KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

命の連鎖

残された者の後悔からの続きです。

これで私は同世代の友人を2人癌で亡くしました。二人とも抗がん剤の治療をしても、ほとんど延命に効果が無く、知らされてから半年程の時間しかありませんでした。我々の年齢だと進行も早く、医学は進歩したと言われますが、まだまだ病魔には勝てません。

私はまた一層「命って何なのか」と深く考えるようになりました。昔は漠然と輪廻転生を信じ、死んだら次の何かに生まれ変わると思っていました。ところが、じゃあもし本当に転生したりするのであれば、例えばコールドスリープとかして数年後に生き返る場合は、その間どうなんだとか、そもそも何をもって死んだということになって、次の体に移るんだとか思ったりすると、説明ができません。

輪廻転生も含めた宗教観は昔の人が簡単に死ぬ時代の宗教的な方便、結局死を恐れないようにする緩和ケアの一種でしかなく、うちの父が亡くなった時に嫁が言った一言「無でしかない」という言葉が全てのように思います。

一方で、地球上にも過去、現在、未来に無限の命があり、広い宇宙にも無限に生命体がいるんだから、それの何かになるんじゃないか、とか。AIが感情を持ち始めたら、本当にSFで言われるように、ロボットも同じように自我が芽生え、悩み始めるのか、とか(そしてそれは命とはどう違うのか?とか)。救いを求めるように色々と模索しています。

とにかく経験も無いし、また生き返った人もいないので、考えても全く答えは出てきません。だからこそ死ぬのは怖いのでしょうし、命の重みがあるのでしょう。今まで何億人の人々が考えて導き出せなかった問いに私ごときが答えを出せるはずもないのですが。

科学的に考えれば、DNAの中に組み込まれている情報の中に、今の自分のほんのわずかな一欠片が入り込んでいるのではないかと。娘と私がよく似ているのも、その一つの証拠です。だからこそ生物は子孫を残し続けたいのでしょう。とにかく残された我々は、今生きている時間を精一杯生きて、新しい命を繋いでいくことを大事にしようと考えています。(完)