KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

カナレ電気(5819)のフォローです。

本日は久しぶりに先日推奨銘柄にしたカナレ電気(5819)のフォローなんぞをしてみようと思います。こういったまともな分析をするのはUSEN(4842)以来2ヶ月ぶりですねぇ。ライブドアショックで全然小型株を推奨できなかったものですから。もう一つ今週推奨にしたグッドウィル(4723)に関しては、大型株ですからわざわざ私がフォローしなくても色んな証券会社からレポートも出てますので、気が向いたら後日やります。

↓カナレ電気のIR
http://www.canare.co.jp/ir/ir.html

放送用、音響ケーブルの最大手で近頃の話題の地上波デジタル放送に向けて民放各局がこぞって設備投資をしていますが、それが主因で直近の第三四半期決算では営業、経常利益共に40%を超える大幅な伸びを記録しました。

ここの決算書の中にも書かれていますが、放送用ケーブルということで、例えば光ファイバー網の設置といったような長さはこなせないですが、100m〜1kmといった比較的短めのケーブルを大量に納入することで、売上高は順調に伸びています。あれだけ高画質、高音質の放送が増えてきたとなれば、使われる配線の量も多いわけです。そしてケーブルが売れればそれを接続するためのハーネス、コネクタといった周辺機器も売れるという寸法です。

日本国内の設備投資もさることながら、最近ではアジアでの売れ行きが好調です。まだ規模としては国内に比べて1/6程度と小さいですが中国での伸びが今後期待されます。というのも、北京オリンピックがあり、そこでの旺盛な設備投資が期待されるからです。

経営状態に関しては借入金のない無借金状態となっています。正直、今までは低金利の時代だったので、無借金経営よりはむしろお金を借りて設備投資で業容を拡大する路線の方が強気に見られたのですが、日銀の量的金融緩和解除が正式に決定され、金利が上昇すると見込まれるのであれば、有利子負債があるとそのコストはどんどん膨らんでしまいますから、経営にとってはマイナスです。

キャッシュフローも非常に良い状態です。営業利益によるキャッシュフローを借入金の返済に充てて、全額返済完了です。その後は設備投資するなり、株主に還元するなりが期待できます。実際、昨年は株式分割を実施して株主に報いる姿勢も見られました。

テクニカル的にも良い状態です。先日も書きましたが、業界全体が右肩上がりのチャートであることもさることながら、現在の水準でもみ合った事による価格帯出来高の厚み、MACDの好転目前、そして2260円を超えれば上場来高値更新と期待のもてるチャート展開となっています。

テクニカル的なリスクとしては現在のストキャス的な割高感を元に下落してしまうと一転、価格帯出来高と上場来高値が上値を重くしてしまい、しばらく低迷してしまうことになりそうだというのが挙げられます。しかし、相場全体の好調、業界も好調であるため、次回決算発表時辺りに公表されるであろう次期中期経営計画の中身はかなり期待できるものとなりそうです。

全く余談ですが、この会社が名古屋の会社だというところも期待できるところです。名古屋の企業は体質的に業績予測を固く見積もるため、業績の上ブレも期待するところです。

※株式投資は自己責任でお願いします。