KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

あとがき的なもの

小説「正義のみかた」終了から2週間が経過してしまいましたが、今更ながらあとがきです。ちょっと私事でバタバタしていたものですから間が開いてしまいすみません。

この作品は高校の頃に設定を思いついて、後は肉付けという段階で十数年放置されていたものですが、山口県光市の母子殺人事件の裁判の推移を見てインスパイアされ、ようやく完成に至ったのでした。法律関係に全くのド素人だった私は(例えば無期懲役は一生刑務所に入っているものだと思ってました(;^_^A)、書きながらもこのテーマを選んでしまったことをかなり後悔しましたが、一応自分なりにアレコレ勉強し、また法律の勉強をしている周囲の方々に監修してもらいながら多少のリアリティは持たせる事ができたと思います。監修してもらったM上さん、I田さんにはこの場を借りて感謝の言葉を。ありがとうございました。お陰で何とか完成にこぎ着ける事ができました。

作中の主人公は弁護士の立場と被害者の立場から極力事件を客観視しようと努めます。しかし弁護士ではない作者の私の意見は実は彼とは随分異なっていて、過失でなく、また余程正当な理由が無い限り(例えば自分の生命を守るために殺さざるを得なかった正当防衛など)、人が人を殺した時は、犯人も同じだけの報いを受けるべきであると考えています。つまり死刑が適当ではないのかと。よく作者の意見を作品の主人公に代弁させるような手法が一般的ですが、私の場合はちょっと具合が違います。

過激で非人権的であると言われるかも知れませんが、そうでないとやはり遺族はやりきれませんし、下手をすると出所してきた犯人の逆襲にも怯えて生きていかないといけませんし、一生犯人を恨んでいかないといけないと思うのです。そして人が必ず反省し、更生するかというと必ずしもそうではありません。むしろ最近は様々な意味での二次的な被害で苦しめられるという被害者遺族も多いと聞きます。そんな「やったもん勝ち」的な風潮は個人的にはどうしても解せないんですね。

そして少年という基準が年齢によって決まっているというのもどうかと思います。中学生で既に大人のような考え方ができる子供も居れば、20歳を過ぎても親から精神的独立ができないアダルトチルドレンもいます。しかし小学生でも「人を傷つけたり殺すことはいけない事だ」とわかっている以上、刑に差をつける意味があるのかと思います。様々な面で問題発言であるのは重々承知の上です。承知の上で、私も自分なりにアレコレ考えて結局はこの結論に行き着くわけです。皆さんはいかがでしょうか?

今回の作中では「理不尽な事件を犯した少年が更生するとした場合」という前提条件で作り上げ、その分より葛藤ややるせなさが募るような形にしてみました。人が人を裁くというのは何と難しいことか。西洋などの一部地域では神の名を借りて人を裁いたり統治したりしますが、その方がやっぱり楽なんですね。「神が決めた事」と言ってしまえば従わざるを得ないですから。

今回の作品を自己採点すると75点という感じです。自分なりには頑張って仕上げましたが、読み返してみるとテーマ性に偏重し過ぎて肝心のストーリーの面白さが欠けていたり、キャラがイマイチ生かされていなかったり、もっと人間関係を複雑に絡めたりした方が良かったのではないか・・・とか反省材料は多々あります。これらをふまえて今後の作風に生かしていきたいところですね。

さて、次回作なのですが、今度こそ本当に全3回程度の短編小説にしたいと考えています。いつも全13回程度の・・・とか言いながら2倍や3倍の長さになったりしてますので。もっとお手軽な読み物にしたいですね。それでちょっと私事で引っ越しや転職など環境の変化がありますので、次回作は2ヶ月後の7月頭位にお披露目となると思います。これから構想しますのでジャンルは未定ですが、乞うご期待という事で。

またご意見、ご感想、リクエスト等ありましたらコメント欄に書いていただければ有り難いです。えーと、基本褒められて伸びるタイプですので、厳しい意見は遠回しに指摘していただければ有り難いです(;^_^A