防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200531.html
一日の最後を締めくくるイベントとして「夜間点呼」があります生活は概ね中隊単位で動きますが、点呼などはまず小隊単位で管理され、小隊週番が中隊週番に報告し、中隊週番が週番室などに報告が行き、大隊全ての点呼が揃えば無事終了となります。
夜間点呼は朝の点呼と異なり、各号舎内の廊下で行われます。廊下は狭いので、各小隊毎二列に並んで行われます。この時は朝とは違い、きちんと上下の作業服を着ています。
この点呼で「足りない」とどうなるか。基本的にそのようなことは起こらないのですが、ごくごく稀に「脱柵」、つまり寮生活に嫌気が差し、突発的に夜逃げなどで脱走する人も居るのです
誰かが脱柵したらどうなるか。まず何としてでも探します警察などの捜索届けではなく、隊内の警察的存在である「警務隊」があの手この手で探します噂では自衛隊ヘリなども総動員して捜索するそうですが、実際のところはよくわかりません。見つかれば当然連れ戻されます。どういう手段で捜索されたのか知りませんが、沖縄で見つかって連れ戻された人も居るようです
そして脱柵行為はなんと中隊の連帯責任となり、全員で一ヶ月大声で号令をかけながら朝ランニングなどの非常に厳しい罰があります脱柵した人間は背嚢などの重い荷物を背負わされて走ることになり、当然責められ周りからは冷たい目で見られ、散々なのですですから決して脱柵などは考えないように脱柵するくらいなら、正式に辞めるべきです。皆に迷惑かけるので
まあこれは伝説レベルの話で私はその人のことも知らないのですが、消灯時に「脱柵」→富士山の麓まで車を飛ばし→そこからUターンして帰寮→何事も無かったように朝の点呼に参加、という強者がいるそうです見つからなければ罰せられないのですが・・・。何のためにそんなことをするのかは知る由も無いですが、よい子は絶対マネをしてはいけません(つづく)