KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

CPI無難通過もアメリカ株は下落に

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日経平均は本日反落。前日のNYは注目のCPIがそれぞれ予想を下回り、FOMC議事録では利上げの一時停止も検討されていたことも示されたものの、3指数揃って引けにかけて売られ軟調。10年債入札が不調だったことで長期金利は一旦上昇したものの、最終的には3.4%に低下。政府による戦略備蓄補充も報じられWTI原油先物は83.5ドルまで上昇する場面も。

それらを受けた日経平均は朝方から売りが先行。北朝鮮からの弾道ミサイル発射はやや円高に作用したものの、大きな影響はなく。本日のところは寄り底となり、その後は買い戻しの動きが出て下げ幅を縮める展開。ただ28000円水準では上値が重くなっています。売買代金は10時時点で7752億円と少なめ。REIT指数は反発。


投資判断は「やや売り」。新年度相場に入ってなお順調に見えた株式市場ですが、先週後半から基調に変化が出ました。特に顕著なのは銀行危機後から強さを見せたNASDAQの反転です。SVB破綻以後、FRBが再びバランスシートを拡大させ、その資金余剰がハイテク株の上昇を生みました。足元ではそれがまた縮小しているので、その分捲き戻っている感じ。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/bst_recenttrends.htm

NASDAQの下落に関しては、SOX指数の弱さも背景にあります。スマホ、データセンターなどの需要がそれぞれ一巡した半導体業界の次の救世主と目されているのが、チャットGPTに代表される会話型AIの開発競争です。より多くのデータ処理が求められることで、今後の需要高止まりが期待されているのですが、各国政府がそれぞれ警戒感を強めています。

個人的には規制で開発が遅れることはないと思うのですが(結局は開発欲が勝るため)、対中輸出規制もあり、ひとまず半導体関連株の楽観論に冷や水が浴びせられました。日本の半導体関連株も先週は弱含みました。

また新年度に入ってからはいよいよ逆業績相場に移行した感じがあります。これまでは悪い経済指標→金利上昇打ち止めを期待した買いに繋がるパターンになっていました。ところが、先週はISM製造業景況指数を始め、色々な経済指標が総じて悪い→株売りに繋がりました。

であれば今週末からアメリカでは1Q決算が本格化してくることで、企業業績を通じて株式市場に景気冷え込み感が目に見える形で現れてくる→株安圧力に繋がる可能性があります。

背景にあるのは、やはり高インフレ継続警戒感でしょう。先週の事件といえば、サウジによる突然の追加減産でした。サウジが中国側に寄っていくことで、アメリカの支配力が落ちた面があることは先日も示した通り。原油価格高止まりがインフレを後押ししてしまうので、何とか押さえ込もうとしていたのがこれまでのバイデン政権でした。

一方、原油高は日本という国にとってはやはり素直にマイナスです。オイルマネー日本株を買ってくるという部分ではプラスですが、経済という点では日本でもコストプッシュ型のインフレをまた継続させる一因になります。それがまた貿易赤字に繋がり、円安圧力になってくるとみられます。

先の日経ヴェリタスを読んでいて一つなるほどと思ったのは「08年以降、インフレ率を差し引いた株価上昇率で見ると、日本はむしろ海外に比べて高い」という話。逆に言えば「日本もインフレ率さえ高くなれば株価が上がる可能性が高い」ということでもあります。ここ最近日本株が妙に外国株に比べて底堅い理由の一つはこの辺りにあるのかも知れません。

新年度相場入りということで、特に昨年度弱かった部分に買いが戻りやすいタイミングでもあります。ただ昨年度という区切りで考えると、日経平均は27821円→28041円でギリギリ上昇、TOPIXは1946→2003と3%程のプラスと、その理屈で言えばむしろ売りの方が勝るはず。

特にアメリカ市場ではETFMMFへの資金流出が続いているという報道もあります。先月29日までの一週間では過去15番目の流出ということで、一部は金に向かっていることで金価格の上昇に繋がっているということです。ただその分、今後の株買い余力があるという見方も可能です。

しかし昨年の大発会や、昨年の新年度相場入りのように、最初は調子良く始まっても2~3日で買いが一巡してしまい、その後力尽きてしまうケースもままあります。特に今回のOPECプラスによる奇襲により、またアメリカの利上げ継続が経済を壊すシナリオに現実味が帯びてくるならば、アメリカ主導で相場が壊れる可能性も十分留意しておくべきでしょう。

本日また最新のものが発表されますが、3月第5週の投資主体別売買動向では外国人投資家は現物を70億円の買い越し。一方、先物を4190億円の売り越しで、トータルでは売り越しでした。信託銀行は180億円の売り越しということで、また売り越しに転じましたけれど、規模としては小さく。個人も現先合わせて5000億円規模の売り越しであり、珍しく事業法人すら売り越し(期末の持ち合い解消売りで、ここ1年では初めて)。

これらを買い向かったのは投信が163億円くらいで、あとはほぼほぼ証券自己という具合。かなり特殊な週でした。なおグロース市場に関しては外国人投資家が現物を144億円の売り越し。


新興市場は「やや売り」。本日の東証グロース市場指数は続落。アメリカでは引き続きNASDAQが弱く、グロース株に対して売り圧力に。短期資金も値が付かないispace(9348)に拘束されており、またバフェット氏にも選好されないと見られるグロース株は買い手掛かりに乏しいところです。


ポートフォリオ銘柄】

トヨタ(7203)は続落。アメリカで自動車の新しい環境規制導入が発表され、32年にEVの新車販売が7割という見解を示され、日本の自動車株が総じて売られる形に。結局は政権が変わったらまたドイツみたいに掌を返してくるとは思うのですが、さしあたり売り材料になりました。ドル安も重石になっています。


北陸電力(9505)は小動き。昨日は「電力料金値上げが6月以降に先送り」と報じられたものの、特段嫌気されることなく。足元で原油高が進んでいる割に、電力株はしっかりした動きになっています。バフェット氏が電力株を買ってくる可能性は低いですが、低PBR銘柄が強い動きは継続しています。


・・・と、また好き勝手書いていたら文字数制限にかかってきたので今回はこの辺で。いつも長々とした駄文をお読みいただき、誠にありがとうございます。


なお、上記内容は一部前日以前に既発の有料メルマガからの抜粋を含んでいます。


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株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。