セカンドオピニオンからの続きです。
精神的なショックも重なってか、術後の体力が回復しないということで、抗がん剤の投薬もできない、食事も満足にできない・・・ということで、計画を変更し、自宅に戻ってくることになったようです。折しも今夏は強烈な猛暑で、健康体である我々ですら食欲が落ちる中、相当に辛い闘病生活だったと思います。
私は何度となくお見舞いの機会を伺い「体調が戻ったら連絡ください」と打診を続けていました。ただ「体力が戻らず、今月は無理」という返事を貰って以降は、もうあまり無理をさせられないと思い、お見舞いだけ送って、せめて遠くから痛みの緩和を祈るだけになりました。
やがて「通院すらままならなくなった。ご家族皆様、お体をお大事に」というメールを最後に連絡が途絶えました。そしてそれから2ヶ月後、妹さんから「昨日姉が他界しました」というメールが届きました。覚悟はしていましたが、あまりにも早すぎる死にショックで言葉を失いました。
文末に最後の彼女のメッセージが付記されていました。
「応援し、支えて頂きありがとうございました。
せっかくエールを頂きながら力及ばず、元気になって再びお会い出来たらどんなに良かったか…と思いますが……
でも、何より、出会いと今まで色々話し合ったり一緒に出来たことを本当に感謝しています。
本当にありがとうございました。
ご健康とご多幸をお祈りしています。」
自分が苦しむ中で他人の健康や幸せを願う。彼女の優しさが伝わってきた文面でありました。(つづく)