昇。GAFAM系が弱かったことでNASDAQ軟調でしたが、ダウやS&Pは堅調。休日モードが続き商いは閑散でした。一方、ライバルのサムスン電子半導体の製造を縮小する方針を受けマイクロンとウエスタンデジタルが8%超の上昇となり、SOX指数は1.8%の上昇。WTI原油先物は80ドル割れ。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行し、いきなり27900円を回復。昨晩の植田日銀新総裁が「現行のYCC(イールドカーブコントロール)の継続が適当」と発言したことでドル円が133円まで円安が進んだこともあり、輸出関連株中心に買い戻しが入りました。売買代金は10時時点で7000億円台と薄め。REIT指数は続落。


投資判断は「やや売り」。アメリカでは今回のOPEC追加減産が一種の事件のように動揺が走っているようです。今を思って辿れば、先月中国の仲介でイランとサウジの国交が復活。それでサウジはアメリカに対する義理が一段と薄まった感じになっていました。そもそも昨年7月にバイデン大統領が直接増産を頼んでも、中間選挙前の10月に逆に減産を決定した経緯があり、元々アメリカとサウジの関係は冷え込んでいました。

サウジの言い分もよくわかります。「そんなに増産したければ、自国のシェールにもっと投資して増やせば良いじゃ無いか。西側はESGだと言って原油の消費量を減らそうとしているクセに、人の国のパイプラインを蛇口のように必要な時だけ都合良く使おうというのは虫が良すぎる」と。

そんな世界の宗主国に対して嫌気が差している中東が一丸となって、中国側にすり寄っている印象です。原油取引の決済に人民元を使えるようにしようという動きも出ており、アメリカでのみ産出される唯一の資源「ドル」の力を弱めようとする動きが強まっています。この話を細かくし出すとキリが無いので、これまでの経緯などは下記のリンクに任せます。
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20220410/se1/00m/020/002000d

つまり今回の「サウジがアメリカの言うコトを聞かなくなってきた」ことは、かなり深刻な問題であるということ。折角落ち着いてきた原油価格がまた高止まりするようだと、不必要な金利高長期化を招き、アメリカの経済を壊します。

一方、本質的なことを言えば最終的にものの価格は購買者が決めます。確かに高くても代替の効かない生活必需品の原油需要は足元で高止まりせざるを得ないでしょうから、原油価格も高止まりが続くでしょう。

ただサウジも狡猾な商人である必要があり、中国とアメリカの間でバランスよく立ち回るでしょう。両国を天秤にかけることで、よりサウジにとって好条件を引き出すように努めます。というわけでアメリカが譲歩してくれれば、すぐにでもアメリカになびくとは思います。

同じ事が「ドル」にも当てはまります。今は世界の圧倒的に通用する基軸通貨であることから、代替が効きにくいものです。FRBが供給を絞れば、ドルは高止まりせざるを得ません。その場合、産油国も産出した原油をお金に換えるのが難しくなってきます。ですから無下にアメリカを外すわけにもいかないのです。そうした資本主義の根幹を握っているのがアメリカという国の強さ。それが第二次大戦後にアメリカが覇権をとり続けてきた理由でもあります。

足元に関しては、FRBは緊急避難的にバランスシートを拡大していました。ただ先月末からさすがに拡大がストップ。金融危機に関してはこれで収まったという認識になっています。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_recenttrends.htm

ともあれ、その原油とドルでの一番の違いは「ドルはアメリカでしか産出できないけれど、原油は産出できる国が多くある」ということ。勿論大部分をOPECプラスが牛耳っているわけですが、彼らも決して一枚岩ではないので、付け入る隙はあるでしょう。

というわけで、私は本質的には今回の話は致命的な何かに繋がるとは思っていないものの、小~中くらいのプチブラックスワンであると思っています。サプライズであったが故に、短期筋の原油買いが強く出た模様。

銀行に関しては未だ躁鬱繰り返すような値動きが続いています。この辺りは結局危機が本質的なものではなくて、あくまで浮き沈みの激しい人間心理を数字化しているとも言えます。

ただ当局の必死の押さえ込みにより金融危機が起きないとしても、今度は銀行の貸し出し姿勢などに懸念が生じてきます。その辺りが特に資金調達力に弱い中小企業にマイナスとなることで、例えばラッセル2000の株価がSVB破綻後の戻りが弱かったりしている感じ。

借り入れが難しい→ジャンク債の起債が相次ぐなどの流れになってジャンク債市場が崩れると、また色々な齟齬が生じてくるでしょう。個人的にはジャンク債市場をとにかく警戒しています。幸い、今のところ大きな動きは出ていないようではありますが。


新興市場は「やや売り」。本日の東証グロース市場指数は続伸。アメリカではNASDAQこそ弱かったですが、小型株指数のラッセル2000が1%の上昇と強かったことも支援材料。またSHIFT(3697)の好決算を受けてグロース株が買われている点も刺激材料になっている感じです。ただ個人的には新年度相場に入り、またグロース株が売られやすい展開になるのではないかと思います。


ポートフォリオ銘柄】

アニコムHD(8715)は続伸。地合に沿っている面はありますが、昨日の売買代金は5000万円割れと超閑散。コロナ後の高値を付けた後に下落が続いていますが、売買代金5000万円割れ後に翌日買われたのは今回が初めてです。トレンド変化の兆しとなってくれれば良いのですが。


ブロードメディア(4347)も続伸。無事年初来高値を更新し20年以来の高値水準となっています。MACDも好転し、ボリンジャーバンドは+2σの拡大に合わせて上がっていくパターン。スタンダード市場の強さも追い風です。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。