友人との思い出話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20210115.html
彼は普通の会社勤めが性に合わず、何か自分の道は無いかと模索していたところ、たまたま地元姫路のカルチャースクールで陶芸に出会い、それにどっぷりとハマってしまったのだとか。そのうち趣味が高じ、とあるコンテストで最優秀賞を受賞し、賞金100万円を獲得。以来、本格的に陶芸で食べて行こうと会社を辞めて自分の工房も作りました。バイトしながら陶芸に励む充実した毎日。
たまたま私の住んでいる富山県高岡市が工芸都市として毎年クラフト展を実施していました。これもまたたまたま、彼が見つけて応募してみたら入選したのだとか。そのクラフト展に出展した縁もあり、高岡の工芸品を展示するスペースなどに彼の作品を毎年置いていたので、毎年秋には高岡にやってきて、その都度顔を合わせ一緒にご飯を食べていました。本当に数奇な縁でした。
ところが一昨年は連絡も無く。私も子育てでバタバタしていたので音信不通の状況になっていました。彼も彼で忙しかったようです。ただ私のブログの熱心な読者の一人だったので、私のことは日々把握してくれていたようです。
そして昨年、彼は身体の異変を感じたそうです。背中がとにかく痛いとのこと。元々陶芸という職業病もあって、こんなものかと思って過ごしていたそうなのですが、いよいよ我慢できなくなり。コロナが流行り始めた間の悪いタイミングでもありましたが、6月に病院で精密検査を受けてみたそうです。
元々病院嫌いで、ほとんど病院に行っていなかったそうですが、遂に決断した検査で出た結果は「胃がんです。しかも末期的でもう手遅れです」ということでした。(つづく)