KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

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金曜の日経平均は大幅反落。前日のNYが債務上限引き上げの正式合意にも関わらずアメリカのリセッションに対する不安から下げ止まらず大暴落となると、日本株も朝方から大きく売られる動きに。雇用統計に対する警戒感から、リバウンドの動きも限られ、震災直後の3/18以来の9200円台で引けました。

投資判断は「中立」に。個人的にはいい加減リバウンドすると思って「やや買い」に引き上げていたのですが、全く外れて下落が続いてしまいました。引き続きいくらなんでも下げ過ぎとは思っているのですが、とりあえず不透明感が増す中で投資判断を一段階引き下げておきます。

金曜のNYは雇用統計を通過して乱高下の結果、最終的にはプラスで引けました。ところが、引け後に発表されたのがS&Pによるアメリカ国債の格下げ。結局市場は今までこれを警戒して下げていたわけですが、遂にというかようやくというか、格下げが実現してしまいました。

来週の市場の動きはこの事態をどこまで織り込んでいたのかというところに尽きるのですが、私はさすがにもう充分織り込んでいると見て良いと思います。足元の下げのきつさは丁度サブプライムローン問題が表面化した08年6月に匹敵するものになっており、既にアメリカ国債がデフォルトしたかのような下落になっています。

まあ確かにアメリカの国債が実際にデフォルトしたらこの程度の下げでは済みませんが、冷静に考えればいくらなんでも警戒し過ぎでしょう。もしこれで下げ止まらなければ、その後リーマンショックにつながる急落を経た歴史を繰り返すが如く、NYダウは更に半値水準まで落ち込むことになるかも知れません。市場参加者の中には既にそれを思い描いている人もいるでしょうか。破滅博士ことルービニ氏の発言がまた注目を浴び始めています。

東証1部のPBRは1倍割れとなりましたから、水準的には下げ止まってもおかしくはありません。しかし市場にパニックが訪れるなら、そんなものは全くアテになりません。週末のSQもにらんで、仕掛け的な先物の動きに振らされる可能性が高いと言えます。

ここまでくるとやはり「QE3」が出ないと収まりがつかないのではないでしょうか。個人的には商品価格高騰、それに伴う新興国の混乱とまた混迷の度合いを深めることになり、効果はそれ程期待できないとも思います。虎を追い払うために狼を呼び寄せる結果になるとも思うのですが、それでも市場は望んでいる、ということでしょう。

丁度年金問題と同じで「今が良ければそれで良い。将来の借金なんて次の世代に回してしまえ」という感じにしか見えません。「そんなことを言っても死んでしまったらどうしようにもない」という意見もわかるのですが、副作用が強過ぎます。ただ、名目的にもこれが出ないと市場の不安心理は増すばかりで、VIX指数ばかり上がっていくことになりそうです。

また原発事故において、自衛隊のヘリが水を投下したのと同様「実際には何の効果もないけれど、やらないと皆が不安がるから、パフォーマンスとしてやっておくべき」という程度の話かも知れません。しかしそれをやってしまうと、今度はアメリカ以外の国がまた迷惑を被ることになりますから、海外からの非難が強くなりそうです。

ともかくもし実現すれば株式市場的には短期的に美味しい場面が戻ってはくることになります。我々個人投資家は結局それらお偉いさんの決定を変えることはできませんから、その結果に対する判断をその場その場で下していくしかありません。事態の推移をとにかく見守るしかないですが、足元は現金比率を高めるか、超短期的なポジションに終始するしかなさそうです。


新興市場は「強気の買い」。ただ金曜は2指数共に大きな下落に見舞われました。この辺り東証1部が不安定ならば、致し方ないという感じです。世界的にリスク回避の動きが強まっており(ただし一番不安視される国債が買われるという奇妙なリスク回避ですが)、リスクの強い新興市場はやはり投資対象としては難しい局面です。とにもかくにも東証1部が落ち着くまで待つしかなさそうです。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)は反落。三菱UFJが目標株価を引き上げたことを受けて、全体相場が暴落基調の中で一時プラス圏に切り返す場面も。しかし最後は力尽き、下落してしまいました。

一方で大株主となっているDeNA(2432)の方は、あのアメリカ通信大手AT&Tとの業務提携もあって、売買代金上位銘柄の中で唯一のプラスに。ライバルのグリー(3632)の方も中国ポータルサイト大手のテンセントとの業務提携具現化があって、やはりSNS関連銘柄を取り巻く事業環境は少なくとも株式市況において、たくさん好材料を提供してくれる余地がありそうです。

後にも先にも事業環境の良い銘柄についていくのは、株式市場における鉄則とも言えましょう。SNS関連は海外展開もあって、もはや単なる内需銘柄ではありません。。個人的にはSNS関連が弱含むとしたら、通信大手(特にソフトバンクモバイル)によるスマホユーザーに対する通信量制限が出てきたら、と思っています。

GCAサヴィアンG(2174)は大きく反落。木曜は大和證券が「日本のM&A増加はトレンド」といった主旨のレポートを出したことや、日立(6501)と三菱重工(7011)の経営統合が報じられたことを受けて、それぞれの子会社の統廃合などに関してもビジネスチャンスが拡大するとの見方から朝方から大きく買い気配スタートに。

ただ買いは続かず大陰線となると、金曜は市場全体の暴落基調もあって、結局元の水準に戻ってしまいました。しかしまたまた相方の日本M&Aセンター(2127)が踏ん張りを見せて東証1部の値上がり率上位に食い込むと、同社も下げ幅を縮める場面も。

同社は信用銘柄なので、トレンドが一度決まるとなかなか抜け出せないという難しさがあります。上昇トレンドに入っている時ならば、需給好転から木曜の値動きで株価倍化に向けた強烈なアップサイドに繋がったのでしょうが、未だ震災後の三角持合から抜け出せていない状況では不発に終わってしまいました。

一方、相方の日本M&Aセンターの方は日柄的には足元良い買いのタイミングと言えそうです。と言うのも、昨年8月の安値からその期日に当たる2月に高値を付けました。そして足元は再度その期日に当たる8月に入ってきたので、そろそろ底打ち、再度反転に向かっていく形になると思います。

以前も書きましたが、同社も日本M&Aセンターにつられる形で昨年大相場となりました。一度トレンドが決まると大きく上昇するのは同社の方。特にクロスボーダーで活躍できるのは同社の方ですから、個人的には足元最大の注目株と言えましょう。

テクニカル的にはアイランドリバーサルの形になっていますが、震災以後の下値支持線もありますし、個人的には気にする必要はないと見ています。木曜の大陰線は見た目が悪いですが、日証金では大きく融資残が減りましたから、単純に大陰線=需給悪とはならないと思います。

メイコー(6787)は反発。木曜は決算を警戒して大きく下落。そして出てきた決算は予定通りの赤字決算でした。一方で残念ながら通期見通しの上方修正もなく、金曜は全体地合の悪化もあって、寄り付きから1000円割れのスタートに。

ただこれで悪材料出尽くしとなって、売りも一巡に。寄り付き後はスルスルと買い上げられプラス転換。大きな陽線となりました。テクニカル的には下値で差し込み線が出てしまったので、ちょっとまだ底を打ったとも言えないですが、決算という今までの警戒感に対するアク抜けが出てきたことで、ターニングポイントであるのは間違いなさそうです。もし木曜高値を抜けてくるなら、明確な買い転換と見て良いでしょう。


【注目銘柄】
日立ハイテクノロジーズ(8036)は続落。こちらは8/1の有料メルマガで売り銘柄として取り上げ、8/3の窓開けによる下落局面では一旦買い戻し指示。しかしその後日立の経営統合報道で再度追撃売り指示とし、リスクを避けながら効率良く下落メリットを享受してもらっています。

目標株価はまだ下に設定していますが、とりあえず8/1に示した取り上げ根拠を以下に記します。
「日立の半導体製造装置・計測装置を請け負う。先日出した第一四半期決算は大幅な減収減益の一方で、中間期予想は上方修正。取引先の設備投資意欲が旺盛なことから、見通しを引き上げた。しかし、半導体市況の先行き不透明感から野村の投資判断は引き下げられ、株価は連日の下落に。

株価は引き続き下げが続きやすい環境にあると見る。テクニカル的には各移動平均線を割り込んで、目先の下値支持が見つからない。ボリンジャーバンド-2σや一目均衡表の雲下限に下支えされている印象だが、雲自体が薄いため、下放れが起こりやすい。特に週足ではそれらが顕著で、包み陰線を示現し一目均衡表は三役暗転状態と厳しい状態にある。

需給面では信用倍率は売り買い共に落ち着いてきた感じで、株価エネルギーが減衰。ただ先週は日証金ベースでの貸株が増加しており、やや売りが増えてきている。それでもまだ買い長の状態に変化はなく、また木曜の値動きを見ると、寄り付きの安いところよりも引け間際に買い戻しが集中して、1700円の上値に若干しこりが多い印象。短期的な需給もやや悪いという判断になってくる」

そんな有料メルマガは以下よりご確認の上お申込ください。
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※毎週日曜はレポートの日でしたが、書いていた原稿が消えてしまったこともあって、失意の中お休みとなりました。ご了承ください。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。