KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

追証の投げ売り止まず

今週のお題「母の日に感謝を込めて」
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日経平均は反落。前日のNYは混乱が続く欧州情勢に対する不安から軟調。チャートが崩れ、催促相場になってきました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが殺到。特に小型株には追証発生による投げ売りがあり、朝方から売り気配スタートの銘柄が多く見られました。一時は8850円を割り込んで100円以上下げる場面があったものの、後場は小型株が持ち直してきたことや、日銀のETF買いなどが見られて下げ渋り。何とか8900円にまで戻して引けました。


投資判断は「やや買い」。私が投資判断をやや買いに引き上げたのが先週の水曜。その時に「大体私の見方は一週間程早過ぎる」としたので、恐らくパターン的には明日辺りから少しは反発の兆しが出てくるのではないかと思います。

今回の相場崩壊は欧州不安が原因なのは間違いないですが、昨日・今日の日本株の下げに関しては「個人投資家大好きのSNS系、仕手株の崩れ」というところが一番大きいのではないかと思います。それによる追証発生売りが小型株中心に拡がり、過剰に相場を冷却しています。

例えば仕手株の代表である明和産業(8103)の分足チャートと、小型株の指標でもある東証2部指数や日経JASDAQ平均などの分足チャートを比較してみれば明らかでしょう。10時半頃に先んじて明和産業が底打ちすると、11時頃から東証2部指数らが反転し始めました。

なので、個人投資家の心の拠り所は良くも悪くも仕手株だ、という感じです。無論明和産業だけの話ではなく、他の仕手株とされる銘柄達も、軒並み時間を同じくして反発しています。ニワトリが先か卵が先か、の論議にもなりますが、少なくとも今日は仕手株が先行して動いたという言い方ができるでしょう。

ちなみに、その明和産業は本日が決算発表。今期は減益となる決算内容ですが、一応1円増配。ぶっちゃけこの辺りは全く関係が無いでしょうが、とりあえず一つの通過点でもあります。

為替に関しては比較的安定的で、それ故大型株と小型株の間で温度差が大きい印象。一方で、指標的にはさすがにいつ底打ちしてもおかしくないだけの材料は調っています。騰落レシオは5月に入ってから連日で売られ過ぎとなる60%台となり、本日の新安値銘柄は全体の1/4を越える555銘柄となっています。

タイミング的にも一応ドイツ、フランスのGDPが発表され、ドイツの方は予想を若干上回る形。それを受けて今晩のヨーロッパ市場は小高く始まっていますが、ここまでの下落に対する反発力にしては小さく、GDPを好感した、という印象は受けません。あくまで相場の足を引っ張らなかっただけ、という中立的なイメージです。

ちなみにその後、ギリシャの連立協議物別れ、という報道が出て22時にそれぞれ急落。個人的には今更何を急落する必要があるのか、わかってたくせに・・・と思ったりしますが、今は地合が悪いですから、この辺りの動きには過敏に反応してしまいます。

これでまた明日は投げ売りのオンパレードになる可能性が出てきましたが、本日発表の信用買い残もまた増加していたようですから、一度投げ切られた方がすっきりして後腐れが無い、と思ったりもします。

日本の方は明日は3月の機械受注、そして明後日は鉱工業生産指数と第一四半期のGDPが寄り前に発表されます。上手くいけばここらで反発のきっかけを掴むことができ、上述した私のアノマリー(見立てが一週間早い)が現実のものになってくれそうですが、果たして。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。上述のように小型株に追証による投げ売りが観測されたことで、4月まで値をしっかり保っていたJASDAQの崩れ方が特に印象的となっています。個人に人気のSNS関連株の崩壊が引き金を引いた格好に。

マザーズの方も約3年ぶりの安値水準となっており、底打ちが見えるまで手出し無用という感じになってしまいました。新興銘柄は空売りのできない(し辛い)銘柄がほとんどですから、一方向に偏りやすい性質を持っており、反転すると戻りも早いのですが、それまでは売りが売りを呼ぶ展開になっています。

今週末はアメリカでfacebook上場も控えており、一応少しは新興銘柄の支援材料にはなると見ています。それでも決算が出て売られる銘柄が多く、理想と現実のギャップ解消売りがまだ五月雨的に出てきそうな感じです。本日ちょっと底値を拾う動きがありましたが、本格反転にはちょっと早いと見ています。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)軟調。アメリカでJPモルガンによる巨額損失発生から、金融株が売られる動きが出ていましたが、それが日本にも波及している格好。そして本日はメガバンクを傘下に持つ三社の決算が発表。

今期見通しは同社のみ増益見通しで、他の2社は減益予想。三菱UFJは前期モルガンスタンレー買収による負ののれん計上という嵩上げがあったため、その反動が出るのは致し方無しか。

ところで今回の決算においてメガバンク各行共に口を揃えるのは、債券のディーリングで稼ぐのは止める、ということ。ここまでメガバンクは景気の冷え込みで融資が伸び悩む中で、債券の売買益で何とか食いつなぎ、同社も18年ぶりに納税するまでに復活しました。

しかし各行共にその金の卵を捨てる、と言います。それはつまり日本国債がいよいよ支え手を失い、のっぴきならない状態になりつつあることのサインでもあります。

このメガバンク各行の決断はとりあえず良いことだとは思います。銀行が本来の資金の出し手としての融資業務を疎かにしていることで、資金が必要な企業に回らなくなっている現状は由々しき事態です。

一方、海外の銀行が次々と格下げで信用力を失っていく中で、邦銀は相対的にドンドン存在感を強めています。ですから、メガバンクにしてみれば「本業回帰」で海外企業向けなどに融資し、きちんと収益をあげられる事業環境が整ったことの裏返しとも言えます。これはメガバンクにとっては良いことです。

他方、いよいよ日本もギリシャ化の足音が近づいてきている感じです。だからメガバンクは、これ以上日本国債を受け止めきれない、と言っています。とりあえずは、海外の投資家や他国に日本国債を買ってもらう余地があるので、そこで消化できるでしょう。しかし、政治的混乱が続き、未だ消費税の引き上げすら議論ができない状態では、訴求力がありません。

個人的には海外にどんどん国債を買ってもらうべきだと考えています。そうやって、日本破綻が近づいた際には一蓮托生にできます。ぶっちゃけ他国を巻き込む形にしないと、日本がやばくなっても「勝手に崩壊してろ」と言われ、助けてもらえないでしょうから。

また、外圧という形で政治に圧力をかけてもらわないと、いつまでも無駄な政治ごっこが繰り返された挙げ句に何も決まらない「民主主義のコスト」ばかりがかかる「無政府状態」が続く国のままでしょう。日本という国が動くためにも、必要なことではないかと思います。

色々書きましたが、今回の決算がメガバンクの株価に与える影響は結局中立でしょう。最早メガバンクの株価はメガバンクの決算で云々できる程に単純ではなく、巨大過ぎて世界の金融情勢にのみ連動する形になっていますから。ただ、決算を見て思うことが色々ありましたので、また余計なことを書きました。


GCAサヴィアンG(2174)は大幅続落。遂に上場来安値を付けて下げ止まりません。最早この銘柄が上がる1000の理由を挙げたとしても、たった一つの反論で脆くも崩れているという感じです。それはすなわち需給の悪さ。

同社自体の需給の悪さは昨年の第一四半期決算発表後からずっと続いているのですが、同時にマザーズ市場全体の悪さも追い打ち。これはもうお手上げで、とりあえず投げ売りの嵐が止むまで首をすくめて待つしかありません。やれやれですね。


コンドーテック(7438)も大幅続落。節目となる500円を割り込むと、買い板が薄いこともあって投げ売りが加速し、値下がり率上位に。これはちょっと暴力的な下げ。

本来は500円での損切りと思っていましたが、前回態度を明確にしていなかったので、タイミングを逸した格好です。こうなってくると仕方ないので、戻り待ちの売りを狙うしかありませんね。残念ながらもう少し底値を探るとは思いますが、500円での戻り待ちの損切りを狙うことにします。投げが切れれば戻りも早いでしょうから。


三和HD(5929)は続伸。こちらは前回文化シヤッター(5930)の好決算で期待した通り、同社や東洋シヤツター(5936)も昨日好決算を発表。シャッター業界の好調さがはっきり出た内容になりました。言わんこっちゃない、という感じですね。何故足下売られていたのか不思議。

それでチャート的には本日も長い下ヒゲを付けてしっかり。MACDは好転し、5日・25日線に支えられる格好になりました。もし明日320円を抜けてくるようなら、とりあえず333円の年初来高値を狙う動きになりそうですし、最高益更新ならそれも当然だろうと思います。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続伸。どちらかというと、指数の調整に同社が利用されている節が強く、本日は逆行高となりました。他の見えざる意志が働いている感じ。

ただ、チャート的には崩れていますし、この銘柄だけ業績が評価されて上昇トレンド維持、と考えるのは無理があるでしょう。無理は必ず修正されますから、個人的には特に心配はしていません。


【注目銘柄】
GMOペイメントゲートウェイ(3769)は反発。こちらは前回も当欄で書きましたが、9日の有料メルマガで売り銘柄として取り上げ。そして提示した25万円を今朝の寄り付きの段階で割り込んできました。結果、4営業日で13.7%の下落に。

さらに昨日配信の有料メルマガにおいて以下のように記載しました。

「25万円を割り込んできたらドテン買いもアリと考えます。ちょっと勢いが急過ぎますし、facebook関連銘柄としての位置づけもありますし。

ただfacebook関連とか言っても業績寄与度は小さいですし、あくまでイベント的なものですから、短期リバ狙い。しかも需給は圧倒的に悪いので、5%程度リバを取れれば良い方」

そんなわけで、無事本日の寄り付きから5%高も取れ、往復で取れた大成功銘柄となりました。この地合で取れたことでホッとしています。


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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。