KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

重ね重ね被災された方にはお見舞い申し上げます

今週のお題「ブログと私」
未だ収まることのない余震と原発の放射能漏れに対する恐怖。被災地域にお住いの方には重ね重ねお見舞い申し上げます。第三号機の水素爆発もあって未だ予断を許さない状況ですが、少しだけマシになったのは3日以内に震度5以上の余震が発生する確率は40%に下方修正されたということ。ちょっとだけ気持ちを落ち着かせる事ができるのではないでしょうか。ただ依然準備に手抜かりは無いように心がけておく必要はありそうです。

かわぐちかいじ氏による「太陽の黙示録」という丁度最近完結した漫画がありまして、私は氏の大ファンですから勿論最初から最後まで全部買って読んだのですが、この漫画は超大震災によって富士山も噴火、日本が二つに分断されてしまうという架空の物語です。

それによって日本人はどん底にまでたたき落とされ、一部の日本人は難民として世界各国に散らばってしまいます。しかし皆日本の再興を胸に、それぞれの野望などを交錯させながらも、最終的には無事一致団結して再興を果たすという物語になっています。まだ読まれていない方は是非これを機にご一読されて、勇気付けていただければと思います。

本日は震災後初めての平日という事もあって、朝から首都圏では大混乱という報道が伝わってきました。鉄道各社は輪番停電の影響もあって朝方から運休や大幅に本数を減らし、通勤客に大打撃。また計画停電は日中は実施されず・・・ということで、二転三転する情報に振り回された一日であったという事です。

正直私の住む富山なぞはいつもと変わらない一日で、テレビから伝えられる混乱とは隔世の感があります。この辺り結果的には首都圏に様々な機能を集中した負の部分が出てしまったという事になってしまいました。

ただ今回の一事をもって「だから地方にももっと分散させていれば良かったんだ」なんて言うつもりはさらさらありません。こんな数百年に一度のいつ来るかさえわからない地震のために人口分布的に配慮するなんて、あまり理性的とも言えません。むしろ私は効率化のために人口はもっと密集した方が良いとさえ思っています。

ただし現状は東京に集中し過ぎという印象があります。もっと神奈川、埼玉、千葉という隣接県にも、分散が見られても良いのではないかと思います。それは災害に対してというよりは、人の営み的に効率を求め過ぎても様々な歪みを生じると思いますから。実際ITの発達はそれを可能にしているはずなのに、東京に偏り過ぎというのは、結果的に期待値を最大化できていないのかも知れません。

それにしても皆さん痛感されているのは電気の大切さでしょう。今は日に日に電気に対する需要が膨らんで、場合によってはオール電化が推進されていました。そういった家は電気が無くなると、ほとんどのものが機能しなくなってしまいます。

今回の一件はオール電化推進という点ではマイナスな一方で、太陽光発電で売電まで可能な家にとっては大きなプラスになることでしょう。従って、今後は太陽光パネルの需要が益々増してきそうな雰囲気ですね。

一応このブログは株ログという名前だけあって、少しずつ株の話を取り入れて平常運転モードにしていかねばなりません。ただ今日はご存知のような全面安の大暴落で、個別銘柄固有の要因なんてほぼ皆無でしたから、個別のコメントは止めておきます。どちらかというと、個人的な今後のための参考記録の意味合いが強いかも知れません。興味のある方は最後までお付き合いください。

本日の日経平均は大暴落で、下落率は歴代20位に入る大きさ。出来高49億株弱は過去最高ということでした。ちなみに第二位は2005年11月8日の45億株強とのことで、小泉内閣の構造改革期待で買われた時でありました。

朝方はほぼ全銘柄売り気配、一部建設株のみ買い気配という中で、開始5分で値を付ける銘柄はほとんどわずか。シカゴ225の価格は1万円を超えていたものの、週末に起きた放射能漏れの影響などもあって、先物は寄り付きからいきなり9500円に接近してのスタート。TOPIX先物はサーキットブレイクが発動し、売買が一時止まりました。正直業績に対する影響が比較的小さい、例えば地方の小売り株やネット関連株までも一緒くたに売られる始末。開始30分でも約6割の銘柄しか値が付いていない状態でした。

その後次第に各銘柄が寄り付いて、少しずつ売り一巡感が出てくると、200円程下げ渋りの動きが出ました。ところが前引け直後に福島第一原発の今度は第三号機で水素爆発が発生すると、後場は一転売りが拡大。日経平均は前場の安値を割り込んで、ジリ安基調。大引け間際にショートカバーの巻き戻しが少しだけ見られたものの、結局は600円を超える大幅安で引けました。

明日も引き続き追証発生の売りなどが見込まれる中、また改めて売り込まれる可能性は見ておかねばなりません。安易なリバウンド狙いはまだ早い印象です。

なお各報道で引き合いに出される1995年1月の阪神大震災時には、その後残念ながら半年近く日経平均は下げ続けました。ただ当時は景況感自体が悪かったこと、また地下鉄サリン事件やメキシコ通貨危機による円高などが重なったという事もあるので、一概に震災の影響だけとは言えないということです(当時私は受験を控えたガキんちょだったものですから、生の市場は体験しておりません。あしからず)。

そもそももう15年も経過して世界情勢における日本の立ち位置、証券市場の状況などは全く当時とは異なり、同じなのは「大震災」という部分のみ。ほとんどアテにはならないと思います。例えば新興国の存在感が当時に比べて圧倒的に大きくなってきましたし、証券市場ではヘッジファンドの台頭、証券手数料の自由化やネット取引の発達により個人投資家のトレーダー化、先物取引の活発化、高速売買取引・アルゴリズム取引の出現・・・等々により、実態を急速に株価に織り込む事が可能になりました。第一、関西と関東という事で震源地も異なります。

今日の過去最高の出来高は、正直低位の建設株による影響も大きいのですが、それを差し引いてもセリングクライマックスを期待する事も可能とも思います。ただ丁度先週末がメジャーSQで以前の先物が清算された直後であり、新規のポジションが売りに向き易い面もあって、先物投資家にとっては格好の「売り浴びせ」のチャンスだったとも言えます。

ですから、正直本日一日で売りの全てを織り込んだとは考え辛いのですが、ボラティリティの高い状況という事は、谷深ければ山も高いという事にもなります。今日の値動きはイベントで大きく売り込まれた異常値であることも間違いありません。恐らくこれでまたMBOによる上場廃止も増えてくるでしょうね。

実は本日は四季報の発売日でもありましたが、これ程までに四季報の業績見通しに対して短期間に修正を余儀なくされた事は無いのではないかと思います。発売直前に大変化が訪れて、今期見通しに操業停止分などを加味しなければいけませんから。

それでも株式市場が「市場」である以上、必ず需給の均衡点は存在しますし、どんなに悲観論が台頭しても現在考え得る適正価値に戻ります。今はとにかくライジングサンを信じて、雌伏の時と言えるのかも知れません。

新興市場も当然のように大暴落で、換金売りが殺到し、特に今まで大きく買われていた銘柄中心に値付かずのまま推移する銘柄が多く見られました。中でもマザーズ指数は17%強の下落率。ちなみにこちらの第二位は2004年5月の13%強だそうで、共にライブドアショックを超える下落率となりました。

この辺りもしょうがないです。なかなかどの銘柄も寄り付きすらしませんでしたし、新興市場はほとんど空売りができませんから、たまたまノーポジションの人か、金曜の地震直後の約10分間の間で売却できた人以外は皆予測不可能の事態に対処のしようもありません。予知能力が無い以上、割り切る他ありません。こちらの需給均衡はやはり空売りの返済が無い分、また個人の信用の投げが出尽くすまでの分、ちょっと長引く可能性があります。一方向に偏り易いのが新興市場の特性ですから。

ちなみに私自身もポートフォリオ銘柄として一部長期保有銘柄を公開しているように、株式的に「被災」した身です。ただ日本の復活を信じているので、全くと言って良い程悲観していません。むしろ落ち着いたところは積極的に買っていきたいと思っています。それはリバウンド狙いという意味も勿論ありますが、日本企業の復活を本心で信じて応援していきたいという気持ちもあるからです。

こんな時に投資なんて・・・と思われるかも知れませんが、私はこんな時だからこそ投資だという事を、ここに強く言いたいと思います。募金・ボランティア・節電・・・様々な今の状況に対する貢献の手段がありますけれど、未来の日本を作り上げていく投資も重要な事だと思います。人間は未来に希望が無いと、今日より明日の方が良い日だと思っていないと、そもそも何のために生きているかわかりません。

お前の言っている事は詭弁だ、不謹慎だと何と思われても結構です。私は株バカなので、これしか無いものですから、これで何とか社会貢献できないものか、と本気で思っています。

ですから、今後も皆さんにとって出来るだけ有益な情報を発信していこうと思っています。ご理解いただける方はまた当ブログ共々宜しくお願い致します。そして一日も早く、元の平和な生活に近づけるように、皆で力を合わせて生きていきたいと思います。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。