KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

不安定な先物相場で安値引け

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日経平均は本日続落。前日のNYは原油価格が一転反発してきたことを受けて反発。

それを受けた日経平均でしたが、朝方から売り先行のスタート。一瞬プラスに切り返したのもつかの間、また下値を伺う展開になりました。昨日日本時間の引け後に強含んだ中国株が勢いを継続してしっかりしている中でも特段反応は無く。後場はお約束の日銀ETF買いが入る中でも一段と売り込まれる展開に。昨日安値も割り込むと、TOPIXは安値引けで終えました。明日のFOMCを控えて警戒感が満載でした。売買高は20億株台、売買代金は2.3兆円弱と低調でした。


投資判断は「やや買い」。しかし弱い動きが続きます。昨晩の夜間では先物が一時18510円まで売り込まれ、そこまで道筋が出来た(少なくともそこまでは一度買い板がさらえられた)ため、先物主導で下に振れやすい一日でもありました。実際、日中の先物の安値も18520円ということで、明らかにそれを意識した動きでした。

今月下落前の3日高値から足元までの下落率をまた見てみると、ドイツDAXが9.4%、日経平均が7.0%、S&Pと上海が5.3%となっています。景気の良いアメリカの下げ幅が小さいのはともかく(ただジャンク債市場の下落やFOMCというイベントを控えてこの程度の下げ幅というのも不思議ですが、クラッシュせずに済んでいるので救われている部分でもあります)、中国よりも下がっているというのも解せませんね。

中国に関しては例の当局に拘束されたと見られていた中国のバフェットこと郭広昌氏が姿を現したことも安心感を誘いました。とりあえずドンドン安値を更新していく流れには一旦歯止めがかかった格好。実際、本日はアジアのほとんどの株はしっかりでした。

しかし原油という世界でたかだか10兆円ちょっとのマーケットに、その100倍以上の株式市場が翻弄されています。最近にわかに話題になってきたジャンク債などのリスク回避の動きも強まっているのですが、本当にジャンク債の価格下落→中小のシェール業者の資金調達難→シェール開発低下となるならば、それは本来原油高要因になるはずです。また足元のドル安も、商品価格の上昇要因になり得ます。

それでも尚下げ止まらないのは、やはりこの下げが売り仕掛けに因るものだからだろうと思います。限月が一年先の原油先物は43ドル台になっていますし、誰もこのまま原油が下がり続けるとまでは考えていない様子。

イベントとして本日IAEA国際原子力機関)の最終報告があり、これでイランに対する経済制裁の正式な解除が確実視されています。まあこれが土壇場でひっくり返ることはなさそうですが、これに向けた売り仕掛けもあるのでしょう(経済制裁が解除されればイラン産原油が出回るため)。

実際「ヘッジファンドの原油売りポジション、過去最高に」という記事も出ています。昨晩のWTIは34.5ドルから突如切り返す動きになりましたが、単に短期筋の売り方の買い戻しが出たからと見られます。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NZBNDS6TTDS001.html

原油を売り仕掛けるのに合わせて、日本株の方も売り仕掛けられています。空売り比率は昨日も今日も40%に到達。薄商いで買い手不在の中、やりたい放題されているような感じです。ちなみに225先物の手口ではクレディスイスドイツ証券と言った欧州勢の売り越しが顕著で、自国の弱さからある種の売りヘッジが日本に出ているというやや強引な見方も可能なのかも知れません。

しかし原油が更に下がるにせよ、そろそろ原油市場と株式市場の連動性は無くなってくるでしょう。そもそも昨年は7月の100ドル超→1月の40ドル台まで断続的に原油価格が下げていき、今より全然落ち方が激しかったです。最初は原油安の恩恵に喜んだ株式市場も、後半になってオイルマネーの縮小やエネルギー株の逆風を嫌気するような流れが出始めました。まあ確かに輸出国の損益分岐点で警戒感が強まるのはわかります。

その嫌気した時期も丁度昨年の今頃から(ちなみに自分が書いたメールで検索して調べていましたが、嫌気され始めたのは昨年の12/14からでした)。そこから一ヶ月ほどは原油を意識した展開が続きましたが、その後3月に再度安値を割り込んだ時は誰も見向きもせずに株価は上がり続けました。そういう意味では、当時からかれこれ1年間そのリスクに関しては織り込まれてきていたはずで、最初に露見した昨年ほど悪化することは理屈に合いません。

やはり原油安は資源の無い日本にとっては本来強い恩恵ですから、恐らく次の景気ウォッチャー調査などでも良好な数字が期待できそうです。ちなみにガソリンを入れてきたらリッター113円でした。ガソリン店頭価格は10年以来の低水準となっており、これは間違い無く日本の消費者にとってはプラスの材料です。一方、日銀にとっては引き続き物価目標が遠のいて、手放しで歓迎できないのかも知れませんが。
http://oil-stat.com/

株に対する空売りも、さすがに明日FOMCという大イベントを控えて、大きく山を張るわけにもいかないと思います。これだけ事前に下がってきたのであれば、むしろ通過後は出尽くしの買い戻しが大きく出る可能性が高いです。そもそも12月はイベントの空白期間であり(海外ではクリスマス休暇入りするので、材料が出にくい)、それ故ここまで「安心して売り仕掛けられた」という面もあるでしょう。

気にしているチャートの方は昨日かろうじて一目均衡表の雲ねじれを下抜けることなく踏みとどまりましたが、結局本日雲の中に入り込んでしまい、上昇トレンドが一服した形になってしまいました。そして本日から遂に75日線が上向いてきたのですが、いきなり割り込んでしまい、株価キャッチ失敗のイメージになっています。

明日もまだ引き続き警戒感は残りますし、今晩の海外マーケットも気になります。小さな小さな好材料としては、10/14以来設定申し込みが停止されていた日経レバレッジETF(1570)が2ヶ月ぶりに再開されたこと。別に売買は通常通り出来ていたのですが、そのせいで市場との連動性が担保されない状況になっていました。昨日も早速逆張りの買いが入ってきており、薄商いの中ではその存在感の強さが意識されます。

とにかく注目すべきは明日のFOMC。利上げ自体は想定線として、市場の関心は既にその後のイエレン議長の発表、来年の利上げペースがどうなるかに向けられています。現状雇用の方は問題無いとして、物価の方は原油安がアメリカでも引き下げ圧力になりそうで、そうなってきた場合今後の利上げペースは緩やかにならざるを得ません。木曜の朝起きた時のアメリカの株価位置に大注目です。


新興市場は「買い」。本日は両指数共に軟調。いくら原油安や為替の影響が薄いといっても、センチメント的に東証1部の下落の影響を大きく受けました。ただ本日IPOダブルスタンダード(3925)は初値形成後に買われ、IPOマーケットは好循環が続いています。これからのIPOラッシュに向けて、良い環境は残しています。

逆に、新興市場がしっかりしてくれれば、そこで資金が順に回転して練り込まれている(株式市場から完全に逃げていない)ので、戻り局面は早いと言えそうです。


ポートフォリオ銘柄】
DMS(9782)は小幅高。本日は「越境ECによるネット爆買い」という報道を材料に、フェリシモ(3396)やラクーン(3031)が急騰。特にラクーンはストップ高で買いを大量に残して終えました。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6184106

やはり既にインバウンド関連株に手垢が付いてしまった中、これら新しいタイプのインバウンドとも言うべき材料がようやく注目されてきた感じになっています。となると、このDMSもラクーンの越境ECとなる輸出販売サービス「SD export」を手伝っており、関連株ど真ん中。今後の注目度の高まり、またそれに合わせた流動性の高まりにも期待です。


ファナック(6954)は続落。指数寄与度の高い銘柄としてファーストリテイリング(9983)などと共に売られる動きが続いています。特にファナックの属する機械株(※ただし同社の株式的な分類は電気機器)の弱い動きが目立ちます。需給の悪い銘柄は年末の節税対策売りもあり、更に売りたたかれているような印象に。

ただ解せないのは、先般発表された工作機械受注統計も良かったにも関わらず、ほとんど無反応なこと。個人的には中国も足元で人件費の上昇から省力化の波が世界的に進む中で、機械株は絶対的に事業環境が良いと思うのですが。とにかく為替がもう少し落ち着いてくると、再評価の買い戻しが出てくると思います。


タカラバイオ(4974)も続落。本日はマザーズでもバイオ株は高安まちまち。ただ一番大きなそーせい(4565)が1万円到達感も手伝って大幅な反落となっており、イメージとしては弱い動きになっています。市場全体がリスクオフに傾く中、なかなか買いが入り辛いですが、新四季報の中でも「順調」の評価が出ており、バイオ株の中では安定感があると見られます。


・・・というところで文字数制限でここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。