日経平均は反発。前日のNYダウは新築一戸建て住宅販売戸数が統計開始以来の低水準となったものの、このところの下げ過ぎに対するリバウンドから反発。何とか１万ドルをキープして引けています。
それを受けた日本株も朝方から買いが先行。落ち着いた為替動向を背景に買い戻しの展開。ただし積極的に上値を買うような動きも見られず、商いも昨日より細りました。
投資判断は「強気の買い」。それにしても白川総裁はアメリカに行ってしまい、明日から野田財務相も北京へ。二人して為替を見守らずにどっか行ってしまうというのに、少し円安に振れるとは、何とも皮肉な話ですね。
明日は週末でもあり、本日より更に上値は重く商いも細ると思われます。ただ個人的には市場環境は少しずつ良くなっていると見ています。本日もアサヒビール（２５０２）がM&Aを実施すると場中に伝わると、マイナス圏から切り返してきました。オーストラリアで飲料メーカーを買収し、先細る国内市場から海外へとシフトする動きを加速しています。円高を有効利用して更なる成長を描く会社は、やはり魅力的に映ります。
現預金が高水準に貯まっている現在で、特に何も使い道が無い会社は、せめて自社株買いでもして有効利用すべきですね。逆に自社株買いすらしないようであれば、自社を割高と見ているという事にもなります。企業が高齢者みたいにお金を貯め込んで資金を回さないのであれば、やはり日本の景気は良くならないでしょう。
新興市場は「強気の買い」。本日は３指数共に堅調。一息ついたという感じです。本日はヤフー（４６８９）がみずほ証券の投資判断引き上げを受けて堅調推移しており、このところの大型ネット株の循環物色が続いています。ネット関連株の多い新興市場にとっては、もう少し盛り上がってきて欲しいテーマでもあります。
【ポートフォリオ銘柄】
ソフトバンク（９９８４）は反発。前述のようにヤフーが堅調に推移したこと、また一部では電波法の改正から新規周波数割当期待が好材料視。テクニカル的には７５日線で反発する格好となりました。
ところでもう一つ無視できないニュースが、グーグルによる無料通話サービスの参入。スカイプと同様のサービスを巨人も始めると言っています。まあ業者が増えようが使う人は使うし、使わない人は使わないのですが、将来的には専用端末の提供などにより、既存端末と同様に使えるようになる可能性もあります。となればどうしても既存通信事業者のシェアを食っていく形になります。
既にiPhoneでスカイプが使える以上、同社はその脅威を感じているところではありますが、将来的には避けては通れない壁がまた一つ増えたという感じです。そういう時代にどう対応していくか、孫社長の腕の見せ所です。
ダイハツ（７２６２）は続伸。引き続き強い動きで、再度１０５０円の高値をトライ。本日は出来高を伴って下髭を付けてきており、今回ばかりは突破も確実と見えます。大量売り長銘柄ですから、市場の下落によって売り方に追証が発生すれば、それが買い戻しに繋がり好需給です。
みずほFG（８４１１）は反発。しかし全体相場の中では弱い動きでした。第一生命（８７５０）の下落にも見て取れるように、信用買い残の大きな銘柄はこういう局面になっても戻りが鈍いですから、益々悪循環。そしてそれらが日本を代表する銘柄だから余計にタチが悪い。それにしても何故皆こんなにも信用買いするんでしょうね。気が知れません。
【注目銘柄】
福田組（１８９９）は堅調。本日は小沢氏が民主党の代表選に出馬という報道を受けて、奥さん系列の同社に思惑買いが。出来高も急増しています。一方で西松建設（１８２０）もちょっと上がりました。こういう銘柄に連想買いが入るというのも今の相場の手詰まり感を如実に表していると言えましょう。
ところで以前「その日の市場外での話題から、銘柄の連想ゲームを火、木にやってみる」として、全然やっていませんでした。というわけで、今日からやってみようと思います。
今日のお題はコレ
「高齢者の不明が続々発覚」
です。
足立区で最初の不明例が発覚してから、全国の自治体で次々と発覚。ちなみに我が富山は今までのところ奇跡的に０ですが、連日のように白骨化した親の骨を持ち続け、年金不正受給という気持ちの悪いニュースがあちこちで報道されています。いつから日本はそんな非文明的な国になったのでしょう。やっぱり豊かな国ではありません。
さて、こういう事件を起こさないようにしようとする「ユーザーの立場」にあたるのは、今回の場合、国や地方自治体です。それぞれの課の人間を総動員して今回の確認作業は行うとして、今後の事が問題です。これからどんどん高齢化が進展し、独居老人などが増えていく世の中で、身元確認は容易ではありません。
一方で公務員も次第に削減され、その発見は益々難しくなってくるでしょう。そうなった時に一部業務を民間に委託することなどが起こるかも知れません。
そうなった場合、一番近いのは宅配便業者ではないでしょうか。ヤマト運輸（９０６４）や日本通運（９０６２）などが、その宅配上のデータなどを活用して、不在確認を行うような日が来るかも知れないですね。個人情報保護の壁などがありますけど、国のやることですから何とでもなります。
まあこの話題も今更な感はありますし、はっきり言ってこれはあくまで連想ゲームなので、明日この銘柄が反応する可能性は無いですね。こういう感じで日々のニュースを見ていくと、楽しみが一つ増えるのかも知れません。また「私はこう思う」などの意見がありましたらドシドシコメント欄などにお寄せください。面白いのがあれば発表していきたいと思います。
今晩以降の予定
アメリカ
米新規失業保険申請件数
日本
7月有効求人倍率
7月全国消費者物価指数
7月全世帯家計調査-消費支出
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