ドラクエシリーズは成るべくして成った人気シリーズとも言えます。シリーズ全体を通してのこだわりが感じられ、中心に太い一本の筋がビシッと入った感じを受けます。そしてその事がユーザーのハマリ度をより一層高くしているのではないでしょうか。
こだわりの一つ目は音楽です。すっかりドラクエで有名になった作曲家すぎやまこういち氏を迎えて、第一作目から本格的なクラシックスタイルの曲調になっています。同氏はあのヒット曲「亜麻色の髪の乙女」の作曲家でもあります。当時のファミコンではゲーム音楽に本格的な作曲家を迎えた例はありませんでした。実際にファミコンの音源もほとんど幅が無く、表現できる曲調には限界があったので、本格的なゲームミュージックは必要が無かったのです。
それでもRPGの場合長時間音楽を聴き続ける事になるため、単調な音楽ではユーザーに飽きられてしまいます。そこにこだわったエニックスの勝利でした。
オープニングの音楽は最新作まで同じで、勇壮な冒険の入り口にピッタリの曲に仕上がっています。イントロですぐに「あっ、ドラクエだ」とわかる程です。それはヒット作の必須要件で、例えばルパン三世の「てんでれんでーん♪」というオープニング曲も名作の貫禄を備えています。それは名作だから良い曲に聞こえるのか、良い曲だから名作になったのかはわかりませんが、間違いなく相乗効果となって人気シリーズの証となり得るものです。
また効果音も非常に耳に付く作りになっています。RPGの肝であるレベルアップの音も「強くなった!」という嬉しさを倍増させてくれる心地よい響きで、現在の作品にも変わらずに残っています。
いやー、この辺り書いても書いても書ききれないですね。ドラクエに対するこだわりに対する私のこだわりはもう少し続きます。(つづく)
さて、お付き合いいただきたい日経平均は金曜続伸。前日のNYダウはJPモルガン・IBMといった金融・ハイテクの雄による好決算を背景に続伸。CITグループ破綻による不安をもかき消して、力強い上昇となりました。今まで弱気な発言を繰り返していたNY大学のルービニ教授が景気見通しに楽観的なものを示した事も追い風に。この辺り丁度2003年の金融不安から日本株がだいぶ回復して後、ドイツ証券の武者さんが強気に転換した事を連想させます。
それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。ただし3連休を控えて様子見ムードが一層強まる展開。出来高は16億株と超閑散。値幅も小さい動きで、やはり上値も重く。物色は次期民主党政権誕生の政策期待による子供関連銘柄に限られ、力強さにかける一日でした。
投資判断は「中立」。9連落の後の4連騰ですが、その回復力は4割程度というところ。まだまだ反発力としては弱いものです。来週から日本も決算発表がスタートし出すので、前半は引き続き様子見ムードが強いのではないでしょうか。夏枯れ相場もいよいよ始まっています。
金曜のNYダウはバンカメの決算が何とか市場予想を上回り、同社株は最終的には売られてしまいましたが、全体相場の買い安心感に繋がった模様です。アメリカはまだ上昇の勢いが続いているものと見られ、週明けも比較的強い値動きを出してくるでしょう。そのわずかなおこぼれを与る事によって、日本株も少しは堅調に推移できるものと思われます。
新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に堅調。この辺り東証1部銘柄と歩調を合わせる動きになっていますが、ミクシィ(2121)がドイツ証券により投資判断を引き上げられて、ACCESS(4813)やグリー(3632)といった新興市場での大型株が値を上げ、指数押し上げ要因となりました。大型株が相場を牽引する形は、明らかに東証1部銘柄に比べ新興市場の方が覇気があることを示しています。直近最後のIPOクックパッド(2193)は事業内容による人気も去ることながら、この後のIPOが続かない事により人気独り占めを予感させ、買い上がる動きが続きそうな事から初日値付かずの大人気ぶり。いよいよ新興市場の夏本番という感じがします。
ソネットエンタテインメント(3789)は反落。金曜の下げは三菱UFJによる投資判断引き下げが材料視された模様。DeNA(2432)・エムスリー(2413)といった子会社との繋がりが薄くなるのではないかという懸念からの格下げのようですが、資本関係が別に解消されるわけでもなく、この辺りは過剰反応という感じがします。28日に発表される四半期決算はいつも通り良い内容のものが出てくると思われますから、それまでの我慢といったところ。
みずほFG(8411)は堅調。アメリカの金融決算が出始め、今のところは各行順調に好決算を発表している事からメガバンクは堅調推移。ただし全て出揃うまでは買いにくく、それぞれおっかなびっくりな上昇になっています。テクニカル的には下値で下髭を形成した事により、短期的には底打ちしたのではないかと見ています。ただ上値は200円ちょっと程度に限られそうな感じです。本格反騰は衆院選後という事になるでしょうか。
幼児活動研究会(2152)は大幅高。前述したように民主党新政権誕生を睨んで子供関連銘柄物色の一環に乗っています。商いの薄い銘柄ですから値が飛びやすく買い辛いですが、日足のMACDも週足のチャートも先高感を示していますから、まだこの辺りでも買いは間に合うと思われます。
名前もまたど真ん中ですしね。豚インフル時に盛り上がった免疫生物研究所(4570)が良い例ではないでしょうか。ただしあれは本当に豚インフルとほとんど関係ありませんでしたが、同社はちゃんと幼児向けの銘柄ですから、きちんとテーマ性に合致しています。そしてこのテーマは電池関連株が終わった後の相場のテーマとして君臨してくるものと見ています。
野村HD(8604)は続伸。大手証券の投資銀行業務は、第1四半期に収益が大幅に改善と報じられ、買い戻しのきっかけとなっています。売り方にとってはやや嫌な流れになっていますが、反発力も鈍くまだまだ売りトレンドの流れは日足・週足共に続いています。もう少し気長に下落を待ちましょう。
さて、本日は一銘柄買いポートフォリオ入れしたい銘柄があります。リソー教育(4714)です。
個別指導塾を首都圏地盤で展開する同社ですが株主還元に積極的な会社で、今までも何度か株式市場で話題の銘柄となっています。今月頭にも中間増配報道があって株価は大幅高した経緯があります。
それからすぐに調整に入って、目下また高値圏に値を戻してきているのですが、その背景には前述している民主党政権誕生期待による子供関連銘柄物色の流れがあります。上手いタイミングでテーマ性に乗る事ができ、丁度パラボリックが暗転して短期下落トレンド入りするところを阻止できそうな感じです。恐らく来週は日米の決算発表で全体相場の身動きが取り辛い(商いが薄い)でしょうから、引き続き子供関連銘柄は物色される傾向が強いと見ています。
テクニカル的にも先高感が強そうです。金曜の上昇により高値圏で含み陽線を出してきました。年初来高値4750円を狙える圏内に入ってきており、ここを突破して5000円到達は時間の問題のようです。
週足で見ると第二上昇波動の途中という感じです。一般的に第一上昇波動よりも第二上昇波動の方が力強く息が長いもので、6000円程度までは目指せそうな形となっています。価格帯出来高も4000円前後に集中しており、この辺りが下値を固くしてくれると見ています。
唯一のネックは信用買い残の多さですが、この辺りは一方で人気銘柄の証明でもあるとも言え、上昇が力強さを増せば相対的に気にならなくなってくるものでしょう。夏休みの季節になり個人投資家のシーズンになってきますから、個人投資家人気銘柄が相場の中心になってくると見ています。
目標株価は6000円。そして今回はポートフォリオ入れには指値を用いて4610円で買いポートフォリオ入れとしたいと思います。勿論火曜の寄り付きがそれより安く始まれば、そこからポートフォリオ入れとなります。
以下ポートフォリオの値動きです。
買い銘柄
ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→765円 目標6000円
ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→197700円 目標75万円
ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1738円 目標3000円
メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→670円 目標1000円(200分割考慮)
ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→979円 目標1500円
みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→192円 目標700円 (1000株単元変更考慮)
SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→11750円 目標2万円
幼児活動研究会(2152) 5月24日より 1390円→1560円 目標2000円
売り銘柄
野村HD(8604) 7月9日より 727円→734円 目標600円
スクウェア・エニックスHD(9684) 7月11日より 2140円→2145円 目標1900円
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。