KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

9月の成績発表

本日は9月の成績発表の日です。今月は営業日が最も短く、18日間しかありませんでした。はてさて、結果はどうなっているのでしょうか?

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より3470円→1681円(先月)→1780円(18営業日保有 上昇率5.9%)
今月は増配報道あり自社株買いありと、株価が上がるためには絶好のIRが立て続き。しかしながら結果的にはもとの低位置に戻り、最近は市場環境が好転したお陰でちょっと上がってきただけという感じ。ただ最近のチャート的には底辺で出来高が増えてきており、反発の下準備を着々と整え中(ただし誰かに作られたチャートという印象は拭えない)。来月からの新興市場大反撃に期待。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→312000円(先月)→331000円(18営業日保有 上昇率6.1%)
昨今の新興市場高を受けて同社も最悪期は脱した感じ。昨日は直近一気に上昇し過ぎた反動で小安くなりましたが、来週からは縮んだ分大きく弾け飛ぶ事を期待。はい、毎月恒例同社保有の上場株式時価のみで評価した一株辺りの株価は現在36.9万円との結果。本業やその他の資産価値を加味すると当然まだまだ全然割安です。

USEN(4842)
1月16日後場より 1251円→755円(先月)→727円(18営業日保有 下落率3.7%)
先月の予言通り一時700円割れの場面もあり、苦しい展開が続いていましたが、最近は新興市場高を受けてようやく出直り基調。有利子負債は未だ大きいものの、業績的には本業もきちんと伸びてきているので、それ程心配する必要はないと思われます。いくらなんでも売られ過ぎの水準。

オプトロム(7824)
5月25日より 59円→45円(先月)→44円(18営業日保有 下落率2.2%)
今月は一時40円割れの場面もあり、PBRは一時0.5倍割れ。こちらもいくらなんでも売られ過ぎの水準ですが、最近は流動性も低下して、益々散々な状態に。確かに業種的には目新しさも成長性も感じられないかも知れませんが、それでもCD、DVDはしっかり売られて黒字ですから、40円台でうろつくのは不本意。しまいにゃ上場して間もないですが、経営陣がMBOするのではないかとすら思います。本当にやったら詐欺に近いでしょうが。最近はようやく買い板が少しずつ増えてきた・・・というよりは売り方もいなくなったという言い方が正解でしょうか。まずは遅れてやって来ている新興市場高を背景に25日線の明確な突破を。

楽天(4755)
9月7日より 42250円→45050円(13営業日保有 上昇率6.6%)
一応今月一番の稼ぎ頭。一時は撤退も考えましたが、何とかギリギリの水準から復活してくれました。新興市場の代名詞でもあり、ライブドア亡き跡は同社が復活してくれないと新興市場は活況を取り戻しません。ここ最近はテクニカル的に形も良く、回転も効いている状況なので昨日目標株価を引き上げ。

売り銘柄

任天堂(7974)
8月15日より 51500円→53600円(先月)→59800円(18営業日保有 上昇率10.4%)
今月の上昇で時価総額は遂に国内3位に躍り出ます。しかしいくらDSやWiiのブームが起きているからといって、ここまで株価が上がる程かと思います。確かに私も好きですけど、冷静に考えて武田やキャノンより企業価値が高いとは思えません。一単位買うのに600万も必要になっているわけですが、一般的な傾向を言えば一単位の高い銘柄は上がる傾向が確かにあります。それは逆説的に人気があるから高くなっている、もしくはそれだけ市場流動性が乏しい分、値動きがあり投資家に好まれやすいという説明ができそうですが、私は今の状況は「バブル」か「証券会社主導による壮大な仕手」のどちらかであると認識しています。いずれ崩壊する日が来る、しかしそれがいつかはわからない・・・というのが正直なところ。一方、需給が良いのは確かに否定できません。

日産自動車(7201)
8月21日より 1108円→1114円(先月)→1151円(18営業日保有 上昇率3.2%)
昨今の下落相場以前から売られ始めていたという経緯もあり、一足先にリバウンドする傾向が見え始めています。最悪期は脱したとも言われていますが、サブプラ問題がアメリカや各国の消費を引き下げ、自動車ローンにも悪影響を与えるのは必至。先日のGMのストも早期に終結され、追い風とはなりませんでした。

新日鐵(5401)
8月21日より 775円→812円(先月)→827円(18営業日保有 上昇率1.8%)
日本株復権の柱としての期待を背負う同銘柄ですが、思いの外上値が重く、出来高も盛り上がってきません。テクニカル的には75日線に跳ね返され5日線にかろうじて支えられている格好。週足的にも上値を13週、26週線に830円処で押さえつけられつつも、一目均衡表の雲に下値を支えられている状況。来月は750円〜840円での推移が想定されそう。

JT(2914)
9月4日引けより 628000円→631000円(17営業日保有 上昇率0.5%)
ディフェンシブ株としてイマイチ動きに派手さがない状況。一進一退の展開が続いており、比較的高めに設定した目標株価手前で逃げられています。業績的にはガラハーののれん代償却負担が目先重くのしかかっているのですが、株価的には長期上昇相場のまっただ中にいる需給良好株。この辺りは任天堂と似ている面も。

新光証券(8606)
9月5日より 493円→532円(15営業日保有 上昇率7.3%)
今週の金融株の戻しにより、目標到達目前から一気に値を上げてきました。テクニカル的には短期ダブルトップを形成しかけているところ。来月からは施行される金融商品取引法、並びにゆうちょ銀行の発足等、金融機関にとって不利な話ばかり待ちかまえています。金融株全般はまだまだ売りでいけると思います。ちなみにまた自慢ですが、S-1は現在18位まで躍進中!

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.06(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均8/31終値16569円→16785円(18営業日 上昇率1.3%) 0.07(%/営業日) 

TOPIX8/31終値1608→1616(18営業日 上昇率0.5%) 0.03(%/営業日)

今月は指数に負け。先週までは売り銘柄でほとんど利益を稼ぎ出していたのですが、今週の怒濤の買い上げに損益分岐点を超えた銘柄が多く、結局売り銘柄全部が損失となりました。うーん、素早く手仕舞うべきでしたね。しかし本質的にはまだまだ揺り戻しの域を出ないと思います。損切りラインを設けつつ、強気の売りで見ていきたいと思います。全体的に値動きが少なく(営業日日数も18営業日と少ないため、偏差的にブレが少ないのも一因ですが)、結果的にはほとんどの銘柄が一桁台の上昇・下落率でした。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数140.5ポイント

となりました。

さて、今後の見通しとしては一つ「またいつもの事か」と思われそうですが、新興市場復活をテーマの一つに挙げたいと思います。新興3市場の売買代金は昨日も1000億円を超え、ここ最近では珍しく盛り上がってきています。ここで売買代金について考察してみると、ライブドアショック前の売買代金はピークで7000億円超、概ね5000億円程度で推移していました。

↓フィスコより参考資料
http://cfexclusive.fisco.co.jp/tabpanel/market/index.jsp?cate=6

しかしライブドア事件が発生してから新興市場の売買代金は減少の一途。ここ2、3ヶ月は1000億円を下回る水準で推移していました。指数はライブドアショック直前に比べてマザーズ指数で1/5程度、ヘラクレス指数で1/4程度、ジャスダック指数で半値程度まで下がっていましたから、それぞれの市場規模や入退出銘柄の影響等諸々ざっくりと加味したとして3市場の総合平均指数は1/3程度になっているとしましょう。指数が1/3になっているという事は、個々の株価も1/3になっていると捉える事ができると思います。

その場合個々の銘柄の売買単位を無視した「3市場の総出来高」なるものを仮定したとします。その「総出来高」が昔と今とで均衡する売買代金を考えましょう。出来高×株価(指数)=売買代金の式になりますから、ライブドアショック前の株価を1として、以下のように釣り合うはずです。

5000億円:○○○○億円=1:1/3
→○○○○億円×1=5000億円×(1/3)
→○○○○億円=1666億円

つまり日々の出来高がライブドアショック前と同水準になる(株価の天井圏で買った株主が概ね入れ替わったと考える)ためには、概ね1700億円程度の売買代金ができる必要があり、その程度の売買代金を平均してこなし出せば、大底を打ったと見れるのではないかと思っています。(今回はかなりざっくりとした数値計算であり、3市場を強引にまとめあげた話ですから、単なる目安の算出と捉えてください)

じゃあそれがいつ頃になるのかという話ですが、個人的には再来月の11月辺り、つまり中間決算発表がピークを迎え、新興市場の好業績・割安感が目立ち始めたら達成できるのではないかと思います。加えて「公的年金資金が1000億円程度で小型株運用開始」の話もチラホラ出始めていますので、来月中には少しずつホットな局面を迎えていきそうです。一方、日柄はそれで十分として、指数的にはそれぞれの安値からもう一割程度、いや5分程度下がれば(マザーズ指数で600ポイント割れ、ヘラクレス指数で1000ポイント割れ)完璧にアク抜けできたのではないかと思っています。この辺りの綱引きが来月どう出るか注目です。

改めて私の基本スタンスを明示しておきますと
日経平均TOPIXは下落余地がまだまだ(下値14000円、1400ポイント程度)
・新興市場株は明かに売られ過ぎのため買い(最低でも現在の倍程度の上値はたやすい)
・日本は金利引き上げに動き、海外は利下げに動くため為替は円高(110円割れはあり得る)
・原油・商品市況は新興国の消費増により更に高く(原油は100ドル超えもあり得る)
と考えています。根拠は文字数の制限もあるのでまたの機会にしますが、とにかく益々金融のグローバル化が進展する中、どれだけ各国が協調して危機に対応できるか、それが課題です。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。